出向→転籍→非正規職化の流れを断ち切ろう!
青年を会社に売り渡す東労組本部弾劾
6月13日の埼玉新聞に、宇都宮線のグリーン車で働いていた女性契約社員が乗客から暴行を受けたあげく退職に追い込まれたという衝撃的な記事が掲載されました。
女性乗務員は緊急車両停止ボタンを押して助けを求めました が、JRは「これくらいのことでなぜ停止ボタンを押したのか」と彼女を責め、退職に追い込んだのです。女性は「JRは子会社の社員はどうでもよいというのが伝わってきた」と怒りを込めて訴えています。
こうした事件が絶えないのは、グリーン車の車掌業務の丸投げ委託が原因です。委託先は車掌業務とはまったく関係のない「(株)日本レストランエンタプライズ」。JRは本来の「保安要員」としての車掌業務の責任を放棄し、飲食物の販売で儲けを企み、下請会社は削られた費用の中で正社員を契約社員に置き換え、2人勤務を1人にしてきました。こうした外注化で青年が使い捨てにされてきたのです。
検修業務の全面外注化は、1千人以上の出向なしには成り立ちません。戻る職場が外注化でなくなれば、いずれは子会社に転籍です。労働者が将棋の駒のように出向や転籍で動かされ、下請・孫請と膨大な非正規雇用が生み出されるのは明らかです。
東労組本部の妥結は青年をこうした現実へ投げ出すものです。本部が妥結しても職場から出向反対の声をあげ、この悪循環を止めましょう。