2019年6月19日水曜日

外注化阻止ニュース 第430号

https://www.doro-chiba.org/ga/gaityuuka430.pdf


安全守れるのは運転士・車掌だ!
JR東日本深澤社長
逆走事故でも「自動運転進める」?

 JR東日本の深澤社長は6月4日、定例記者会見で、シーサイドラインでの逆走事故について、「ドライバレス運転は引き続き進める」と述べました。報道も「将来的には完全な無人化を検討」と報じました。しかし、無人運転の破綻はもはや明らかです。

「自動運転は欠陥を起こす」が前提

 シーサイドライン事故は、車両側の電気系統の断線で、方向転換の指示が各車両に伝わらなかったことが原因とみられています。断線部分は外部から見えない箇所にありました。目視による確認は4年に1度でした。
 シーサイドラインは運転士による運転で運行を再開しましたが、有資格者はわずか67人。1日あたり30人が乗務しても運行本数は通常時の65%ほどです。
 今回の事故を受けて「断線を検知する仕組みが必要」「逆走を想定したATCにすべき」との声があがっています。
 もちろん安全対策の向上は必要です。しかし、多くの乗客の命を預かる以上、根本的に「自動運転は欠陥を起こす」「安全装置が作動しない場合もある」という前提に立つ必要があります。その時、安全を守れるのは運転士であり車掌だけです。

利益優先の「自動運転推進」

 仮に自動運転が実現しても、トラブルがあれば乗務員が運行を担う以外にありません。とりわけ、山手線には1日当たり百万人単位の膨大な乗客がいます。同様の事故が起これば大惨事になります。大混乱は避けられません。
 にも関わらず、JR東日本は「人口減少」「人材確保が困難」「急激に利益が圧迫されるリスク」を理由に、ドライバレス運転推進を掲げています。結局、鉄道の安全よりも人員削減と利益追求が大事なのです。


 「運転士・車掌廃止」提案は、「自動運転」を口実に、乗務員の誇りを踏みにじるものです。それを通してJRで働くすべての労働者の権利を奪う攻撃です。
 動労千葉と共に職場から「運転士・車掌廃止絶対反対」の声をあげよう。

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