競争ではなく団結で
外注化・労働強化・被曝強制絶対反対で闘おう!
外注化・労働強化・被曝強制絶対反対で闘おう!
外注化による重大事故がJR全体で続発している
2月23日に起きた京浜東北線の衝突脱線事故は、鉄道業務の外注化が安全破壊と重大事故をもたらすことを示しています。現場で働いていた労働者は5つの下請け企業にバラバラにされ、JRはそこに発注書を回すだけでした。外注化は、事故の責任がJR本体に及ばないよう、下請け企業と労働者に責任を押しつける仕組みになっています。検修・構内業務外注化も全く同じことになります。
今回の事故に対し、JR東日本冨田社長は「社員の皆さんへ」と称して「二度とこうした事故を起こしてはならないという強い決意をグループ全社員で共有することが大切です」と述べています。果たして事故は「決意」が足らない労働者の責任なのでしょうか?事故の原因は会社が進めてきた外注化にあるのです。
実際、昨年12月17日には、勝田車両センターで移動禁止表示旗をつけずに汚物抜き取り作業が行われ、車両が移動し給水ホースが切断される事故が発生しています。死傷事故寸前の重大事故です。しかも、若手プロパー社員が「移動禁」の重要性について理解していながら起きた事故なのです。彼らは、即席で検修・構内業務を任されていきます。この事故はMTSへの外注化が何をもたらすかの警告です。労働者個人の問題では決してありません。労働者が会社や雇用形態の違いによって、分断と競争させられる事がもたらした事故です。分断や競争でなく、外注化・非正規化と団結して闘うことが命と生活を守るのです。
3月ダイ改の労働強化と被曝強制に高まる怒り
3月ダイ改では、外注化の一方で今まで以上の労働強化が行われます。折り返しで休憩にもトイレにすらも行けない状態で、勝田運輸区では勝田‐上野2往復を日勤で強制するとんでもない行路が強行されます。これまでの行路でさえ休憩も満足に取れず、ロッカー室で寝込んでしまった女性運転士もいます。会社は、ミスが起こるたびに労働者を処分し、「気持ちを引き締めろ」「ルールを守れ」と締めつけてきました。労働者を満足に休ませずに働かせ、ミスや事故の責任を押しつける会社はブラック企業です。
そこには、常磐線竜田延伸問題と同じ本質があります。放射能への健康不安を訴える労働者に対して、会社は何の根拠もなく「政府の基準で大丈夫」「線量を測ることはしない」「あなただけを特別扱はできない」…一体「フェイル・セーフ」はどこに行ったのか。口先だけです。
労働組合は本来、このような会社の安全への無責任を徹底的に問題にして闘わなければなりません。命と安全に関わることには妥協点はないのです。当たり前の労働組合が必要なのです。
被曝労働との闘いへ福島県民の支持広がる
動労水戸といわき住民で構成されるNAZENいわき主催の2月2日のふくしま共同診療所報告会、そして2月23日にいわき市で行われた「怒りのいわき行動」では、多くの住民が原発事故と放射能への不安と怒りを訴えました。動労水戸が取り組んできた被曝労働反対と竜田延伸反対の闘いが、いわきで生活する住民や原発事故の避難者の分断を打ち破り、感謝と支持を集めました。
JRが進める常磐線竜田延伸には、疑問と不安が投げかけられている事がはっきりしたのです。竜田延伸に向けた、いわき~広野間の「ポケモントレイン」運行は、大して人が集まらず閑散としていました。復興庁が行ったアンケートでも、楢葉町の避難者の6割が帰還について「今はまだ判断できない」「戻らない」と回答しており、その割合は調査のたびに増加しています。線路沿いには除染の後の放射性廃棄物が山積みされています。ここに鉄道を走らせることが、どれだけ避難者にとっての圧力になることでしょう。補償や帰還をめぐって家族や地域を分断し対立させる政策を政府が行っている中、JRがこのようなことに率先協力することなど労働組合として絶対認められないことです。
「原発事故は収束した」として、労働者や住民に高線量地帯での生活と勤務を強制する国。それを「復興」と偽るJRの施策を批判し、目先の利益でなく鉄道労働者と労働組合としての社会的責任を果たしましょう! 共に声を上げ、常磐線竜田延伸を阻止しましょう!
