2020年8月31日月曜日

日刊動労千葉 第8838号

関西生コン支部国賠訴訟
〃一発やられたら、 三発やり返す〃

 

大弾圧への反転攻勢始まる!

8月21日、東京地裁において関西生コン事件・国家賠償請求訴訟の第1回口頭弁論がひらかれた。動労千葉、関西生コン労働組合の弾圧を許さない東京の会ら多数の支援者とともに駆けつけた。
今回の口頭弁論は、2018年7月に始まる関生弾圧に対する本格的な反撃だ。関生支部が今回の弾圧における捜査や取り調べ、逮捕・起訴・勾留、労働組合活動を禁止した保釈条件の違法性・不当性を問うて、国・滋賀県・京都府、和歌山県の4者を相手取って起こした国賠訴訟だ。

保釈条件が憲法違反!

当日は、武委員長、湯川副委員長、武谷書記次長、西山執行委員、全日建連帯本部の菊池委員長の原告5人が意見陳述を行った。しかし、本来であれば原告5人が一緒に意見陳述するのが当然だが、「組合員とは接触してはならない」という保釈条件によって、切り離されて意見陳述せざるを得ないという異様な状況が強制された。
関西生コン事件を管轄する各裁判所の保釈条件が、「組合員と接触することも、組合事務所に立ち入ることもできない」という団結権を否定する憲法違反なのだ。

武委員長が決意


夕方の報告集会で、武委員長は、「一連の弾圧で関生支部は大きな打撃を受けた。弾圧はまだまだつづくだろう。しかし、関生支部は一発やられたら三発やりかえす。みなさんのご支援をうけながら必ず運動を立て直す」と決意を語った。
2018年7月から1年余りのうちに89人もの組合員らが不当逮捕・起訴される大弾圧は、ストライキや団体交渉など、正当な組合活動がことごとく刑事弾圧の対象にされた。労働組合が禁止されていた時代に逆戻りしたかのような戦後最大の大弾圧だ。
しかし関生支部は、644日に及ぶ闘いですべての逮捕者を奪還し反転攻勢に立ち上がっている。この闘いは、日本のすべての労働者の権利と未来をかけた闘いだ。


11月集会へ、キックオフ!

第1回集会実行委員会


8月23日、11月労働者集会の第1回実行委員会が都内で開催された。呼びかけ団体から関西生コン支部、国鉄闘争全国運動の仲間のあいさつに続き、動労千葉から田中顧問が基調提起を行った。
「コロナは、労働者が歴史の全面に登場する条件をつくりだした。この30年余り顧みられることなく軽んじられてきたエッセンシャルワークへの注目されている。これを歴史的変化と考え、われわれ自身の構えを変えよう。時代は変わる。職場・地域で闘いを組織し、闘いの中から学ぼう。自分が何をしたいのかを明確にしよう。そして変革のきっかけをつかむための構想をつくりあげよう」と提起した。「8.6ヒロシマ大行動」、「戦争・改憲阻止!大行進神奈川」の仲間を始め、各地区の労組、団体から闘いの報告や意見が出され、積極的な討論がおこなわれた。
あと、2カ月、全力で11・1労働者集会の成功を勝ち取ろう!

ニュースへのリンク


2020年8月30日日曜日

国分寺 星野文昭絵画展


沖縄闘争を闘い無実で獄中44年
星野文昭絵画展 国分寺

入場無料
 
本多公民館1階・展示室
(東京都国分寺市本多1-7-1 JR国分寺駅北口より徒歩8分)
9 月 21 日 (月・休)~ 23 日(水)

21日(月・休) 12時~午後6時
22日(火・休) 10時~午後6時
23日(水)   10時~正午12時

主催 三多摩星野文昭絵画展実行委員会



沖縄闘争で獄中44年

 星野文昭さんは「基地のない平和な沖縄を返せ」という要求を踏みにじる「沖縄返還協定」=永久基地化に反対し、1971年11月、東京・渋谷のデモの先頭に立ちました。この時、機動隊員1名が重傷を負い、翌日死亡。機動隊の暴行でデモ隊にも死傷者が出ていますが、沖縄闘争への政治的弾圧として星野さんは機動隊員殴打の「実行犯」にデッチあげられ、逮捕されました。
 沖縄県民の意思を踏みにじる米軍辺野古新基地建設を阻止する闘いが続いています。星野さんは沖縄に思いを寄せながら、「私は無実だ」と再審を求めて44年闘い続け、昨年5月、獄死しました。
 お連れ合いの暁子さんと兄弟がその遺志を引き継ぎ、再審と国賠闘争に立ち上がっています。医療過誤の責任を問う国家賠償請求訴訟は、7月から開始されています。ご協力、ご支援をお願いします。

星野文昭さんの絵画と暁子さんの詩を展示

 星野さんは、約20年前から獄中で絵画を描き始めました。きっかけは、刑務所内での月に1回の絵画教室です。お連れ合いの暁子さんを慰め、プレゼントとして始められました。
 これまで絵画展を各地で開催してきましたが、皆さん、「優しい絵ですね」「獄中にいて、なぜこんなに明るい絵が描けるのか」「癒されました」などと感想が寄せられました。
 絵画には、暁子さんの「詩」が添えられています。二人が育んできた愛と生き方が表現されています。近年は、世界で戦争や飢餓に苦しむ子どもたちの絵が多く描かれています。
 コロナ禍ではありますが、間隔をとりながら、星野さんの「人が人らしく生きられる社会を」と望み描いた絵画を見に来てください。



星野文昭さんの軌跡

1946年 札幌市に生まれる
1966年 高崎経済大学入学
      不正入試闘争に参加
1971年 11・14沖縄返還協定批准阻止闘争に参加
      機動隊1名が死亡(渋谷暴動事件)
1975年 デッチあげ不当逮捕
1983年 東京地裁懲役20年の判決
1986年 暁子さん(写真右)と獄中結婚
1987年 最高裁が上告棄却・無期懲役確定
      徳島刑務所に移監
1996年 第1次再審請求
2000年 獄中で作成した絵画を暁子さんへ贈り始める
2009年 第2次再審請求
2012年 高裁棄却決定、異議申し立て
2017年 7月、徳島刑務所で服役30年、四国地方更生保護委員会に即時釈放の申し入れ
2019年 4月仮釈放不許可決定、昭島医療センター移監
      5月巨大な肝臓がん手術後死亡
      獄中44年、享年73歳

ビラへのリンク
 

2020年8月29日土曜日

11・1全国労働者総決起集会/改憲阻止!1万人大行進の賛同と参加のお願い

闘う労働組合の全国ネットワークをつくろう!
関西生コン労組弾圧を打ち破れ!
国鉄1047名解雇撤回!
コロナ大失業にたち向かおう!


