2014年6月12日木曜日

外注化阻止ニュース 第124号

http://www.geocities.jp/siensurukai_santama/index.html#%E5%A4%96%E6%B3%A8%E5%8C%96%E9%98%BB%E6%AD%A2%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9


被曝強制の常磐線の運転再開反対
動労水戸 命を守るストライキ


 JR東日本水戸支社は6月1日、東日本大震災と福島第1原発事故で運休していた福島県内の常磐線のうち広野(広野町)―竜田(楢葉町)間の運転再開を強行しました。楢葉町は第1原発から20㌔圏内で誰も住んでいない区域です。
 動労水戸は運行再開に反対して5月30日から31日、全乗務員がストライキを決行しました。
 運転再開は楢葉町から申し入れがあったからとJRは説明しています。しかし、5月29日に楢葉町長は「帰町を目指す時期は来春以降になる」との見解を出しています。
 JRは運転再開の前提などまったくないのに運行再開を強行したのです。
 政府は「年間20㍉シーベルト以下なら住んでも大丈夫」と避難住民の帰還を強制しています。
 しかし、チェルノブイリ原発事故では5㍉シーベルトで住民は直ちに避難となりました。日本の法律でも病院や研究施設などで年間で5・2㍉シーベルト以上になれば
放射線管理区域に指定されます。この基準で一般人は立入禁止なのです。
 放射能汚染で人が住むことが禁止されているところに、なぜJRは30億円もかけて電車を走らせるのでしょうか。運転再開を「福島復興と安全のシンボル」に仕立てあげ、住民に帰還の圧力を加え、政府・東電が行っている補償を打ち切るためなのです。
 安倍政権は、まるで原発事故などなかったかのように原発を再稼働し、原発を海外に輸出しようとしています。これにJR東日本が協力しているのです。

労働組合として認められない

 福島原発事故は何ひとつ終わっていません。福島現地では、政府のウソによって真実は覆い隠され、住民は不安や怒りを声に出すこともできない状況です。
 いわき運輸区では白血病やガンによって仕事から離れる労働者も出ています。いわき運輸区では何度も職場集会が開かれ、誰もが運行再開に反対しています。当然の不安や怒りです。東労組でさえ動労水戸のストの代務ができない状況です。
 労働組合が本当に問われています。動労水戸は、職場から実力でこの現状を打ち破り、運行強行を止める闘いを開始したのです。

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