2019年9月27日金曜日

日刊動労千葉 第8683号

賃金の大幅な引き上げ等を求めてCTS団交

 10月1日に最低賃金の引き上げが行われる(千葉では+28円)。これに対して動労千葉は9月24日、賃金の大幅な引き上げ等を求めて団交を行った。交渉の概要は以下のとおり。

組合無視の賃金改定

組合 8月1日に時給を引き上げたが、組合に対して何の提案もなく、職場の点呼・掲示で知らされた。労働条件の大きな変更だ。なぜ組合を無視する形にしたのか。
会社 無視しているわけではない。今回は会社の判断でそのようにした。下げるのではなく時給を上げるので。
組合 賃金こそ、もっとも重要な労働条件。職場を代表して、これまで何度も申し入れ、交渉重ねてきた。賃金を上げるにせよ、組合に提示するのが筋ではないか。不誠実団交そのものだ。
会社 …。
組合 労働条件の変更については組合に提案するというスタンスを変えるということか。
会社 スタンスは変えません。
組合 労働条件の変更については、今後も組合に提案すること。
会社 はい。

最低でも全事業所一律で時給1000円に!


組合 例年と違い8月1日に引き上げた理由は。
会社 いつもは最賃に追いかけられる形だったので早めに実施した。
組合 早めに上げた理由は。
会社 雇用継続、定着。募集と要員確保の観点から。そもそも応募が少ない。
組合 10月1日に千葉では28円引き上げる。これに対して、どう対応するのか。もう最賃とのいたちごっこはやめ、最低でも全事業所一律で1000円とし、1500円まで引き上げる時期にきている。
会社 出したいのはやまやまなんだが…。
組合 清掃は、JRにとってなくてはならない仕事。しかし賃金は昔の位置づけのまま。みんなきつい、汚い、危険な仕事でも納得してやっている。その代り労働条件については、きちんとやってもらいたい。8月に上げたからOKということではなく、10月1日の引き上げに対応してさらなる引き上げを求める。
会社 10月に上げる分を8月に上げた形になっている。
組合 この数年、千葉では27~8円の幅で最賃が上がってきたがCTSでは毎年20円づつしか上がっていない。幕張など千葉以西でも最賃にどんどん追いつかれている。最賃を基準にするのではなく、きちんと生活できるだけの賃金を出すべきだ。
さらに各事業所の格差を解消して一律賃金にすべきだ。また66歳以上についても、責任ある仕事についているのだから、格差を設けるのではなく事業所賃金に統一すべき。この点については職場の要求は強い。以上、改めて強く申し入れる。
会社 組合の要求は理解した。あらためて検討したい。

パートの年休日賃金の支給基準がおかしい


 さらに今回の交渉では、職場から疑問の声が上がっているパート賃金の支給基準について追及した。交渉を通して現制度が、短時間勤務者だけを想定しており、1日あたり7・5時間(短日数)のパート労働者を想定していない矛盾が浮きぼりになった。制度の改善が絶対に必要だ。この問題については、今後も追及していく。
組合 パート労働者の年休日賃金の支払いの基準は。
会社 「平均賃金」の考え方で、①3か月分の総支給を総日数で割る、②3か月分の総支給額を出勤日数で割り0・6をかける、この①②の額の多いほうを支給している。
組合 その都度、高いほうを選択しているのか。
会社 その月ごとに計算し高いほうを選択する。
組合 契約社員は時給×7・5時間分が出ている。なぜパートは約6割なのか。支給基準が違うのはおかしい。
会社 パートの方は7・5時間働いていないので。
組合 幕張では週3日、一日の労働時間は7・5時間という者がいる。一日年休をとっても、7・5時間分でないのはおかしい。京葉でも7・5時間の人はいる。
会社 そうか…、その認識はなかった。
組合 仕事に来れば7・5時間分なのに、年休をとったら約6割しかでない。これでは「できるだけ年休を取らないようにしよう」となる。こういうやり方はおかしい。労基法に違反するのではないか。
会社 この点については、もう少し検討させてもらいたい。

今年度の無期転換について

会社 今年度の無期転換対象者は41人。面接は11月を予定。
組合 事業所別の内訳は。
会社 6人(幕張、千葉)、4人(錦糸町、南船橋)、3人(津田沼、鴨川、木更津、成田)、2人(京葉、館山、成田空港)、1人(本千葉、西船橋、銚子)。
組合 例年どおり、健康状態の確認と、65歳まで働く意思を表明するだけでよい、ということでいいのか。
会社 その通り。
(以上)



◇オスプレーいらない! 千葉県民集会
10月12日(土)13時30分~
 千葉中央公園

◇三里塚全国総決起集会
10月13日(日)正午~
 東峰・萩原さん宅畑

◇関西生コン支部への弾圧を許さない!10・14東京集会
10月14日(月祝日) 13時
 曳舟文化センター

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