11・1全国労働者総決起集会
改憲阻止!1万人大行進の
賛同と参加のお願い〈案〉


全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部
全国金属機械労働組合港合同
国鉄千葉動力車労働組合
国鉄分割・民営化に反対し、1047名解雇撤回闘争を支援する全国運動
改憲・戦争阻止!大行進運動

 今こそ労働運動を甦らせるために力を合わせたち上がろう、闘う労働組合の全国ネットワークをつくろう。私たちは11月1日、23回目となる全国労働者総決起集会/改憲阻止!1万人大行進を開催します。
 1987年の国鉄分割・民営化を契機に社会を飲み込んでいった新自由主義政策は、雇用、医療、社会保障制度、教育など社会生活の全分野を〝競争原理〟に叩き込みました。限界に達した資本主義体制の延命のために福祉切り捨て、民営化、効率化を 最大限に推し進めようとした新自由主義が〝2100万人の非正規職〟という絶望的な格差社会を生み出しました。
 成長の余地を失った資本主義体制を維持するために労働者にひたすら犠牲を強い、国債や株を日銀が無限に買い続け、年金資金まで株に投入する。こうしてすべてが限界に達し崩壊しようとしていたその最中に起きた新型コロナ感染症の世界的流行は、新自由主義の〝闇〟を明るみに出しました。秋に向けて大倒産・大失業が始まろうとしています。誰もが「こんなことはもう沢 山だ!」と感じ、その怒りを行動に移そうとしています。世界中で闘いの炎が燃え上がり、歴史は動こうとしています。
 本集会は、戦後最大の労組破壊攻撃であり、20万人の国鉄労働者を職場から放り出した戦後最大の首切り攻撃でもあった国鉄分割・民営化を不問に付し、「JRに法的責任なし」と判じた1998年の反動判決と対決して、連帯労組関西地区生コン支部・ 全国金属機械港合同・動労千葉の3労組の呼びかけで始まりました。「こんなことがまかり通ったら労働者の権利は地に落ちてし まう」という危機感が3つの労組を結びつけたのです。
 それから20余年、時代は巡り、いま私たちは再び歴史の岐路に立っています。連帯労組関西地区生コン支部には
89人もの組合員らが不当逮捕・起訴される大弾圧が加えられています。ストライキや団体交渉など、正当な労働組合活動がことごとく刑事弾 圧の対象にされているのです。労働組合が禁止されていた時代に逆戻りしたかのような戦後最大の大弾圧です。しかし関生支部は、644日に及ぶ闘いですべての逮捕者を奪還し、反転攻勢に立ち上がっています。それは日本のすべての労働者の権利と未来を かけた闘いです。
 それと軌を一にしてJRの職場では、1年半余りの間に4万人が組合を脱退する激しい労組破壊攻撃が吹き荒れています。首相官邸が主導し「労組なき社会」のモデルをJRでつくろうとしているのです。「社会から非正規という言葉をなくす」と語る安 倍政権は、改憲攻撃と一体で労働運動を解体し「総非正規化・解雇自由」の社会をつくろうとしています。それが「働き方改革」の正体です。動労千葉はこの攻撃に立ち向かって闘い続けています。
 企業の塀をこえて地域をひとつの労働組合に組織してきた港合同の経験と蓄積はコロナ禍の渦中でいよいよその真価を発揮しようとしています。
 安倍政権は危機に突き動かされて大軍拡を進め、「敵基地攻撃能力の保有」を叫び、腐敗と利権にまみれながら「私の手で憲法を改正する」と言い続けています。秋の臨時国会では、コロナ禍に乗じて特措法改悪―非常事態条項を盛り込んだ改憲が焦点に なろうとしています。こうした攻撃に抗し、改憲阻止!大行進運動が、「教え子を再び戦場に送らない広島教職員100人声明」という画期的な運動を生み出し、沖縄との連帯をめざして全国で闘いを組織しています。
 アメリカ全土で燃え上がるBLM(ブラック・ライブズ・マター)―新自由主義政策への反撃をはじめ、100万人組織を実現して前進する韓国・民主労総の闘い、香港、EU、中東など全世界で燎原を焼き尽くす炎のように闘いが燃え上がっています。11・1労働者集会は渡航制限等の困難な状況の中にあっても、今年も東京―ソウル国際共同行動として開催する予定です。
 時代は〝労働者〟が最前線に登場する条件を広範に生み出しています。あらためて訴えます。今ほど闘う労働組合が求められているときはありません。力を合わせて労働運動を甦らせよう。11・1日比谷野外音楽堂へ、ぜひとも多くの仲間たちの結集を訴えます。

◎名称 11・1全国労働者総決起集会/改憲阻止!1万人行進
◎日時 2020年11月1日(日)正午から/デモ出発15時15分
◎場所 東京・日比谷野外音楽堂
◎賛同金 個人1口500円/団体1口1000円(一口以上でお願いいたします)
◎振込先 郵便振替00140―5―605635/加入者名 国鉄千葉動力車労働組合
◎事務局 千葉市中央区要町2―8 DC会館
     TEL043(222)7207
     FAX043(224)7197

呼びかけ文へのリンク


2020年8月28日金曜日

闘いなくして安全なし No.273

 
 民営化による鉄道破壊許すな!
JR九州株を
米投資ファンド ファーツリーが売却

 
鉄道は大株主の金儲けの道具ではない

 JR九州では米投資ファンド・ファーツリー社が大株主になり、「不動産を重視しろ」「自社株買いをして利益を株主に還元しろ」とし、独自の社外取締役を提案するまでになりました。
 昨年はファーツリー社提案の取締役選任案に40%を超す賛成票が入りました。提案は否決されたものの、JR九州は秋に初めて自社株買いを行い、事実上要求に応えました。
 そのお金は、本来なら鉄道の安全を守り、地域生活に必要な鉄道を維持し、労働者の雇用と労働条件を守るために使われるべきものです。
 「利益」が至上命題とされれば公共交通を守る〝鉄道 会社〟ではなく、「一部の大株主が金儲けするための会社」にされるのです。
 今年は、ファーツリー社提案への賛成率は最高33%でした。「コロナ」による乗客減少と度重なる災害の中、8月にファーツリー社がJR九州の株の約半分を売却したことが明らかになりました。自分の金儲けにならなければあっさり見限る―こんな投資ファンドに鉄道を売り渡せば、公共交通機関としての役割など果たせるはずがありません。

民営化の矛盾を労働者に押し付けるな

 すでにJR九州の社長自身も完全民営化したことで、「公共性を根拠に赤字でも鉄道事業を続けるべきではない」という発言をしています。
 しかし、「儲からなければ鉄道をなくしていい」など根本的に間違っています。鉄道は社会的なインフラです。地域社会と住民の生活に必要な鉄道を守り、安全に列車を運行することこそ鉄道会社の使命です。
 2020年4~6月期決算が発表され、JR各社は軒並み過去最大の赤字を計上しました。JR東日本の深澤社長は、「コロナの前には戻らない」「コストが下がらなければ、会社は存続できない」「鉄道ありきで考えるな」と激しく危機を叫んでいます。大合理化と労働者の権利破壊を狙っていることは明らかです。
 しかし、これは民営化の結果であり、「利潤がすべて」というあり方の矛盾です。その矛盾を労働者に転嫁するなど絶対に許せません。



