2018年7月7日土曜日

日刊動労千葉 第8479号

乗務員勤務制度改悪粉砕!
ワンマン運転反対!
外注化-別会社化・転籍攻撃粉砕!
組織の総力をあげてストライキに起ち上がろう!

JR大再編攻撃が 開始された

 今、JR東日本は、「水平分業」「戦略的ダウンサイジング」と称して、職場を呑み込んで吹き荒れるJR大再編攻撃に踏み出した。
東労組からの脱退はすでに3万5千人におよび、膨大な組合未加入の労働者が生み出されている。会社は〝東労組・革マル問題〟をも徹底的に利用し、「職場規律の厳正」等を掲げて監視カメラの設置や、警備員の配置など、職場締め付けを進めている。「労働組合の存在しない企業・社会」をつくろうとする重大な労働運動解体攻撃だ。
 事態は急ピッチで動き出している。JR東日本は乗務員勤務制度解体提案を行い、JR貨物は人事・賃金制度の抜本的改悪攻撃を準備している。それはJRに働く労働者のこれまでの権利や労働の在り方を根本からくつがえす重大な攻撃だ。
 さらには、▼不採算23線区の輸送モード転換(廃線)、▼2020年を焦点としたワンマン運転の全面的拡大、▼営業子会社化、▼工務職場へのCBM導入・全面委託化、▼検修職場委託拡大・モニタリング保全体系への移行、▼グループ会社再編、JR本体とグループ会社の役割見直し等の攻撃が一斉に開始されている。

第3の分割・民営化攻撃への突進

 「乗務員勤務制度見直し」攻撃は、単に乗務員だけの問題ではない。乗務員に攻撃を加えることで抵抗を打ち砕き、第3の分割・民営化攻撃を一気に貫徹しようとしている。
 それは、乗務員の極限的な労働強化の攻撃であり、乗務員勤務そのものの解体、乗務手当廃止に行き着く攻撃だ。大量退職の中、会社は乗務員の高齢者対策を実施しないばかりか、さらなる長大行路への乗務を強制しようとしている。これは「闘いなくして安全なし」の原点が問われる闘いだ。
 それと一体で、ワンマン運転の全面的な拡大が強行されようとしている。
 千葉支社は、2020年に上総一宮以南、君津以南、鹿島線にワンマン運転を導入しようとしている。そのために、巌根駅、東千葉駅等を快速列車が停車できるよう改良し、完全に分離運転する体制を整えるという。
しかも、規制を緩和し、ホームドアが設置されていない線区でも、カメラ・モニターを設置すれば6両までワンマン運転できるとし、無人駅でも全扉開閉して客扱いを行うという。それは運輸区の要員体制だけでなく、基地や検査派出の在り方にも大きな影響をもたらす。

総力をあげた反撃を

 乗務員勤務制度解体攻撃を粉砕するため、組織の総力をあげて立ち上がらなければならない。われわれは、1986年、国鉄分割・民営化攻撃に対し、クビをかけ覚悟を決めて闘いを決断した。また2000年、シニア協定の締結を拒否して外注化を絶対に阻止するために闘いを決断した。今われわれには、それにまさるともおとらない決断が求められている。

JR―CTSを貫く組織拡大を

 車両検修業務や保線業務へのモニタリング検査導入、浅草橋駅をはじめとした駅業務の全面外注化等、鉄道業務分社化に向けた外堀を埋める攻撃が進行している。この攻撃と対決する展望は、われわれの18年間に及ぶ外注化阻止闘争が切り開いた地平の中にある。動労千葉の闘いがJRを追いつめ、10年単位で攻撃を遅らせるほどの影響力をもったのは、闘いの中でJR―CTSにおける組織拡大を実現したからだ。外注化粉砕のために、全力を尽くしてJR―CTSを貫く組織拡大を実現しよう。
 現場労働者が声を上げ、団結して反撃に立ち上がる。これこそが会社が最も恐れていることであり、合理化施策を止める最大の力だ。
 われわれ動労千葉はこの状況に、職場から団結し、ストライキで立ち向かう決意を固めた。すべての仲間は今こそ動労千葉とともに声を上げ、闘いにたちあがろう。

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