2020年5月27日水曜日

外注化阻止ニュース 第482号

http://www.doro-chiba.org/ga/gaityuuka482.pdf


抜本的な賃上げ・待遇改善を
社会機能を維持する
エッセンシャルワーカーの存在

医療や介護、鉄道や郵便、スーパー

 新型コロナウイルス感染拡大の中で「エッセンシャルワーカー」という言葉をよく聞くようになりました。
 エッセンシャルは英語で「必要不可欠な」を意味し、「労働者」のワーカーと組み合わせた言葉で、社会の機能を維持するために最前線で働く人びとを指します。医療や介護、保育やスーパー、鉄道や郵便……。緊急事態宣言の中でも職場に行き、働かなければ社会が維持できない「どうしても必要な仕事」です。
 社会人類学者として著名なロンドン経済大学のグレーバー教授は「医師のような数少ない例外はあるが、我々の社会では一般的に、他人の役に立っていることが明 らかな仕事ほど、給料が少ない」と指摘しています。さらに教授は「看護師やゴミ収集作業員、もしくは機械工たちが煙と共に消え去れば、世界は瞬く間に破滅的な状況に陥る」と主張します。
 これらの仕事は社会にとって必要不可欠な職種であるにもかかわらず低賃金で就労環境が過酷であるため慢性的な人手不足が問題になっています。
 コロナ危機をきっかけに「社会にとって本当に必要な仕事は何かをあらためて考える機会も多くなった」との声は増えています。
 「医療従事者への感謝」などと美談で済ますのではなく、本当に必要な仕事は、非正規雇用ではなく正社員とし、適切な賃上げを行い、労働者の生命と健康を守るためにコロナ感染対策についても継続的に対策を続ける必要があります。

感染対策を求めストも配置

 新型コロナウイルス感染の問題は、感染リスクが一番高い清掃や消毒、窓閉め作業を強制されているCTSの労働者にとって重大な問題です。現場労働者の感染リスク低減はおざなりの一方でCTS本社では大半が「テレワーク」と称して出勤自粛。JR千葉支社も半分が出勤していません。
 動労千葉は5月11日から争議体制を配置(厚生労働省に通知済み)し、JRおよびCTSで新型コロナ感染防止対策が十分に行われない場合、あるいは不当な業務運営が行われた場合には、ストライキを含めて闘います。
 エッセンシャルワーカーが声をあげることが状況を変える力です。

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