鉄道の歴史を画する重大な転換
3月ダイ改攻撃に反撃を
深澤社長
「大規模ダイ改」「首都圏ワンマン化・自動運転」を発表
25~30年 首都圏ワンマン化
JR東日本は12月7日、山手線などの路線で2025~30年にワンマン運転を導入すると発表した。自動列車運転装置(ATO)や無線式列車制御システム(ATACS)の導入線区も拡大し、将来的には山手線や京浜東北線で「ドライバレス運転」の導入につなげるとも打ち出している。
線区選定について深澤社長は「首都圏で輸送量が一番多い所をベースとする」と語った。すでに24年までの中期目標としてワンマン運転拡大・自動運転推進が打ち出されていたが、25年以降は乗客が最も多い区間でも大規模なワンマン化に踏み出すという宣言だ。
来年3月は「大規模ダイ改」
11/27日経新聞「JR東、ダイヤ改正で減便」
記事内で深澤社長は、来年の3月ダイ改について、
▷「首都圏やローカル問わず、大規模な見直しになる」
▷「柔軟に運用できるようなダイヤに見直す」
▷「減便や車両の削減を行う」
などと語っている。
一方で、すでに来年3月ダイ改が激しい合理化攻撃との対決だ。
11月27日の日経新聞の記事では深澤社長がダイ改について「首都圏やローカル問わず、大規模な見直しになる」「柔軟に運用できるようなダイヤに見直す」「減便や車両の削減を行う」と語っている。
鉄道の歴史を覆す攻撃
このダイ改は大合理化攻撃に留まらず、鉄道の歴史の中でも重大な転換をなす攻撃だ。
現業職の職名がすべて廃止されるなど、鉄道の歴史上初めてのことだ。鉄道業務は様々な系統ごとの専門的な技術・経験の下に成り立っている。職名廃止は、そういった専門性を「必要ないもの」として扱うということだ。「機械化・AI化で人は必要なくなる」など真っ赤なウソだ。こんなことを進めれば、鉄道の技術継承も安全も破壊される。
すでに会社は鉄道業務そのものを軽視し、安全を守る現場労働者を軽んじる発言を繰り返している。
車両用信号炎管廃止をめぐる団交では、他社線を支障した場合に携帯用信号炎管では列車防護が間に合わないという組合の発言に「必要な防護を行えば、それ以上やってもらう必要はない」と回答した。事故を防ごうという真剣な現場の思いへの回答が〝規定を守ればそれ以上の対応は必要ない〟!? あまりにふざけている!
反合・運転保安闘争で闘おう
業務融合化は、乗務員に攻撃の焦点があてられている。最終的には乗務員を含めた全面外注化を狙う攻撃だ。そもそも運転士・車掌と駅を融合し、「何でも屋」のように扱うなど絶対に許すことはできない。
3月ダイ改では木更津統括センター設置、成田線ワンマン拡大、乗務員の労働時間削り取り、仕業検査周期延伸が同時に狙われている。3月ダイ改粉砕! 反合理化・運転保安確立! 鉄道の歴史を覆す3月ダイ改攻撃に断固対決し、全力で闘いにたちあがろう。