⽶ファンドの提案否決、JR九州が株主総会

JR九州は23⽇、福岡市で株主総会を開き、⼤株主となっている⽶投資ファンド、ファーツリー・パートナーズが提案していた取締役選任など、全ての株主提案が否決された。ファーツリーは「モノ⾔う株主」として昨年に続いて提案していたが、JR九州はいずれの案にも反対していた。
(2020/6/23 日経新聞)

ニュースへのリンク
 

2020年8月27日木曜日

日刊動労千葉 第8837号

 「コロナ」利用した休業・解雇攻撃と闘い
組織拡大、闘う労働運動復権を!
第5回支部代表者会議(8月20日)


9/26定期大会の成功と11月集会大結集かちとろう

8月20日、動労千葉は第5回支部代表者会議を開催し、「コロナ」に乗じた大合理化、休業・解雇攻撃と対決し、秋に向けて闘う体制を確立して9月定期大会―11・1労働者集会の成功に向けて闘うこと等の方針を伝達・確認した。

1.情勢について

新型コロナ感染症は「第2波」が到来し感染者が急増している。その中で安倍政権は安全保障戦略を改定し、「敵基地攻撃能力の保有」を打ち出している。「専守防衛」から「先制攻撃」への転換であり改憲攻撃そのものだ。自衛隊木更津駐屯地にはオスプレイ暫定配備が強行され、自衛隊、米海兵隊、米空・海軍のオスプレイ基地にされようとしている。
あらためて、改憲争阻止に向けて全力で闘いぬかなければならない。

2.JR東日本―新型コロナの拡大と新たな合理化の動き

①7月30日付けの深澤社長声明では「会社始まって以来の厳しい決算」「コロナ以前に戻らないことを前提に行動」「変革2027のスピードアップ」「収入とコストの構造変革、大胆なコスト見直し」「列車ダイヤ、運賃の見直し」「キャッシュレス化、ワンマン運転拡大、ドライバレス運転の実現、スマートメンテナンス推進」と打ち出している。

②JR東日本は6月9日、「休業指示に係る就業規則の改正」について提案してきた。「業務量の減少その他経営上の都合」で休業を命ずるというものだ。労働者の整理解雇にも繋がる重大な攻撃だ。会社も「解雇の可能性はゼロではない」と明言している。東労組は「整理解雇さえなければ何でも飲む」という状態だ。

③改悪乗務員勤務制度、ジョブローテーションをめぐり東京を中心に希望を無視した配転が相次いでいる。会社は東京支社総務長名で「(強制配転との表現は)会社の考え方に沿わないもの」と声明まで発した。
支社課員等の本線乗務について、制度導入後の兼務発令者以外の者や通常行路への乗務も行われている。「コロナ対策」と称して改悪乗務員勤務制度の深度化を強行している。

④列車本数削減や終電繰り上げは、行路を一旦白紙にするような全面的な見直しと大合理化に直結する。それは乗務員の大幅な要員削減とともに、運行に関わる駅要員、検査修繕体制、CTS清掃部門等を含めた作業の大幅な見直し・大合理化攻撃だ。
ワンマン運転拡大と車掌の要員削減、研修部門におけるモニタリングシステム導入とさらなる外注化攻撃、駅業務と駅ビルの融合化や出向攻撃と対決し闘いぬかなければならない。

3.当面する課題について

①大幅な赤字を利用してワンマン運転拡大等の大合理化、外注化・別会社化の攻撃を急速に進めることが狙われている。「業務量が縮小した」と休業指定することと一体で、整理解雇・大リストラの攻撃が準備されていると見なければならない。9月大会で闘いの方針を確立し、いかなる時でもストライキにたちあがれる闘争体制を確立することとする。

②7・26集会では国鉄闘争全国運動10年の闘いの地平を確認した。コロナ情勢は民営化と鉄道が相容れないことを暴き出した。
国鉄1047名解雇撤回に向けて、3月中労委反動命令に対して東京地裁に行政訴訟を提起した。第1回は11月11日(水)10時から開催される。千葉県労委忌避事件控訴審(9月29日11時~東京高裁)とともに取り組みを強化することとする。

③乗務員へのシーツ交換強制、CTSの消毒作業体制等、新型コロナ感染防止対策について団交での追及を強化することとする。

④動労千葉として組織強化・拡大の取り組みを全面的にすすめる。
6月のCTS職場代表選では、CTS全社員の4人に1人以上が動労千葉に投票している。職場にはJR―CTSへの怒りがつもっている。
組織拡大は現場での取り組みなしに成り立たない。本部―支部の連携を強化し、各支部での執行委員会、職場集会の定例開催の取り組みを強化することとする。

⑤11月労働者集会はこれまで以上に重要な位置を占めている。11・1全国労働者総決起集会への全力結集体制を確立することとする。

ニュースへのリンク


外注化阻止ニュース 第493号

 
民営化による鉄道破壊許すな
米投資ファンドがJR九州株を売却

 
鉄道は大株主の金儲けの道具ではない

 JR九州では16年秋の株上場以来、投資ファンドが所有株を買い増して大株主となっています。そして「不動産収益を重視しろ」「自社株買いで利益を株主に還元しろ」と要求し、独自の社外取締役を提案するまでになりました。
 昨年は投資ファンドが提案した取締役選任案に40%超の賛成票が入りました。提案は否決されたものの、JR九州は秋に自社株買いを行い、事実上ファンドの要求に応えました。
 本来であれば、この莫大な資金は、鉄道の安全を守り、地域に必要な鉄道を維持し、労働者の雇用と賃金を守るために使われるものです。
 「利益」が至上命題とされれば公共交通を守る鉄道会社ではなく、一部の大株主の利益のための会社になってしまいます。
 今年は投資ファンドの提案は賛成は最高33%でした。新型コロナによる乗客減少と度重なる災害のなか、8月にファンドがJR九州の株の半分を売却したことが明らかになりました。
 金儲けのネタにならなければ見限る――こんな投資ファンドに鉄道を売り渡せば、公共交通機関として役割が果たせるはずがありません。

民営化の矛盾を労働者に押し付けるな

 しかしJR九州の社長自身も「公共性を根拠に赤字でも鉄道事業を続けるべきではない」とファンドと同じようなことを発言しています。
 鉄道は社会インフラであり、地域社会と住民の生活に必要な権利です。安全に列車を運行することは鉄道会社の使命です。「儲からなければ鉄道をなくしていい」という考えは根本的に間違っています。



 20年4~6月期決算でJR各社は軒並み過去最大の赤字を計上しました。JR東日本の深澤社長は「コロナの前には戻らない」「コストが下がらなければ会社は存続できない」「鉄道ありきで考えるな」と危機感を募らせています。大合理化と労働者の権利破壊を狙っていることは明らかです。
 しかし、JR九州のこともコロナのことも民営化の結果であり、「利潤がすべて」の矛盾です。労働者と利用者への犠牲転嫁は許せません。

ニュースへのリンク
 

2020年8月26日水曜日

第31回 外登法・入管法と民族差別を撃つ全国交流集会

 
難民を認めず、刑事罰で追い出すのか!
「強制送還拒否罪」ねらう入管法改悪ゆるすな!
現代の徴用工=外国人技能実習制度、
特定技能を廃止せよ!


