「労働者に事故の責任はない」
「利益なくして安全なし」という新自由主義が高速バス事故を引き起こした!
4月29日早朝に起きた高速バスの大事故。7人が亡くなり、39人が重軽傷をおった。そして、運転手が逮捕された。これは、新自由主義が引き起こしたものであり、運転手の責任にするべき問題ではない。
規制緩和で簡単にバス事業に参入できるようになり、低価格競争が起きた。旅行会社は、バス会社にバスツアーを低価格で丸投げ委託(外注)した。バス会社は、生き残りのために、低価格競争を強いられ、結局、一切の矛盾は、労働者にしわ寄せされた。
コスト=人件費を削減するため、運転士を2~3人確保して運行するのではなく、1人運転はざらであったという。今回、事故となった運転士も、眠い目をこすって運転していたという。
事故の責任を運転手にかぶせるな!
一切の責任は、金もうけに走っているバス会社や旅行会社であり、国土交通省にある。 何よりも、国鉄分割・民営化を強行し、郵政民営化や外注化・非正規化を進めてきた資本家階級の責任だ。新自由主義を打倒し、今の「命よりも金もうけ」の社会を変えなければならない。
JAL(日本航空)の会長・稲森は、「利益なくして安全なし」と『日経ビジネス』で語っている。ふざけるな!
まさに資本の利益追求が安全を破壊してきたのだ。今、格安高速バスだけでなく、飛行機でも格安航空券がどんどん出回ってきている。これも、人件費の削減、安全確保のための検査修繕業務の外注化や簡略化が進められていくことによって可能となっている。いつ、飛行機大事故が起きるかわからない。
こういった破綻した新自由主義の絶望的凶暴化を粉砕するためにも、闘う労働運動の復権が問われている。
(動労千葉支援する会・習志野)