2017年8月3日木曜日

外注化阻止ニュース 第331号

http://www.doro-chiba.org/ga/gaityuuka331.pdf


CTS幕張事業所パン組立作業
有害物質使用が判明
JR・CTSは早急に安全対策の実施を

「発がんのおそれ」との記載

 JR千葉鉄道サービス(CTS)幕張事業所の上回り業務で行っているパンタグラフ組み立て作業で使用されている電蝕防止剤が、発ガンのおそれがある有害物質を含んでいたことが明らかになりました。
 動労千葉は7月20日、JR千葉支社とCTSに対して、早急に安全対策を実施すること、安全対策が実施されるまでは作業を行わないことを申し入れました。

危険性の教育もないまま作業

 パンタグラフ組み立て作業で使う電飾防止剤の容器には、「危険」の文字が記され、「危険有害性情報」として「皮膚刺激、強い眼刺激、アレルギー性皮膚反応を起こすおそれ、発ガン性のおそれ」と記載されています。「安全対策」として「蒸気を吸入しない」「汚染された作業衣は作業場から出さないこと」と記されています。厳格な取り扱いが必要な有害物質です。
 ところがパンタグラフ組立作業に従事する労働者に対して、電飾防止剤に発ガンのおそれがあることとや、汚染された衣服の取り扱いを含めた安全に関する教育はまったく行われていない状況だったのです。

安全衛生法には有害性の周知義務

 労働安全衛生法でも、事業者は、化学物質などの有害物質に関しては、危険性の特定や労働者への危険性や健康障害の程度の把握、安全対策の実施、労働者への周知が義務づけられています。
 しかし、JRとCTSでは、厳格に取り扱わなければならないはずの電蝕防止剤についてなんらの周知、教育も行わずにパン組立作業を行わせていたのです。
 業務外注化によって、労働者に対する安全確保や安全対策という考え方そのものが崩壊しています。
 JRとCTSは、早急に安全対策の実施を!

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