第31回 外登法・入管法と
民族差別を撃つ全国交流集会

 
 9月13日(日) 〈資料代 500円〉
午後2時開会 (開場1時) 横浜市鶴見公会堂
JR京浜東北線・鶴見駅西口 フーガ1号館6階

□ 講演  入管収容所で何が起きているのか?
牛久入管収容所問題を考える会 田中喜美子
□川崎で在日とともに
□人間らしく生きる権利を!
難民・仮放免者、支援者からの訴え    
□打ち破ろう分断! 取り戻そう団結!
国鉄千葉動力車労働組合
合同・一般労働組合全国協議会

呼びかけ
 外登法・入管法と民族差別を撃つ全国実行委員会




強制送還を拒むことが「罪」なのか!

8・22東京入管包囲デモをやります! ご参加を
8月22日(土)午後3時 品川北ふ頭公園集合
JR品川駅港南口から都営バス「品99系統  東京入管行」で港南大橋東詰下車、すぐ

 
 コロナ対策で4月以降、続々と仮放免が行われましたが、今も全国の入管収容施設に500人もの外国人が収容されたままです。猛暑の中ですが、東京出入国在留管理局への抗議と、自由を奪われたまま収容されている外国人を激励するために東京入管包囲デモを行います。

 法務大臣の私的諮問機関である入管政策懇談会の「提言」に基づき、今秋の臨時国会で入管法改悪がねらわれています。以下の5点がこの「提言」の概要です。

①難民申請者の「送還停止効」例外規定の創設 →現在、難民申請中は強制送還できません 。これに例外規定を設け、送還を止めるために難民申請を繰り返すという「濫用・誤用」が行われているとして、難民申請中もしくは裁判中でも強制送還を可能にしようというのです。
②「退去強制拒否罪」の創設 → 出身国に帰ると迫害を受け、命の危険があるとして帰国を拒否ている人々、さらに日本に生活基盤があり、家族と共に日本で暮らすことを望んでいるなどさまざまな事情を抱えている人々に対し、「帰れない」事情を「罪」とするということです。これらの人々を入管は「送還忌避者」と呼んでいますが、その中には約300人の未成年者も含まれています。子どもの権利や「家族の結合」を踏みにじるものです。絶対に許せません!
③「仮放免逃亡罪」の創設 →なぜ逃げるのか。昨年、全国の収容施設で長期収容に抗議するハンガーストライキが行われました。茨城県牛久市にある東日本入国管理センター(牛久入管)ではハンストで衰弱した外国人にハンストをやめたら仮放免にすると約束しました。しかし、仮放免期間はたった2週間! しかも2週間後、東京入管に出頭すると仮放免更新が認められず、その場で再収容、ただちに牛久入管に送り返されました。何という残酷な措置でしょうか。「逃げるような状況をつくりだした」のは入管です。このようなハンスト―仮放免2週間―再収容―ハンストを3回も繰り返したイラン人が今も牛久入管に収容されたままです。
④収容代替措置の導入、⑤一層適切な在留特別許可の活用 →この④⑤は、具体的な内容も明らかではなく、「単なるリップサービスではないか」と危ぶむ声も上がっています。

 東京オリンピックに向けた国内治安管理と称して仮放免が激減、期限の定めのない長期収容が大問題となりました。昨年6月にはハンストによる餓死者まで出るに至ったのです。しかし、法務省・入管局は収容実態を改善するどころか、さらなる厳罰化で外国人を弾圧しようというのです。入管問題は外国人問題ではありません。日本社会の問題です。改憲・戦争をねらう安倍政権による差別・分断、排外主義攻撃を許さず、声を上げ、共に行動しましょう。
 今春コロナ情勢で中止した全国交流集会を9月13日に横浜市鶴見公会堂で開催します。
 8・22東京入管包囲デモを闘い、9・13全国交流集会で入管問題を考え、行動しましょう!
 コロナウイルス感染拡大しています。体調などを十分考慮されたうえ、無理はしないでください。なおご参加の際には十分な感染対策をお願いします。

ビラへのリンク

2020年8月24日月曜日

全国労働者集会・改憲阻止!1万人行進


 
闘う労働組合の再生をめざす
2020年
11・1
全国労働者集会・
改憲阻止!1万人行進
in 日比谷野音

 
今こそ非正規化・民営化・外注化と闘おう!
国鉄1047名解雇撤回!

関西生コン労組弾圧を打ち破れ!
闘う労働組合の全国ネットワークを!

呼びかけ
◉全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部
◉全国金属機械労働組合港合同
◉国鉄千葉動力車労働組合
◉国鉄分割・民営化に反対し、1047名解雇撤回闘争を支援する全国運動
◉改憲・戦争阻止!大行進

会 場 東京・日比谷野外音楽堂
日 時 11月1日(日)
正午開始(開場11時)
午後3時15分から銀座~東京駅方面にデモ行進が行われます


安倍政権打倒! 職場・地域から闘いを!


 この集会は連帯ユニオン関西生コン支部・港合同・動労千葉の3労組による「闘う労働組合の全国ネットワークをつくろう」と訴えからはじまり毎年11月に日比谷野外音楽堂で開催されてきました。今年で23回目を迎えます。
 新型コロナウイルスは、数十年におよぶ民営化や外注化などの新自由主義が、雇用、社会保障制度、介護や保育、教育、地方と地方自治、社会生活の全分野を破壊し、絶望的な格差と貧困を生み出してきたことをを暴き出しました。「民営化すればすべてうまくいく」は真っ赤ウソでした。
 社会も政治も、ひと握りの資本家・政治家が私物化していく。こうして社会が蝕まれていったのです。あらゆる産別で民営化―新自由主義との闘いが今こそ必要です。改憲と戦争への道を阻止しよう! 闘う労働組合の再生へ11・1日比谷野音に大結集を!

【連絡先】11・1集会実行委員会(千葉市中央区要町2-8DC会館 電話 043-222-7207  FAX043-224-7197)

ビラへのリンク
 
 
 
 
 
 

2020年8月23日日曜日

2020年8月22日土曜日

三里塚 9・27全国総決起集会

 
 
