JRで働く労働者のみなさん、検修構内職場で働く青年労働者のみなさん
鉄道の安全、技術の継承を守るために検修業務の外注化に反対の声を上げよう
毎日、鉄道を安全に運行するという当たり前のことを支えているのが検修業務です。検修業務は、明治5年(1872年)に日本で初めて鉄道が開業して以来、140年間にわたって蓄積され、先輩から継承されてきた固有の技術と熟練です。また各施設における固有の技術や慣習も長い時間をかけて積み重ねられてきたものです。
1日1600万人以上が利用するJR東日本の高密度の大量輸送は、国鉄時代も含めた長い歴史の中で営々と築かれてきた固有の技術や熟練によって支えられているのです。
いまJR東日本の経営戦略は、①駅ナカビジネス、②Suica事業、③鉄道事業――の順番で、鉄道事業は3番目です。尼崎(福知山線)事故などの重大事故が起きても、反省は口先だけ。鉄道会社として価値観が転倒しています。人件費を削るために経験も技術もない下請け会社に検修構内業務を丸投げ委託しようとしているのです。
年間3000億円を超える黒字を出す会社が、さらなる金儲けのために検修業務を丸ごと下請けに委託することは明らかに不正義です。鉄道の安全を守る仕事に誇りと喜びを持って働いている労働者の職場を奪い、出向や転籍に追いやる――こんなことは絶対に間違っています。
検修構内業務が外注化されれば、安全や技術継承は崩壊します。一部外注化の現実を見れば明らかです。事故やトラブルが頻発しています。外注化に正義はありません。外注化に反対の声をみんなで上げよう。