2012年12月28日金曜日

動労水戸 清掃事業強制、高萩旅費・雪害対策問題でMTSを追求

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動労水戸 清掃事業強制、
高萩旅費・雪害対策問題でMTSを追求
組合無視で万事強行するMTSを許すな!

清掃は出向の目的外だ!

 動労水戸は12月21日、水戸鉄道サービス(MTS)と4回目の団体交渉を行った。今回は緊急の項目として①土浦で清掃の制服の採寸の掲示が出た問題②出向者の給料から削られた旅費③冬季の雪害対策について、MTSを追及した。
 土浦で出向者に清掃の制服の採寸を21日から行うという掲示が出たことについてMTSを追及すると「MTSは清掃を主な業務としてきた会社」「清掃もやってもらうと(出向通知に)書いてあった」と回答。これこそ労働条件の変更であり出向の目的(検修・構内業務の「技術指導」)からも完全に逸脱している。本人同意もない文書に書いたからといって何でもできると思ったら大間違いだ。
 さらに組合が「労働条件の変更なのだから労働組合にまず提案すべきではないか」と言うとMTSは「労働条件の変更とは考えていない」と回答。組合は「JRからは作業ダイヤにある業務が委託されているはずだ。作業ダイヤにない清掃をやらせるのは労働条件の変更ではないか」と反論すると、なんと「日勤は業務指示で(清掃作業も)できる」と回答。つまりはMTSは日勤なら何でもやってもらうということだ。「強行すれば現場は必ず混乱する。羽交い絞めにしてでも採寸するつもりか」と追及すると、MTSは「そうした社員の声があることはわかりました」と回答。「わかりました」と言った以上は強行することは許されない。
 仕業検査や構内業務は現在出向者のみのぎりぎりの人員で回している状態だ。にもかかわらず、これらの業務についてまともな指示もできないのに「清掃はやってもらう」と強制するMTS。「労働者をどう使うかは会社の決めることであり文句は言わせない」ということである。清掃は簡単な仕事ではない。難しい試験を通過し、薬品を使いつつ安全に細心の注意を払って働いているのだ。検修・構内業務を専門とする労働者が片手間でできる業務では決してないのだ。問題の核心は、JRもMTSも、清掃を含め現場で日々労働者がどれだけ大変な仕事をしているかまったく理解していないということだ。

強制出向で旅費がゼロに

 また、旅費問題についてもMTSは「旅費規程の改訂は考えていない」との回答。何らかの形で給料の減額分を補てんすることも考えていないという。初回の団交で「JRグループの発展に寄与するために業務を請け負う」と言っていたのはどこにいったのか。「出向後も今までと同じ仕事をしてくれればいい」と言っていたにもかかわらず、年間で万単位の賃金を減らされ、本来の出向の目的とは異なる清掃までやらされる。来年は全面外注化に向けて誘導が外注化される。今やられていることは職場全員への攻撃だ。絶対にあいまいにしてはならない。
 特に高萩の旅費問題は、どうして旅費が付けられてきたのかをめぐる問題だ。それは緊急時にまずは1人で対応しなければならないことに対して長く支払われてきたものだ。したがって雪害への対応についてもMTSを厳しく追及した。MTSは「泊まり勤務が1人体制の高萩で雪害対応が発生した際、1人では対応できない業務になった場合は『JRからの発注書を断る』」と明言した。しかしMTSの当直が業務内容をまったく理解していない今の状況で、発注書を断るまでの判断ができるのだろうか。しかもJRは「業務はMTSに投げておけば何とかなる」という態度だ。MTSは「当直をきちんと教育していく」と言うが、そもそも雪害対策の問題は2か月以上前から言われてきたことであり、明日にも発生するかもしれない問題だ。そもそも「教育していく」などと「これからやっていく」という考え方自体が間違っている。今回の外注化で請け負った仕事すらまともにできないのに「清掃もやってもらう」など絶対許せない。絶対にこのまま見過ごすことはできない。

奴隷の道を拒否し闘おう

 今回の外注化・強制出向の狙いがまた明らかになった。強制出向によって労働者を分断し、会社の都合で労働条件の変更も給料カットもやるということだ。労働者が団結して闘わなければ、さらに会社のいいようにやられることは目に見えている。東労組も国労も10・1外注化が強行されて以降、出向者がJR社員の扱いすらされない屈辱を味わっているのに沈黙し続けている。MTSの方もこれらの組合が無抵抗なことを前提にしてJR水戸支社と連係し攻撃を進めてきているのだ。
 世界的な大恐慌の中で、電機や自動車など闘わない労働組合が支配する職場を見て欲しい。会社の進める非正規職化や賃下げ・首切りも、ストレートに労働者を直撃しているのだ。JR東日本もまた「グループ経営構想V」の中で、全面外注化・非正規職化を進めることを宣言している。闘わない労働組合と幹部の存在を認めている限り、労働者にはとことん奴隷にされる。今こそ動労水戸に結集し、団結して闘い外注化を徹底的に粉砕しよう!

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