改憲阻止学習会
「戦争は国会から始まる」
「戦争は国会から始まる」
講師 西川重則 さん
(とめよう戦争への道!百万人署名運動事務局長、
改憲・戦争阻止!大行進実行委員会呼びかけ人)
11月23日(金・休) 午後2時開始(1時半開場)
国分寺労政会館 第一会議室
資料代500円(大学生以下は無料)
講師プロフィール
1927年、香川県生まれ。国立市在住。とめよう戦争への道!百万人署名運動呼びかけ人・事務局⾧、平和遺族会全国連絡会代表、改憲・戦争阻止!大行進実行委員会呼びかけ人。『わたしたちの憲法』『「新遊就館」ものがたり』など著書多数。
呼掛け:改憲・戦争阻止!大行進 三多摩実行委員会
安倍政権は、憲法9条に自衛隊を明記する改憲をねらい、臨時国会に自民党の改憲案を提出しようとしています。
「自衛隊員が強い誇りを持って任務をまっとうできる環境を整える。国民のため命を賭して任務を遂行する隊員の正当性の明文化、明確化は国防の根幹に関わる」(衆院本会議での安倍首相の答弁)ʷつまり、「自衛隊明記」とは、〝自衛隊員が進んで戦地に赴き、戦場で死ぬことに誇りを持てるようにしろ″ということです。しかも、その戦争は、「自衛」を口実としながら、実際には昔も今も私利私欲にまみれた一握りの政治家や資本家の強盗的利益のために行われる戦争です。
西川さんの原体験や国会傍聴の経験から学び、一緒に改憲をはばんでいきましょう。
「戦争は国会から始まる」の信念で19年間、国会傍聴を続ける
私がなぜ国会に傍聴に行くのか。傍聴して直接見て、聞く、これが事実を正確に知る秘訣だからです。
すぐ上の兄が24歳でビルマで戦病死しました。1945年8月15日、兄はビルマにいて敗戦を知りました。兄たちは南へと逃げて逃げて1カ月、兄は9月15日に戦病死しました。この耐え難い経験が、私が天皇に反対する原体験です。
戦後、キリスト教関係の出版社に勤務し、出版部の中で国会担当になりました。
1969年6月30日、靖国神社と日本遺族会が推進してきた「靖国神社法案」を、自民党が国会に初めて提出した。その時、靖国神社法案が審議される委員会を傍聴しました。自民党は戦没者を「英霊」と呼び、「名誉」の戦病死した人は例外なしに靖国神社に祭り、「英霊尊崇」するために靖国神社法案を出してきたわけです。「英霊尊崇」とは、「英霊をほめたたえる」ことです。
この靖国神社問題を機に国のあり方がよくわかるようになった。自衛戦争ではなかったのです。侵略戦争であり、日本は侵略・加害の歴史を繰り返してきた。私はこの学びを通して、「戦争は国会から始まる」と考えるようになりました。
私の教派も大会で断固許さないと決議し、私は靖国神社法案反対委員会の最初の委員⾧になりました。靖国神社の「国家護持」に絶対反対し、廃案にすることができました。この原体験があり、日本の国が悪くなる悪法については断固反対をする。これが私の当たり前の認識になりました。
退職を機に99年の通常国会、日米新ガイドラインをめぐる国会から徹底傍聴を始めました。私の生涯の課題にしようと決意したわけです。(週刊『前進』2016年10月3日付より)
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