招 請 状

三里塚芝山連合空港反対同盟

 
 全国の闘う仲間の皆さん。私たちは来る9月27日、市東さんの農地を守る決意も新たに全国総決起集会を開催します。全国からのご参加を訴えます。
 
 新型コロナウイルスの感染拡大で成田空港をめぐる状況は一変しました。航空需要は激減し、回復の目途がたっていません。B滑走路は3カ月にわたって閉鎖され、今なお空港内店舗の多くが休業、ターミナルの一部閉鎖も続いています。誘導路をへの字に曲げている市東さんの畑を「すぐにでも強制執行で取り上げる」という空港会社(NAA)の主張は、何の正当性も緊急性もなくなったのです。
 にもかかわらず、東京高裁・菅野雅之裁判長は9月2日の第3回を含め、あと2回で請求異議裁判控訴審を結審しようとしています。年内判決=農地取り上げ強制執行との決戦局面をむかえています。破たんの危機に瀕するNAAが、この期に及んで市東さんの命とも言うべき農地を奪うことなど許せません。東京高裁あての要望書を集め、9・27集会で強制執行と闘う陣形を強化・拡大しましょう。
 コロナの世界的感染爆発は、世界の隅々まで人やモノを移動させることで利益を生み出す時代に終止符を打ちました。もう航空需要の右肩上がりもV字回復もありません。広大な自然と農地を破壊する第3滑走路建設やB滑走路の1000㍍延長、オリンピックを口実に始めた深夜飛行時間延長など、成田空港機能強化は必要ないのです。
 しかし、NAAの田村明比古社長は、空港機能強化をこれまで通り進めることで「航空需要の回復に貢献する」などと居直っています。航空需要のために、さらなる騒音被害や落下物の恐怖を受け入れることなどどうしてできるでしょうか。空港周辺では住民がお互いに結びつきを強め、怒りの決起が拡大 しています。地域住民と連帯して、空港機能強化を白紙撤回させましょう。
 農地取り上げと空港機能強化は、安倍政権が危機に追いつめられているがゆえの攻撃です。大恐慌とコロナという未曾有の情勢の下で、安倍政権は「敵基地攻撃能力の保有」など、戦争のできる国への大転換に踏み出そうとしています。そのために成田の軍事空港化を進め、これに抗する闘いを何が何でも 叩きつぶそうというのです。負けるわけにはいきません。
 アメリカのBLM(ブラック・ライブズ・マター)運動や、香港、韓国など世界中で労働者民衆が歴史を画する決起を開始しています。日本では全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部が大弾圧をはねのけて反撃の闘いを開始し、コロナ禍を口実とした首切り・賃下げに抗する闘いが次々と始まっています。
 私たちは今こそ「絶対反対」「実力闘争」を貫いてきたその真価を発揮して反転攻勢の闘いに立ち上がる時だと確信します。不屈に信念を貫いた空港絶対反対の54年の闘いは、成田空港の存立を揺るがして「空港廃港」が現実のものとなる情勢をたぐり寄せています。動労千葉・関西生コンをはじめとした闘う労働組合、「帰還」強制攻撃と闘う福島、辺野古新基地建設と闘う沖縄と連帯し、住民・市民運動、学生運動をたたかう皆さんと共闘の輪を広げ、国際連帯で闘うことで三里塚闘争の勝利と労働者民衆の 未来を切り開く決意です。9・277全国総決起集会にぜひお集まり下さい。

2020年8月4日




市東さんの農地を守ろう!
空港機能強化粉砕!
改憲阻止・安倍政権打倒!
9・27全国総決起集会
【日時】9月27日(日)正午
【会場】成田市赤坂公園(成田ニュータウン内)
【主催】三里塚芝山連合空港反対同盟 (連絡先)成田市天神峰63 市東孝雄方

招請状へのリンク
 

動労千葉を支援する会ニュース 348号

 

2020年8月21日金曜日

日刊動労千葉 第8836号

 戦後75年
反戦・反核の誓い新たに
8・6ヒロシマ大行動




「『安らかに眠ってください 過ちは繰り返しませぬから』―そう刻まれた広島の原爆慰霊碑の前に立ち、むごたらしく殺された数十万の民衆の声に耳をかたむけるならば、ひとは核廃絶を誓わずにはいられないはずです」(ヒロシマアピール2020)

「被爆75周年、新たな核戦争と憲法改悪をとめよう!核廃絶の声をもっと大きく! 8・6ヒロシマ大行動」に、中村仁書記次長を団長に、動労千葉は6名の派遣団で参加してきました。

広島の仲間たちは、コロナを理由とした、反核の声を排除しようとしたデモ規制を創意工夫あふれる闘いで、これを見事に打ち砕きました。被爆者の闘いを継承し、新たな反戦反核闘争を、ともに闘います!


 
「安倍たおせ!改憲NO!8・15労働者市民のつどい」が赤羽会館において320名の参加で開催されました。

 
主催者挨拶で、動労千葉顧問弁護団長の葉山岳夫先生は、実行委員会を代表して、1995年の第1回からこの集会を牽引してこられた「とめよう戦争への道!百万人署名運動」事務局長の西川重則さんが7月23日に急逝されことを追悼し、西川先生の決意を受け継いで闘い抜くことが表明されました。

特別報告は、星野暁子さんと、映画「棘」監督の杉浦弘子さんが行いました。「コロナで変貌する日本社会」と題して、森達也さんの講演、森川文人弁護士から実行委員会アピールを受けました。松本ヒロさんの「マスクをしても黙らないぞ」という安倍政権批判コントがおおいに会場を沸かしました。

「コロナに立ち向かう現場から」では、動労千葉から関委員長、医療労働者、合同労組、外登法・入管法との闘い、学生が発言しました。

現場からの日々の実践にふまえた発言は圧巻であり、学ぶべき教訓に満ちあふれていました。改憲・戦争との闘いを、大行進!神奈川の野本三吉さん、秋の闘いに向けて田中顧問がまとめの提起を行いました。
夏は、反戦・反核の誓いをあらたにします。

ニュースへのリンク
 

闘いなくして安全なし No.272

 

 
シーツ交換「労働時間・業務指示ではない」?
JRは責任もった感染対策を!

 
 動労千葉は7月31日、乗務員休養室のシーツ交換に関するJR千葉支社との団体交渉を行いました。団交の概要を紹介します。

「感染対策」なら労働時間として扱え

組合 乗務員にシーツ交換を行わせる理由は?
会社 感染防止と衛生管理の強化のために乗務員に毎日シーツ交換をお願いしている。
組合 交換の時間は労働時間として扱うのか。
会社 労働時間としてカウントしない。
組合 シーツ交換は業務指示なのか。
会社 業務指示ではない。業務が中断し、ノーペイの時間になる。しかし、衛生管理上、必要なので毎日交換してもらうようにした。
組合 「衛生管理」は会社の責任で行うものだ。乗務員に押しつけること自体、問題だ。

 「あくまでお願い」というのでょうか?
 あまりに無責任な回答です。真剣に感染対策をやる姿勢ではありません。会社が責任を持つべきことです。乗務員に交換させている以上、労働時間として扱うのは当然です。

十分な睡眠時間を確保しろ!
CTS要員体制にもJRが責任を!


組合 乗務行路も長くなり泊勤務で寝る時間が4時間程度しかない行路もある。ヘトヘトになっているのに寝る前にシーツを付け、朝はシーツをはがすために早めに起きている。貴重な睡眠時間が削られてしまう。
会社 共用の場所であり、シーツ交換は行ってもらいたい。
組合 ダイ改時の交渉で「睡眠時間はできるだけ確保する」と回答した。今回のシーツ交換で睡眠時間が削られている。矛盾している。
会社 回答したことは事実だ・・・。

 会社はシーツ交換をこれまでのようにCTSで行わない理由を、「CTSに毎日交換は厳しいと言われた」と回答しました。しかし、その責任はJRの外注化と委託費削減にあります。
 乗務員の睡眠時間は会社のダイ改合理化で短くされてきました。睡眠時間削減は安全破壊に直結します。ただでさえ短い睡眠時間の中でシーツ交換を強制する。その理由がコスト削減のためにCTSで働く労働者の労働条件をあまりに低くして、十分な要員が確保できないから ―絶対に認められません。JRはCTSの要員体制を含めて感染対策に責任を持つべきです。

ニュースへのリンク
 

2020年8月20日木曜日

外注化阻止ニュース 第492号

 
つり革消毒作業が追加されたのに
要員も手当もないのはなぜだ?

