駅業務の一括委託へ突き進むJR
グリーンスタッフを5年で雇止め
駅業務の外注会社を設立
JR東日本は、検修職場のみならず、駅業務の外注化に突き進んでいます。
駅業務については、2007年から契約社員であるグリーンスタッフ(GS)を導入し、業務委託に踏み込んでいます。
JR東日本は昨年4月から、外注化の対象となる駅について、1日の乗降客が2万人以下という限定をはずしました。また今度の4月には、首都圏4支社を統轄する駅事業会社「JR東日本ステーションサービス」というJR100%出資の外注会社を設立しようとしています。
会社は、「国鉄採用の営業社員の雇用の確保」と言っていますが、その狙いは駅で働く労働者をすべて非正規に突き落とすことにあることは明白です。
GS導入以来、出札・改札業務は次々とGSに置き換えられ、東京・横浜・八王子・大宮・千葉の5支社ですでに2500人にのぼります。
GSは1年契約で最大4回の更新、つまり5年で解雇です。昨年、採用から5年を迎えた約300人が解雇されました。
しかも、JRは、解雇されたGSをより待遇の悪い労働条件で下請会社に雇って、駅業務に精通したベテランとして働かせているのです。JRは言葉巧みに「正社員登用」をうたってGSを募集し、使い捨てているのです。
さらに契約社員では行えない駅業の輸送業務をライフサイクルで運転士に担わせ、それ以外の駅業務をいっそう外注化・非正規雇用化しようとしています。
JRの外注化の動きは全職種にわたって急ピッチです。これは鉄道会社として重大な矛盾を抱えた施策です。安全と雇用を破壊する外注化反対しよう。