2018年6月1日金曜日

闘いなくして安全なし No.168

http://www.doro-chiba.org/ga/tn168.pdf


乗務員の将来は
「輸送サービススタッフ」?!

 JR東日本は、「乗務員勤務制度の見直しについて」を提案しました。朝夕の時間帯に短時間行路を設定し、指導員や支社課員、当務主務(当直)が乗務する。乗務員勤務ではない勤務で定期列車を回す。単なる改悪にとどまらず乗務員勤務制度の抜本的〝解体〟への扉を開け放つものです。それを、「育児・介護」を口実にして強行しようとしています。

乗務員軽視・安全破壊の提案

 この提案は、会社の乗務員を徹底的に軽視する考えの下に行われています。実際、「すでに無人運転ができる技術が開発されているのだから乗務員を特別扱いする必要はない。乗務員手当など廃止する」と公言しています。
 提案資料の「現在」の部分では「乗務員(運転士・車掌)」となっていますが、「将来」では「輸送サービススタッフ」とされています。運転士でも車掌でもなく、単なる「保安要員」程度の位置づけにする。それが狙いなのです。
 乗務員は不規則な勤務の中、何千人もの乗客を乗せ、その生命と安全の責任を負って過密なダイヤを乗務しています。神経をすり減らす苛酷で責任の重い仕事です。
 それを片手間仕事のように、「資格さえ持っていれば誰でもいい」と軽く扱い、極限的な労働強化や要員削減を強いる。それは運転保安を根底から解体します。絶対に許せません。

職場から声をあげれば止められる

 これは一旦認めたら際限なく拡大する攻撃です。そして、乗務員だけの問題ではありません。この提案と同日の深澤社長声明では、乗務員勤務制度は第一歩で、今後、乗務員以外の勤務についても見直すとされています。
 会社の狙いは、①勤務制度の抜本的改悪、②転籍を伴う全面的な外注化・分社化と賃金・労働条件の根本的解体、④「技術革新」を理由としたメンテナンス極小化等、これまでの次元をこえた大合理化です。
 しかし、労働条件の不利益変更は職場の過半数の労働者が容認しなければできません。職場から声をあげれば、事態を動かすことができます。今こそ動労千葉とともに闘おう。

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