2012年12月27日木曜日

外注化阻止ニュース第49号

外注化阻止ニュース49号

 

強制出向差し止め訴訟
12・26 東京地裁 本訴へ

千葉労働局がJR千葉支社を調査 一ノ宮派出で委託業務を確認

 12月26日、検修・構内業務の外注化に伴い強制出向させられた動労千葉、動労水戸、動労連帯高崎に所属する組合員53人が東京地裁に対して、出向命令の無効を求める裁判を開始します。
 業務外注化に伴う強制出向は100%違法です。本人の承諾なしに一方的に出向を強制することなど絶対にできません。
 今回の出向は、休日数が5日も減り、出向中の特別加算金(2500円)を日給に換算しても著しく低額です。しかも、JRで行っていた業務に就くことが条件だったにもかかわらず、出向直後からガラス清掃などに従事させられている労働者がいます。きわめて大きな不利益が出ています。
 最大の問題は、JRへの復帰は難しく、片道切符の出向になることです。これは、会社も認めているとおりです。団体交渉において、会社は次のように回答しています。

組合 出向から帰る場所はどうなるのか。特に派出などは職場丸ごと委託だ。元職場といってもその職場がないではないか。
会社 派出の場合には、延長になる。
組合 会社が「延長」を判断した場合、どのように説明するのか。
会社 本人に希望を聞くことになる。
組合 本人が「延長」を希望しない場合は?
会社 本人が延長を希望しない場合には、任用の基準で出向を延長する。

 戻る場所について会社は、保全検査や技術管理を上げているが、これらの業務も「委託対象業務」であることを会社は認めており、結局、将来、戻る場所などないのです。出向の延長が延々と行われるのです。明白に雇用の破壊です。
 こうした出向の延長=事実上の転籍は、この間の裁判でも違法とされてきた部分なのです。

偽装請負の現地調査

 千葉労働局がJR千葉支社に対して偽装請負の現場調査に乗り出しました。
 一ノ宮派出に12月7日、千葉労働局の担当者が訪れ、業務外注化後の入換業務や列車の併合作業の流れについて確認しました。
 これは、動労千葉が千葉労働局に対して行った偽装請負に関する違法申告を受けて現地調査を実施したということであり、外注化に対する現場の怒りが千葉労働局を動かしたのです。
 出向の要件も満たさず、しかも偽装請負による出向は、違法以外の何ものでもないのです。

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