2019年12月19日木曜日

外注化阻止ニュース 第458号

http://www.doro-chiba.org/ga/gaityuuka458.pdf


マリフェスに金と人を使う前に
職場環境の改善を
乗客の命を守る現場労働者を大事に

 幕張車両センターでは日常的に仕事で必要なものがまともに整備されていません。ピットのひび割れ、スカート修繕用の機材、屋根上点検用の通路補修、クーラー、洗濯機…。何年も前から安全衛生委員会で要求しても、まったく改善しようとしません。
 交検線のピットにヒビが入っているが少しずつしか直さない。洗浄線の屋根上点検用の通路はコンクリートだがボルトが外れてグラグラ。何年も前から危ないと言っても一部しか直していない。洗濯機や乾燥機、クーラーが壊れてもなかなか買わない。
 ここ数年、車両のスカート修繕が多くなっています。しかし現在の機材は強度の関係で一度に修繕できる範囲が狭く、その上に重く作業性が悪い。工場で使っている小型のものの購入を何年も前から要求しても、まるで動こうとしません。
 会社は乗客の命に関わる検修業務をなんと思っているのでしょうか。鉄道の安全と乗客の命を守っているのは現場労働者です。職場環境が改善されないために怪我をしたらどうするのか。現場労働者をないがしろにして何が「お客様第一」なのか。

予算も人も「マリフェス優先」

 そんな中、11月23日に幕張車両センターフェスティバル2019(マリフェス)が開催されました。会社は莫大な費用を出しています。残業までして準備に人がさかれ、予算交渉も精力的に行われました。
 ところが現場の備品購入や設備の整備は何年かかっても進まない。まともに予算をつけようともしない。本当にふざけています。
 いま職場では、相次ぐ退職に要員補充がまったく間に合っていません。人が足らなくて仕事を先送りせざるを得ない状況です。
 職場環境の整備もマリフェスの予算と時間があれば十分に行えたはずです。車両センターの本来の業務はどっちなのか。管理者の得点稼ぎのために本来業務である検査修繕がおろそかにされているのです。

本来業務をおろそかにするな

 会社は鉄道業務の全面外注化と分社化を狙い、それが検修業務を軽視する状況を生んでいます。こんなことが続けば大事故につながります。会社はただちに職場環境の改善を!

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