CTS木更津事業所の消毒作業に関し団体交渉

 
 動労千葉は8月6日、千葉鉄道サービス(CTS)新型コロナ感染症対策として木更津事業所で実施しているつり革などの消毒作業に関して、要員の増配置及び手当等の支払いを求めて団体交渉を行いました。

つり革消毒は純増の作業

組合 現在、日常清掃に加え、3月からは手すりの消毒、窓閉め作業が追加され、つり革の消毒作業が新たに加わった。作業だけ増え要員は増えていない。つり革の消毒は新たな契約だと聞いた。どうなっているのか。
CTS 元々、日常清掃の中にはつり革の水拭き作業が契約として入っていた。新型コロナの感染防止のために水拭きから消毒液で消毒してもらっている。
組合 それは違う。気動車の日常清掃につり革は入っていなかった。新たな契約として請け負ったのか。
CTS 新たな契約として請け負った。作業としては純増。
組合 木更津事業所の作業量はどうなっているのか。
CTS 気動車4両のうち1両は全般清掃として実施し、残る3両は、新たにつり革消毒が増えることになった。
組合 作業が「純増」になった以上、要員あるいは手当として反映させことは当前だ。
CTS 要員を増やしたり、手当を付けることは考えていない。

要員を増やさないことを考えて契約!?


組合 つり革消毒の作業量などについてどのように算出したのか。
CTS 要員を増やさずにどのように作業するのかを考えた。消毒作業を加えても、結果的に超過勤務が発生しないから要員を増やさずにできると判断した。
組合 最初から要員を増やすことを考えがなかったということではないか。新たに契約して得た契約金はどのように使われているのか。
CTS 消毒液等、必要な資材の購入を行った。
組合 先ほど、作業量を時間で計算したと回答したが、その時間は労働者が働いているということだ。新たな作業が加わった以上、要員を配置するか手当を払うべきだ。
CTS ……。
組合 新たな作業に対して労働者も配置しない、手当も出さないのは、CTSが労働者から不当に搾取し、会社として丸儲けしている。
CTS そういうことではないと思うが。
組合 いま出さないのであれば、年末手当で社員に対して一律の加算を考えるべきではないのか。
CTS この場で出すとは言えないが、要求があったことは承知した。

ニュースへのリンク
 
 

日刊動労千葉 第8835号

 大リストラ攻撃に職場から反撃を
第50回定期大会へ!


DC会館 9月26日(土)10時から

チャンスが来ている!


コロナ情勢は、パンドラの箱を開けたかのように新自由主義の破綻と虚構を暴き出し、支配の崩壊をもたらしています。

今、全世界で覚醒した労働者がストライキ・実力闘争で職場や地域社会を守る闘いに立ち上がっています。
時代が動き、大きく変わろうとしています。日本における新自由主義の始まりであった、国鉄分割・民営化攻撃と33年間、今も対決し抜いている動労千葉の本領発揮の時が来ています。

職場闘争を基礎に、「組織拡大こそ勝利の道」、この大チャンス到来に、役員・活動家を先頭に全組合員こころを一つに総決起しよう!

関委員長体制発足1周年!

昨年9月の第49回定期大会において、関道利新委員長を先頭にした新世代の執行体制を確立しました。

2012年の第41回定期大会において、今後、大量退職を迎える中で動労千葉の将来展望をどう切り開くのかを真剣に議論し、エルダー・シニア組合員の組合費の問題をはじめとした財政基盤確立に向けた議論を、全組合員をあげて行ってきました。

また、解雇者の関係でも、組合が関与する営利事業について組合員と議論を重ねる中で整理し、動労千葉の団結の象徴としてのDC会館を維持するための体制を確立してきました。さらにエルダー協議会を結成し、エルダー・シニア組合員の交流をはかってきました。

なによりも地道な職場闘争の積み重ねの中から、CTS職場代表選の勝利、組織拡大の展望を切り開いてきました。

こうした、全組合員の苦闘の集大成として、関委員長体制を確立することができました。いよいよこれからです。

コロナ情勢と徹底対決しよう!

コロナ感染症が再拡大しています。JRは一貫して感染対策を真剣に行っていません。「感染防止」と銘うった休暇は無給。予備勤務者による車内消毒は、「社員の自発的行為」。CTSにおける消毒は、「通常の清掃の範囲内」。乗務員によるシーツ交換は、労働時間としてカウントさえしないーすべてを現場労働者に押し付けることは絶対に許せません。

安倍政権は、感染拡大と同時に「GO TOトラベル」キャンペーンを開始し、当初の無為無策とは異なり、完全に自覚的に感染拡大を放置し、経済優先と利権のための政策を続けています。

JRも同じく、感染防止のための作業体制や要員確保より、合理化と権利破壊を自覚的に優先しています。 それどころか、新型コロナ感染拡大が深刻になるなかで、今年の4月から運転士・車掌という職名が廃止されました。鉄道会社としてのあり方を根本から転換・解体する攻撃です。

レベルを超えた大リストラ攻撃が

すでにJR東日本は経営計画で「鉄道業務は一切本体に残さない。鉄道技術は外部化する」と打ち出しています。6月の株主総会では、「鉄道事業は固定費割合が多い」と今までのレベルとは違う徹底したコスト削減、人員削減、雇用と労働条件の解体を表明しています。7月8日のJR東日本グループ社長会では、「コロナを契機として運賃やダイヤを含めて、さらなる働き方の柔軟化を進める」と宣言しています。

鉄道業務の外注化・別会社化、ワンマン運転の無制限の拡大、地方ローカル線の廃止、車掌の激減と運転士の地位を今まで以上におとしめる攻撃が吹き荒れています。さらに、国鉄分割・民営化以来最大のリストラ攻撃が、JR本体、グループ会社全体に画策されていると見なければなりません。

今大会は、この重大情勢を真正面から見据え、闘う方針を確立する歴史的大会となります。本部・支部・各現場の実践と討論を「密」に、大会の成功をかちとろう!

ニュースへのリンク


2020年8月19日水曜日

日刊動労千葉 第8834号

 JR千葉支社は、
209系スカート取り付け部の
亀裂対策を直ちに行え!

