2017年1月11日水曜日

闘いなくして安全なし No.102

https://drive.google.com/file/d/0B6_MNKzi3eCFMjVjV1N4ZVRLZEk/view?usp=sharing


地震計一時停止を見落とし
13本 最大60㎞の速度超過!

 昨年10月20日、地震に際して列車13本が最大60㎞も速度を超過するという重大事態が発生しました。安全の根幹に関わる問題です。

一歩間違えば大惨事の重大事態

 事態の経過は次のとおりです。
 ①11時50分、地震計が規制値に達したため成田線の小見川~佐原駅間、下総神崎~下総豊里駅間、鹿島線の佐原~鹿島サッカースタジアム駅間で速度規制(貨物25㎞以下、旅客35㎞以下)を実施。
 この際、滑河駅の地震計が一時使用停止になっていることを輸送指令が失念。
 ②施設指令が「滑河駅地震計エリアの速度規制が必要」と指摘。輸送指令が成田~下総神崎駅間の速度規制を通告。しかし、列車3本(うち貨物1本)がすでに所定の速度(線区最高速度85㎞)で通過。
 ③19時15分頃、施設社員が成田~安食駅間も速度規制区間であると指摘。輸送指令が確認したところ、列車10本が所定の速度(線区最高速度95㎞)で通過していたことがわかった。

会社の対応はあまりに無責任

 動労千葉との団体交渉で会社は、地震の際の速度規制の必要性について、「レールの歪み」を挙げました。もし本当にレールが歪んでいれば、大惨事になってもおかしくありません。
 これは輸送指令員の個人的ミスの問題ではありません。一つのミスがこれほど重大な事態を引き起こす会社としての安全体制の問題です。
 この事態について会社は、「重大な事態と認識している」と回答するだけでした。
 運転士なら1㎞でも速度超過すれば即座に乗務停止です。これほどの速度超過となれば、免許停止や免許取消にもされかねません。
 今回の事態は、乗客を乗せて60㎞もの速度超過で列車を走らせています。最大の責任者である社長が責任を取るべき重大な問題です。
 しかし、乗務員をはじめ労働者個人には徹底して責任を押し付けておきながら、社長などは何一つ責任を取ろうとしていません。
 鉄道で働く者にとって安全問題は何より重大です。会社のこの対応は絶対に許せません。

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