幕張事業所 熱中症で救急車5回
CTSに業務委託はできない!
8月22日、千葉鉄道サービス(CTS)成田空港事業所で動労千葉の組合員が泊まり勤務中に亡くなりました。心不全でした。職場で労働者が亡くなることは大変な問題です。
成田空港駅では、1日に52本もの列車の清掃を行い、終了後には駅ホームやコンコースの清掃などを行うため、1日に4万歩(1歩50㌢とすれば約20㌔)も歩きます。休憩所は、配管や空調ダクトが並ぶ業務用通路の一角にソファが置かれているだけです。とても休憩ができる雰囲気ではありません。ベッドも、倉庫のような部屋に旧式の2段ベッドでエアコンも効かない状況でした。
こうした環境の中で60歳を越えたエルダー労働者やCTSの労働者が働いているのです。これは成田空港駅だけの問題ではありません。CTS全体の問題でもあります。
連日の猛暑が続く中で、CTSの事業所において熱中症が多発しました。幕張事業所では今夏だけで熱中症による救急車の搬送が5回も発生しています。
しかし、CTSはまったくと言っていいほど熱中症対策を行っていません。厚生労働省の通達(「職場における熱中症の予防について」)でも高温多湿の状況で行う作業については、時間の短縮や身体に負担のかかる作業は控えるなどの具体的な措置を示しています。設備面においても直射日光を避けることや、通風や冷房の完備、休憩室の設置などが必要としています。水分や塩分の補給については管理者の確認など徹底をはかることまで指導しています。
しかしCTSは「水分補給を行っているから大丈夫」と言うのみでそれ以上の対策は行っていません。管理者は冷房の効いた詰所で労働者は外で待機という事業所もあります。
しかも、5件の熱中症のうち1件は本人の要求によって労災申請を行いましたが、4件についてはCTSとして労災の申請を行っていません。労働者が健康を害することなく働ける環境にすることは本当に大切な問題です。なんら熱中症対策も行われない職場環境を生み出す外注化は断じて認められません。働く環境を守るため、計画業務の10・1外注化を阻止しよう。