2020年4月29日水曜日

闘いなくして安全なし No.257

https://www.doro-chiba.org/ga/tn257.pdf


「乗務員の感染拡大に備え
本社社員ら訓練」?
ジョブローテーション ただちに中止を!

 JR東日本は、運転士資格を持った本社社員などの乗務訓練を始めたと発表しています。乗務員でのコロナ感染拡大に備えて、代替要員を確保するという理由です。訓練には2ヶ月程かかるとされています。

異動で命と健康を危険にさらすな!

 一方で、会社はジョブローテーションの異動を強行しました。そのために異動に伴う訓練が必要になっています。その間は、事実上の要員減にもなります。
 代替要員が必要になることを想定するならば、なぜ業務上の必要もない異動を強行するのでしょうか。ジョブローテーションを中止すれば、訓練による感染リスクも事実上の要員減も避けられます。
 こんな意味のない施策のために乗務員の命と健康を危険にさらす? 異動を強行する? 絶対に許せません!

職場での感染防ぐ徹底した対策を

 現在の感染拡大の中心は「不要不急の外出」ではありません。医療や介護現場、保育園、コールセンター、郵便仕分けや宅配物配達、コンビニやスーパー…。感染拡大が起きているのは職場や通勤と家庭です。
 他社などでも異動の延期や見合わせが相次いでいます。公共交通機関を担うJRこそ、コロナウィルス感染拡大を絶対に防がなくてはならないはずです。詰所での待機中や乗務中、乗客対応時などで感染を徹底して防ぐ対策が必要です。
 JRはジョブローテーションによる異動やワンマン運転訓練、緊急性のない研修等をただちに中止すべきです。



○JR東日本:
 「乗務員の感染拡大を想定し、本社勤務などの社員の乗務訓練開始」「乗務できなくなった運転士らの代替要員を確保するため」
→なぜ「訓練中」の乗務員を増やすことになるジョブローテーションの異動を強行するのか
○JR東は4月16日予定の新幹線電気部門再編を延期
○法務省は検事657人の4月10日予定の異動を延期
○海上保安庁は4月15日付の人事異動の一部を延期
○金融機関は例年3月末~4月初旬に大規模な異動
→大手などで異動延期の動きが広がる

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