ドイツ鉄道・正面衝突事故
コスト削減と過密ダイヤ、遅延も常態化
コスト削減と過密ダイヤ、遅延も常態化
2月9日、ドイツ・ミュンヘンの単線区間で、近郊列車同士が正面衝突する事故が発生しました。乗客約150人のうち、運転士を含む11人が死亡、負傷者85人のうち61人が重傷という大惨事になってしまいました。
双方の列車のスピードは時速約100㎞、相対速度は時速約200㎞で激突し大破したとされています。2人の運転士も衝突をまったく予期しておらず、ブレーキをかける間もなかったのではないかと言われています。
事故の原因は信号係の操作ミスにあると発表されました。しかし赤信号を冒進したにもかかわらず、なぜ自動列車停止装置が作動しなかったのかという疑問が残されています。
過密ダイヤが事故の要因に
今回の事故は東行き列車が約4分遅れ、定時で到着した西行き列車が東行き到着を待たずに発車したことが原因の一つです。実は、「時間に正確」とされたドイツ鉄道は近年、列車の遅延が常態化してしまっています。
大きな原因は、過密ダイヤにあります。余裕時分がほとんどないために、わずかな列車の遅延がダイヤの先々にまで影響を及ぼし、遅延が次々と広がってしまうのです。
ダイ改合理化は安全破壊する
その一方で、ドイツ鉄道は徹底したコスト削減を進めています。そういった利益優先の姿勢が鉄道の安全を破壊し、事故を引き起こします。ドイツでは過去十数年間に大事故が何度も発生しました。98年には101人の死者を出した脱線事故、2000年には夜行急行列車が駅構内で脱線転覆、11人が死亡し、149人が負傷する事故が起きています。
尼崎事故も、JR西日本が「稼ぐ」を掲げて過密ダイヤを運転士に強いる中で起きてしまいました。JR東日本でも昨年ダイ改以降、事故やトラブル、遅延が毎日のように相次いでいます。ダイ改合理化、過密ダイヤは必ず大事故につながります。
ニュースへのリンク
双方の列車のスピードは時速約100㎞、相対速度は時速約200㎞で激突し大破したとされています。2人の運転士も衝突をまったく予期しておらず、ブレーキをかける間もなかったのではないかと言われています。
事故の原因は信号係の操作ミスにあると発表されました。しかし赤信号を冒進したにもかかわらず、なぜ自動列車停止装置が作動しなかったのかという疑問が残されています。
過密ダイヤが事故の要因に
今回の事故は東行き列車が約4分遅れ、定時で到着した西行き列車が東行き到着を待たずに発車したことが原因の一つです。実は、「時間に正確」とされたドイツ鉄道は近年、列車の遅延が常態化してしまっています。
大きな原因は、過密ダイヤにあります。余裕時分がほとんどないために、わずかな列車の遅延がダイヤの先々にまで影響を及ぼし、遅延が次々と広がってしまうのです。
ダイ改合理化は安全破壊する
その一方で、ドイツ鉄道は徹底したコスト削減を進めています。そういった利益優先の姿勢が鉄道の安全を破壊し、事故を引き起こします。ドイツでは過去十数年間に大事故が何度も発生しました。98年には101人の死者を出した脱線事故、2000年には夜行急行列車が駅構内で脱線転覆、11人が死亡し、149人が負傷する事故が起きています。
尼崎事故も、JR西日本が「稼ぐ」を掲げて過密ダイヤを運転士に強いる中で起きてしまいました。JR東日本でも昨年ダイ改以降、事故やトラブル、遅延が毎日のように相次いでいます。ダイ改合理化、過密ダイヤは必ず大事故につながります。
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