2019年12月7日土曜日

日刊動労千葉 第8714号

申7号 千葉支社団体交渉
外注化の破産は明らかだ!
矛盾を労働者に押し付けるな!

外注化も強制出向も今すぐ中止しろ!

 動労千葉は11月22日、業務外注化と強制出向の即時中止を求める申7号に基づき、千葉支社との団体交渉を行った。

業務外注化―強制出向の即時中止を求める緊急申し入れ

動労千葉申第7号
1.仕業・構内業務の外注化が実施されてから丸7年が経過したが、業務を請け負った千葉鉄道サービスでは、未だに業務を独自に遂行できる体制もない状況が続いていることから、委託契約を直ちに解消し、業務と強制出向者を直ちにJRに戻すこと。
また、現在、強制出向が継続している者の出向期間を明確にすること。

プロパー養成の破綻は明らか

組合 外注化から丸7年がたった。現状をどう見ているのか。
会社 エルダー社員の雇用の場の確保と技術の継承に取り組んでいる。グループ会社と一体で取り組み、鉄道業務の技術をグループ会社に広げていきたい。
組合 いつまでに完了するのか。
会社 目安としては外注化から10年だ。
組合 CTSプロパー社員の養成状況はどうなっているのか。
会社 CTSで現在25名(津田沼5名、幕張10名、京葉10名)が業務を行っている。
組合 出向者の現状はどうか。
会社 現場の出向者は90人。うち若年出向者が35名、エルダー出向者が55名だ。管理者の出向は18名、65歳以上の者が3名だ。
組合 「外注化から10年」まで3年を切っているが養成は間に合うのか。
会社 CTSプロパー社員とエルダー社員を含めた形での体制にする。プロパー社員の養成はCTSで行えるという立場だ。
組合 そのためには今後3年で20~30名の養成が必要になる。可能なのか。
会社 CTSとして採用は行っている。JRとしてはCTSからの出向や現場での作業の支援などで、技術支援するしかない。
組合 これまでのペースを考えると、あと10人程度が養成できる限界というのが組合の認識だ。会社としてはどうか。
会社 これまでの養成数からすると、その通りだ。

「運転士からの直接出向もある」

組合 これからエルダー社員が65歳を迎えていく。要員が不足していくのではないか。
会社 65歳以上の採用や運転士の出向も含めた運用を考えている。CTSプロパー社員を養成して出向者を減少させていく考えは変わらない。
組合 ジョブローテーションによる運転士の出向もありうるということか。
会社 運転士からの直接出向もありうる。
組合 派出におけるCTSプロパー社員の養成についてはどうか。
会社 CTSで養成するはずだ。派出についての議論はしていない。
組合 現状では派出にCTSプロパー社員は配置されていない。派出の必要性についてどう考えているのか。
会社 現段階では必要だと考えている。

外注化・出向撤回以外にない!

 会社は「外注化から10年」を出向解除の目安だと回答した。だが、CTSプロパー社員の養成はまったく間に合っていない。数年で20~30人の養成が必要だが、10人程度が限界であることは、会社も認めざるを得なかった。
それどころか、この間CTSプロパー社員が10人以上も辞めているのが現実だ。外注化でJR本体からCTSの社員に置き換え、徹底した低賃金化とコスト削減を行う。その目的が完全に破産しているということだ。
 だが、会社は「運転士の出向もある」と回答した。今度はジョブローテーションで検修外注化の矛盾の穴埋めを行うというのだ。絶対に許すことはできない!
 そもそも「出向は原則3年」といったのは会社だ。それが10年たっても出向を延長し続けている。起こっていることは外注化の破綻だ。その矛盾を労働者に押し付けるな! 今すぐ外注化を撤回しろ! 業務と一緒にすべての労働者をJR本体に戻せ! すべての仲間はともに声を上げ、外注化を粉砕し、職場と仲間をJR本体に取り戻そう。

ニュースへのリンク