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2月23日に起きた京浜東北線の衝突脱線事故は、鉄道業務の外注化が安全破壊と重大事故をもたらすことを示しています。現場で働いていた労働者は5つの下請け企業にバラバラにされ、JRはそこに発注書を回すだけでした。外注化は、事故の責任がJR本体に及ばないよう、下請け企業と労働者に責任を押しつける仕組みになっています。検修・構内業務外注化も全く同じことになります。
今回の事故に対し、JR東日本冨田社長は「社員の皆さんへ」と称して「二度とこうした事故を起こしてはならないという強い決意をグループ全社員で共有することが大切です」と述べています。果たして事故は「決意」が足らない労働者の責任なのでしょうか?事故の原因は会社が進めてきた外注化にあるのです。
実際、昨年12月17日には、勝田車両センターで移動禁止表示旗をつけずに汚物抜き取り作業が行われ、車両が移動し給水ホースが切断される事故が発生しています。死傷事故寸前の重大事故です。しかも、若手プロパー社員が「移動禁」の重要性について理解していながら起きた事故なのです。彼らは、即席で検修・構内業務を任されていきます。この事故はMTSへの外注化が何をもたらすかの警告です。労働者個人の問題では決してありません。労働者が会社や雇用形態の違いによって、分断と競争させられる事がもたらした事故です。分断や競争でなく、外注化・非正規化と団結して闘うことが命と生活を守るのです。
3月ダイ改の労働強化と被曝強制に高まる怒り
3月ダイ改では、外注化の一方で今まで以上の労働強化が行われます。折り返しで休憩にもトイレにすらも行けない状態で、勝田運輸区では勝田‐上野2往復を日勤で強制するとんでもない行路が強行されます。これまでの行路でさえ休憩も満足に取れず、ロッカー室で寝込んでしまった女性運転士もいます。会社は、ミスが起こるたびに労働者を処分し、「気持ちを引き締めろ」「ルールを守れ」と締めつけてきました。労働者を満足に休ませずに働かせ、ミスや事故の責任を押しつける会社はブラック企業です。
そこには、常磐線竜田延伸問題と同じ本質があります。放射能への健康不安を訴える労働者に対して、会社は何の根拠もなく「政府の基準で大丈夫」「線量を測ることはしない」「あなただけを特別扱はできない」…一体「フェイル・セーフ」はどこに行ったのか。口先だけです。
労働組合は本来、このような会社の安全への無責任を徹底的に問題にして闘わなければなりません。命と安全に関わることには妥協点はないのです。当たり前の労働組合が必要なのです。
被曝労働との闘いへ福島県民の支持広がる
動労水戸といわき住民で構成されるNAZENいわき主催の2月2日のふくしま共同診療所報告会、そして2月23日にいわき市で行われた「怒りのいわき行動」では、多くの住民が原発事故と放射能への不安と怒りを訴えました。動労水戸が取り組んできた被曝労働反対と竜田延伸反対の闘いが、いわきで生活する住民や原発事故の避難者の分断を打ち破り、感謝と支持を集めました。
JRが進める常磐線竜田延伸には、疑問と不安が投げかけられている事がはっきりしたのです。竜田延伸に向けた、いわき~広野間の「ポケモントレイン」運行は、大して人が集まらず閑散としていました。復興庁が行ったアンケートでも、楢葉町の避難者の6割が帰還について「今はまだ判断できない」「戻らない」と回答しており、その割合は調査のたびに増加しています。線路沿いには除染の後の放射性廃棄物が山積みされています。ここに鉄道を走らせることが、どれだけ避難者にとっての圧力になることでしょう。補償や帰還をめぐって家族や地域を分断し対立させる政策を政府が行っている中、JRがこのようなことに率先協力することなど労働組合として絶対認められないことです。
「原発事故は収束した」として、労働者や住民に高線量地帯での生活と勤務を強制する国。それを「復興」と偽るJRの施策を批判し、目先の利益でなく鉄道労働者と労働組合としての社会的責任を果たしましょう! 共に声を上げ、常磐線竜田延伸を阻止しましょう!
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