●国鉄労働運動の階級的前進を今こそ勝ち取るために、
「共に闘う国労の会」を解散し、
動労総連合の全国的建設を開始します!
●「国鉄闘争全国運動」の発足と
「共に闘う国労の会」の階級的役割
私たちは、戦争と大恐慌の時代の労働者支配を打ち破っていくために、2010年4月10日の階級和解を拒否して発足した「国鉄闘争全国運動」(国鉄分割・民営化に反対し1047名解雇撤回闘争を支援する全国運動)と一体で、「共に闘う国労の会」(国鉄分割・民営化に反対し、1047名解雇撤回を共に闘う国労の会)を結成し、全国の現場組合員とともに闘ってきました。
「共に闘う国労の会」は第1に、2010年4・9政治和解を拒否した4名の原告団員(現在は組合員資格確認訴訟原告団最高裁に上告)と団結して物販闘争や訴訟支援を引き受け、現場組合員の奮闘で1047名解雇撤回闘争を継承してきました。その結果、動労千葉鉄建公団訴訟において「JRに法的責任あり!」という画期的地平を切り開くことに成功しました。
第2に、政府・JR資本との階級和解に屈服して、団結もストライキも完全放棄した国労本部―革同・共産党やその他体制内勢力と徹底対決して、彼らの裏切りをあまねく暴き出し、国労の連合加盟を断固として阻止してきました。
その頂点が、4原告を先頭とする国労組合員資格確認訴訟です。本部らは、法廷で「国労は企業別組合であり、全国単一体であったことはない」「解雇者は組合員ではない」「国労は企業別組合だから、明文にはないが企業在籍が組合員資格の前提だ」と言い放ちました。そこには、戦後70年の間、日本労働者階級が闘い取ってきた地平をすべて投げ捨てるという唾棄すべき労働貴族の姿があります。
●国鉄労働運動の階級的全国単一体へ!戦争の時代の新たな挑戦
私たちは今、労働人口の四割超の非正規職化、非正規はどう扱ってもいいという風潮と朝鮮侵略戦争の超切迫という情勢に直面しています。非正規化されたJR・JR関連の青年労働者の怒りと完全に一体化した闘いと組織を形成することが急速に求められています。
昨年9月の労働者派遣法の改悪により、ますます簡単に解雇される、一生非正規職にしかなれないという現実と格闘し、悩み苦しんで「生きさせろ!」と叫ぶ青年労働者の根底的な怒りと結びつく階級的労働運動の形成こそが、時代の要請として求められています。これを成し遂げることが、韓国・民主労総の戦争反対・パククネ打倒のゼネスト決起に連帯した国際連帯―インターナショナルの唯一の道だと考えます。
4原告と「共に闘う国労の会」は、階級和解によって急坂を転げ落ちている国労本部と、本部が垂れ流す敗北主義に惑わされている現場組合員の現実を、この1年余り徹底討論して、主体的に総括してきました。
そうした経過を受けて、今こそ国鉄労働運動に反合理化・運転保安確立、外注化粉砕、被曝労働拒否の全国単一の階級的労働組合を建設する闘いと、JRに採用を要求する新署名運動の新たな展開に断固として打って出る決断をしました。JR資本を直接の相手として1047名の解雇撤回!国鉄分割・民営化-JR体制打倒へ労働側から最後的決着をつけるということです。
JRを先頭にした外注化・非正規職化攻撃と分断・貧困の社会と闘い、人間として、労働者として、働くことの誇りを取り戻す階級的団結を築いていくために、動労総連合の全国的建設へ今こそ総決起しましょう!
全ての国鉄(JR・JR関連の)労働者のみなさん。私たちの毎日の労働は、人間としてのかけがえのない社会的営みです。国鉄分割・民営化によって青年の未来は奪われ、貧困しか残さない社会になりました。こんな体制は間違っています。労働者が誇りを奪われ、生きていけない資本主義社会は完全に間違っています。正規も非正規も労働者は階級として一つです。戦争を止め、ともに生き抜くための新たな労働組合を全国に創ろう!
資本主義を打ち倒す根源的な叫びを社会全体に広めて団結していこう。労働者階級の解放は労働者階級自身の建設的事業です。ともに闘おう!
このアピールを、最終の、そして新たな飛躍・挑戦のアピールとして「共に闘う国労の会」を閉じさせていただきます。
なお、「共に闘う国労の会」の会員でありながらも、「国鉄闘争全国運動」の会員になっていなかった皆さんには、ぜひ「国鉄闘争全国運動」への会員登録をお願いします。
2016年 3月
共に闘う国労の会サイトから転載