2017年2月10日金曜日

闘いなくして安全なし No.107

https://drive.google.com/file/d/0B6_MNKzi3eCFVE1TbVo4UXVOREU/view?usp=sharing


東労組で何が起きているのか?
「格差ベア反対」「車掌兼務反対」のペテン

スト権投票で大混乱

 昨年末、東労組は「格差ベア反対」を掲げてスト権批准の一票投票を2ヵ月間かけて実施しました。しかし、『緑の風』では、投票数は書かれておらず、「実質上のスト権確立」という表現で報告されているだけです。
 しかも、突如として2月10日に臨時大会を召集するとされています。その目的は「大会代議員によるスト権批准投票を行なうため」です。全組合員の一票投票を実施したのであれば、本来開く必要はないはずです。
 一票投票の結果がスト権を正当化できないほど酷いものだったのではないでしょうか。
 このスト権投票の目的は、「格差ベア反対」とされています。JR東日本の、「賃金のベースアップも所定昇給額に応じて行なう」という回答により、等級の高い者ほどベアも高くなり賃金格差がさらに拡大されます。
 それは確かに本気で闘うべき課題です。

東労組幹部の裏切りの歴史

 しかし、東労組はこれまで業務外注化やライフサイクル制度など、すべての施策で会社の言うがままに協力し、組合員に強制出向や 駅への配転を強制してきました。
 賃金制度についても、本当に問題なのは11年に改悪された人事賃金制度そのものです。
 成果主義賃金で格差を拡大し、ほとんどの人にとって賃下げになるものでした。しかし、東労組は何一つ抵抗せず、まともに職場討議にもかけずに認めてしまったのです。
 「格差ベア反対」というなら、現在の賃金制度そのものの抜本的改善を求めて闘うのでなければ、理屈があいません。
 「運転士と車掌兼務」も、もともと東労組自身が認めたことです。それを昨年、「中止を求める」と突然言い始めたのです。
 しかし、さらに問題のあるライフサイクル制度については問題にもしませんでした。そして、すでに「車掌兼務問題」も、まったく触れられなくなっています。
 結局、「スト権投票」や「車掌兼務問題」も、「平等な賃金制度」や、現場の労働者のためにやったことではないのです。一部幹部が自分たちの地位や利権を守ることが目的です。

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