2019年6月27日木曜日

闘いなくして安全なし No.217

http://www.doro-chiba.org/ga/tn217.pdf


5両ワンマン実施反対!
E531系ワンマン訓練実施―2020年3月導入狙う

 今年5月、常磐線や東北本線などで使われるE531系列車で5両のワンマン運転訓練が実施されました。すでに2020年3月からの導入が打ち出されています。ワンマン拡大―車掌削減を許すことはできません。

車掌削減は鉄道の安全放棄

 何より車掌削減は鉄道の安全の放棄です。緊急時の安全確保や乗客誘導などをすべて運転士一人でできるはずがありません。列車出発後にホームや線路に異常がないことを確認する「後方確認」も行えません。列車の安全な運行は運転士と車掌とで守っているのです。
 3月15日には水郡線常陸太田駅15時14分発の列車が運転士の勘違いで14時14分に発車するということが起きました。
 しかし、常陸太田駅には信号機がなく、駅の責任者も外注化でいません。そして、ワンマン化で車掌もいなかったのです。
 特急の車掌一人乗務が強行された常磐線では5月21日、柏駅でホームを2㌔行き過ぎるということも起こっています。運転車掌が後部運転台に常にいれば、2㌔ものオーバーランは防げたはずです。責任はコスト削減を優先してワンマン化・車掌削減や駅外注化を進めた会社にあります。しかし、実際には責任のすべてが乗務員に押し付けられています。
 また、ワンマン化は地域切り捨てそのものです。千葉でも君津、上総一ノ宮以南を切り離してワンマン化することが計画されています。地域の生活より、鉄道の安全より利益を優先し、責任だけは乗務員に転嫁するなど許せません!

労働強化・乗務手当廃止と一体

 人員削減は労働強化と一体です。とりわけ水戸支社では特急車掌一人乗務化と3月ダイ改によって昨年10月から運輸関係だけで
53名の要員が削減されました。そして、運転士でも拘束23時間超の行路が大量に設定される凄まじい労働強化が強制されています。
 5両ワンマン運転は大幅な車掌削減に向けた攻撃です。運転士を含めた際限ない労働強化に繋がります。そして、明らかにジョブローテーション―「運転士・車掌廃止」提案と一体です。運転士・車掌というあり方を否定し、乗務手当(特勤手当)廃止を狙うものです。5両ワンマン運転実施は絶対に認められません!

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