この間、動労千葉は、209系のスカート取り付け部分の亀裂について、JR千葉支社に対してことある毎に申し入れ行い、団体交渉において修繕の要求等を行ってきた。しかし、会社側は、亀裂が入っていることを承知の上で「差し支えない」旨の回答を繰り返し、未だに亀裂を放置したまま車両の運用を行っている。

近年では、内房線や外房線で動物との衝突が増え、そのたびにスカートが変形し、取り付け部に負担がかかり、亀裂が増えている。亀裂を放置したままでは、スカートの脱落にもなりかねない重大な問題だ。こうした状態であるにもかかわらずJR千葉支社は、危機感もないまま、放置し続けているのだ。
JRは、209系のスカート取り付け部の亀裂を直ちに修繕しろ。

一方、JRが来年春からワンマン運転用に導入しようとしている131系車両はATSーSNが搭載されていないことが判明した。本線はATSーPだけになっているが、車両センター構内などではATSーSNが使われている箇所があり、このままでは構内への入出区や入換ができない状況になる。JRは、車掌の削減や地方切り捨てのためには膨大な金をかけてワンマン列車を新造するが、肝心の安全対策は行おうともせずに平気で欠陥車両を作っている。131系車両の導入を直ちに中止しろ!



動労千葉申58号(8月6日)

1.209系スカート取り付け部の亀裂について

(1)動労千葉申第18号に関する団体交渉において組合側が、「スカート取り付け部に亀裂が入ったまま運用されている列車があることから早急に対策を行うこと」を要求したことに対して、会社側は「差し支えない」旨の回答を行い、その後も「亀裂」を放置している状況にあることから、直ちに対策を行うこと。

(2)現場では、直しても直しても追いつかない状況にあるが、会社としてどこまで把握しているのか、具体的に明らかにすること。

(3)209系が導入された頃と環境が違っていることから、スカート本体及びスカート取り付け部(車体型、スカート側)の強化を早急に行うこと。

(4)小動物との衝突件数が急増していることから、早急に対策を行うこと。

2.ワンマン運転について

(1)E131系車両について、ATS-SNが装備されていないなど、運転保安上、重大な問題があることから導入を取りやめること。

-以   上-

 


2020年8月18日火曜日

さようなら原発 首都圏集会


9.18
さようなら原発 首都圏集会
 
みなさん 野音に集まろう!
ぼくらも 原発いらないよ
だからぼくらも 野音にいくよ

 
2020年9月18日㊎
日比谷公園大音楽堂(日比谷野音)
開場 17:30 オープニング 18:00
開会 18:30 デモ出発 19:15

2011年3月11日の東日本大震災による福島第一原発事故から9年半。4万人近い人々がいまだ苦しい避難生活を強いられ、人権が侵害され続けています。いままた放射能汚染水の環境への放出によって、再び福島の海や大地が放射能で汚染されようとしています。福島をこれ以上、放射能で汚染させてはなりません。
福島原発事故によって原子力を取り巻く環境は一変し、原発は「廃炉の時代」を迎え、国のエネルギー基本政策である核燃料サイクル政策も破綻しています。にもかかわらず、安倍政権は、原発の再稼働や核燃料サイクルの推進に前のめりとなっています。しかし、原発に未来はないことは明らかです。
いまこそ脱原発を求め、エネルギー政策の根本的転換が必要です。

● 注意:新型コロナウイルスの感染拡大によっては、集会の中止ないし規模の縮小などがある場合がございます。当日、発熱や体調のすぐれない方は、参加をご遠慮ください。会場ではマスク着用の上、フィジカルディスタンスにご配慮ください。

●集会賛同のお願い
本集会に賛同をお願いいたします。賛同いただいた方のお名前を、さようなら原発のホームページに掲載させていただきます。郵便振替用紙の通信欄に「さようなら原発集会賛同」と明記のうえ、下記にお振り込みください。なお、今年3月20日の「さようなら原発全国集会」が中止となりましたので、その際の賛同をこの9月の集会賛同とさせていただきます。
http://sayonara-nukes.org(「さようなら原発」で検索)
口座番号 00100-8-663541 加入者:フォーラム平和・人権・環境
個人1口 1,000円/団体1口 3,000円


主催:「さようなら原発」一千万署名 市民の会
  内橋克人 大江健三郎 落合恵子 鎌田慧 坂本龍一 澤地久枝 瀬戸内寂聴
協力 : 戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会
連絡先 : さようなら原発1000万人アクション事務局
Emai : sayonara2nukes@gmail.com

ビラへのリンク




2020年8月14日金曜日

日刊動労千葉 第8833号

 木更津事業所
つり革消毒作業が追加されたのに
要員も手当もないのは何故だ!


現場には重労働を強制しておきながら、
会社だけは丸儲けなど許さない!


 動労千葉は、8月6日、千葉鉄道サービスにおいて、CTS木更津事業所において、新型コロナ感染症対策として実施しているつり革等の消毒作業に関して、要員の増配置及び手当等の支払いを求めて団体交渉を行った。団交の概要は以下のとおり。

つり革消毒は、純増の作業として請け負ったーCTS

組合 現在、日常清掃に加え、3月からは手すりの消毒が加わり、さらに窓閉め作業が追加され、そしてつり革の消毒作業が新たに加わった。作業だけ増えているのに要員は全く増えていない。つり革の消毒は新たな契約だと聞いた。どうなっているのか。
CTS 元々、日常清掃の中には、つり革の水拭き作業が契約として入っていた。新型コロナの感染防止のために水拭きから消毒液(セイバーオキシン)で消毒してもらっている。
組合 それは違う。気動車の日常清掃では、つり革は入っていなかった。今回から新たに入った。
つり革消毒は、新たな契約として請け負ったのか。
CTS 新たな契約として請け負った。作業としては純増になっている。
組合 契約するにあたり、作業量などについて計算したはずだが、木更津事業所の作業量はどうなっているのか。
CTS 気動車4両の内、1両は全般清掃として実施し、残る3両については、今回、新たにつり革消毒が増えることになった。
組合 作業が「純増」になった以上、要員あるいは手当として反映させことは当たり前のことだ。
CTS 要員を増やしたり、手当を付けることは考えていない。

CTSー最初から要員を増やさないことを考えて契約

組合 つり革消毒の作業量等についてどのように算出したのか。
CTS 要員を増やさずにどのように作業するのかを考えた。日常清掃につり革の消毒作業を加えることでどの位時間がかかるかを見た。日常の清掃作業としては1人、7時間30分で見ているが、消毒作業を加えても、結果的に超過勤務が発生しないことから、要員を増やさずにできると判断した。
組合 最初から要員を増やすことを考えがなかったということではないか。新たに契約して得た契約金はどのように使われているのか。
CTS 消毒液等、必要な資材の購入を行った。
組合 先ほど、作業量を時間で計算したと回答したが、その時間は労働者が働いているということだ。新たな作業が加わった以上、要員を配置するか手当を払うべきだ。
CTS ・・・。
組合 新たな作業に対して労働者も配置しない、手当も出さないということは、CTSが労働者から不当に搾取し、会社として丸儲けしているということではないか。
CTS そういうことではないと思うが・・・。
組合 会社として、今、出さないのであれば、年末手当で社員に対して一律の加算を考えるべきではないのか。
CTS この場で出すとは言えないが、要求があったことは承知した。

クモの巣が多く、日常清掃もまともにできない状況だ!

