闘春
新年あけましておめでとうございます。
昨年われわれは、6・30最高裁による鉄建公団訴訟の上告棄却という反動決定と第二の分割・民営化攻撃による外注化と組織破壊攻撃を乗り越えて闘いぬいてきました。
6・30上告棄却決定は、国鉄闘争を最後的に終わらせようとする超反動決定でした。安保・戦争法案を強行成立させ、労働運動を解体し、戦争へと向かう攻撃と一体のものとしてありました。 動労千葉は、この攻撃を乗り越えて、全国での国鉄集会をかちとり、11月労働者集会の成功をかちとってきました。
全世界で吹きあれる新自由主義攻撃と対決する世界の労働者と連帯し、戦争を阻止する労働者の闘いをつくり出し、闘う労働組合のネットワークをつくりあげること、とりわけ動労総連合を全国につくり出す闘いの前進をかちとってきました。
JRにおいては、第二の分割・民営化攻撃がJRの総非正規職化と地方の切り捨てとなって現れました。 昨年3月ダイ改での特急列車の廃止・削減に現れたこの攻撃には地域住民と一体となって闘い、今も地域集会が開かれるなど、ローカル線切り捨て、ワンマン運転反対の継続した闘いとなっています。
外注化3年目を迎えた10月1日には、ストライキで仕事と労働者をJRにとり戻す闘いにたちあがり、続く10月31日には、千葉運転区廃止攻撃に対しストライキで闘いました。 こうした闘いのなかで、CTSにおいて11名の仲間の結集を勝ち取りました。
JRとCTSを貫く組織拡大をかちとり、第二の分割・民営化攻撃粉砕を勝ちとらなければなりません。
2016年は、昨年にもまして戦争反対を闘う労働組合の存在がますます重要になる年です。
安倍政権は、昨年の通常国会で安保関連法案を強行成立させました。そして今年7月の参議院選挙でダブル選挙もにらみながら、一気に改憲にまでもっていこうとしています。
また、昨年強行された労働者派遣法改悪は、派遣労働者を3年ごとに使い捨てにする攻撃であり、労働者の総非正規職化へ向けた攻撃です。安倍政権は日本資本主義の危機を戦争と労働者への総非正規職化で乗りきろうとしています。戦争と改憲へ突き進む安倍政権を打倒しなければなりません。
そして世界では中東、東アジアで、全世界で戦争の危機が切迫しています。「イスラム国」による無差別テロと米欧帝国主義者らによるシリアへの空爆は世界戦争の危機をさらに加速させるものでしかありません。
世界戦争危機と労働者に対する新自由主義の攻撃の激しさのなかで韓国・民主労総は、ハンサンギュン委員長の逮捕攻撃をのりこえて闘っています。15年だけでも数波のゼネストを闘い、パククネ政権を追いつめています。韓国の労働者と連帯し、16年、日本の労働者の闘いを本格的につくりあげなければなりません。
本年の第一の課題は、第二の分割・民営化攻撃粉砕へ外注化反対闘争を基軸に闘いを強化することです。
JR東日本は、「グループ経営構想Ⅴ」の今後の重点取り組み事項の更新で鉄道のシステムチェンジ、水平分業の深度化をあげています。これは今までの外注化の在り方を変えて、JRそのものをバラバラに分社化してしまうものです。
国鉄採用者の大量退職を逆手に取って、労働者の団結と労働組合を破壊するための攻撃です。そして、JR東日本のあらゆる業務を外注化し、総非正規職化に突き進もうとするものです。東日本では安全にかかわる重大な事故が多発しています。すべて外注化の結果引き起こされたものです。外注化粉砕へ、仕事と労働者をJRへ奪い返すために全力で闘いぬこう。
第二の課題は、1047名の解雇撤回、JR復帰へ向けて全力で闘いぬくことです。
われわれの闘いは最高裁をして不当労働行為を認めさせました。解雇撤回をかちとり、JRへの復帰をかちとろう。国鉄闘争全国運動の発展をかちとろう。2月14日の1047名解雇撤回総決起集会の成功をかちとろう。
第三の課題は、16春闘に全力でたちあがることです。
貨物における16年連続のベアゼロ回答、福利厚生の廃止、手当の切り下げと賃下げの攻撃が続いています。また、CTSでは超低賃金の労働で、正社員への登用もほとんどありません。大幅賃上げ獲得、労働条件向上をかちとるため16春闘へ起ち上がろう。
総じて、今年最大の課題は、組織拡大を全組合員の総決起でかちとることです。
昨年動労総連合に動労神奈川、動労連帯新潟、動労福島が加盟しました。水戸、高崎、西日本においても組織を拡大しています。動労総連合を全国につくりだそう。そして何よりもJRの青年労働者の獲得へ、CTSで働く労働者の獲得へ、全組合員が全力で闘いに起ち上がろう。
2016年を勝利の年としよう。
日刊動労千葉 第8028号へのリンク