組合 新型コロナ対策で列車の窓が開いていることもあり、クモの巣がこれまで以上に多くなっている。
CTS 先日、木更津事業所に見に行って現状を確認した。クモの巣がすごく多いのには驚いた。
組合 クモの巣を取っているため通常の清掃作業が全部できない状況になっている。どうにかならないか。
CTS 各事業所で事情が違うので、現場長と相談しながら対策を考えていきたい。
組合 早急に検討を行うこと。

(了)

ニュースへのリンク


2020年8月13日木曜日

日刊動労千葉 第8832号

内房線、外房線を中心に
動物との衝突が急増
柵の設置等、早急に対策が必要だ!

19年度は、全体で95件
内房線で52件、外房線で28件の衝突が発生


7月31日、JR千葉支社において、内房線、外房線を中心に急増している動物との衝突に対する早急な対策の実施を求めて団体交渉を行った。交渉の概要は以下のとおり。

19年度は、1・5倍に増加
竹岡~浜金谷間にネット検討


組合 この間、内房線や外房線を中心にしてが多発している。以前に比べて増えていると感じる。発生した件数を明らかにすること。
会社 全体で、18年度は68件、19年度は95件発生している。
線区別では、次のとおりだ。

     18年度  19年度
内房線   35件   52件
外房線   20件   28件
総武本線         4件
成田線          3件
久留里線         1件

主にイノシシ、シカ、キョンなどだ。

組合 動物との衝突が発生している場所の分布はどうなっているのか。
会社 特に多いところは、内房線では、上総湊~竹岡間で18件、竹岡~浜金谷間で10件発生している。
外房線では、浪花~鵜原間で14件、興津~安房天津間で4件発生している。
組合 以前、竹岡駅の下りトンネル付近で20頭位シカを見たことがある。シカやイノシシなどとぶつかる区間は大体決まっている。柵を設置するなどの対策を早急に行うべきだ。
会社 柵を作ることは可能だと思う。
今後、竹岡~浜金谷間にネットを設置することも検討している。
組合 できるところから早急に行ってもらいたい。その他に行っている対策はあるのか。
会社 シカ対策としは鉄分を与える対策を行っている。また別にオオカミの尿を設置して動物が近づかないようにする対策なども行っている。
組合 行っていることは分かったが、実際には増えているのが現状だ。
会社 増えているのは事実だ。
組合 対策を行うと同時に沿線の除草を徹底してもらいたい。除草していないために動物が入り込んでいる。除草も以前に比べて回数が減っているのではないか。
会社 除草は、年2~3回程度行っている。

衝突した後の確認ー「生きていたら逃げて下さい」

組合 動物とぶつかった場合、指令から「降りて確認してください」と指示されるが、イノシシなど大きな動物が生きていた場合、襲われる可能性もありとても危険だ。どのように対応するのか。
会社 生きていたら逃げて下さい。
組合 動物との衝突は、毎週のように発生している。動物と衝突した場所や現れた場所にピンポイントで柵等の設置を行ってもらいたい。
また、今後の対策はどのように考えているのか。
会社 音と光を発する機械を設置したり、先ほどの鉄分を与える等の対策を引き続き行っていきたい。
組合 あらためて柵等の設置及び除草を行うことを要求する。
会社 対策は実施していく。

ニュースへのリンク

 

 

2020年8月12日水曜日

闘いなくして安全なし No.271

 
東北本線 黒磯~新白河間
5両ワンマン現地調査

 
  7月19日、動労千葉・動労水戸は5両ワンマン運転が強行された東北本線・黒磯~新白河間の現地調査を行いました。
 運転台上部の2台のモニターは各3分割され、各車両の両端に取り付けられたカメラの映像が映ります。モニターはホーム停車後にドアを開けると点灯し、出発して時速10㌔に到達すると消えます。
 運転士は一人で、モニターだけでドア付近の状況を確認しなければなりません。車両手前側は視野 が狭く、奥側は小さく見えます。荷物が挟まってもパイロットランプが点灯すれば、見落として出発してしまいかねません。
 しかも、時速10㌔でモニターが消えるため、ホームを抜けきらないうちにホーム上の安全確認はできなくなります。
 さらに、出発後も時速10㌔でモニターが消えるまではモニターを確認することになっています。その間は走行中にも関わらず前方注視はできません。例えば上総一ノ宮駅のように駅近くに踏切がある場合、非常時にブレーキをかけて間に合うのでしょうか?
 運転士の前方注意義務は安全を守る重大な規定です。車掌がいれば、駅停車前、停車中、発車後のホームの安全確認ができます。ワンマン運転ではこれらの安全確認が無視されます。
 折り返し時には、車掌が行っている列番入力などの作業も生じます。あらゆる負担と責任が運転士一人にのしかかります。会社の安全無視・解体は許せません。



○出発後、時速10㌔に到達するまでモニターは点灯している。その間、モニターを確認しなければならない。
 →運転開始後も前方注視できない!?
○ホームを抜けきらないうちにモニターは消える。
 →発車後のホームの安全確認ができない。
○夜間の明かりは駅の照明のみ。
 →安全確認が十分できるのか?



車両カメラの位置からホームを撮影。車両の両端のドア付近に組合員が立っている。奥側は小さく見えにくい。手前側は映る範囲が狭い。

ニュースへのリンク

2020年8月9日日曜日

日刊動労千葉 第8831号

 シーツ交換は、会社の責任で行え!
乗務員に責任を転嫁するな!


JRは、感染拡大の中、
乗務員の出勤時に体温測定も行わないのか!


7月31日、動労千葉は、乗務員休養室のシーツ交換に関する団体交渉をJR千葉支社との間で行った。団交の概要は左記のとおり。

「衛生管理上、交換は必要」 ー労働時間として扱え!

組合 7月に入って以降、シーツ交換を乗務員に行わせているが理由は何か。
会社 これまでシーツは、7日間で2回の交換を行っていた。新型コロナの感染が拡大し、社員からも要望があったことから、感染防止と衛生管理の強化を図るために毎日、乗務員に交換をお願いしている。
組合 これまでシーツ交換はCTSと契約し行っていたはずだ。今回、CTSで行わないのはなぜか。
会社 毎日交換できないかCTSとも調整を行ったが、CTS側から厳しいとの話があり断念した。
組合 ところで、シーツ交換を行う時間は労働時間としてカウントするのか。
会社 リネンに関することは、労働時間としてカウントしない。
組合 シーツ交換は、業務指示として行っているのか。
会社 業務指示ではない。業務が中断し、ノーペイの時間になる。しかし、衛生管理上、シーツ交換は必要なので、毎日交換してもらうようにした。
組合 これは、本社からの指示か。
会社 全社一斉に取り組んでおり、本社の指示と言えば指示になる。
組合 「衛生管理」は会社の責任で行うものだ。それを乗務員に押しつけること自体、問題だ。
会社 新型コロナの感染防止も含め、社会的要請になっている。
組合 シーツ交換を行わなかったら、何らかの罰則、処分があるのか。
会社 交換しなかったからといって罰則などはない。
組合 乗務行路も長くなり、泊勤務で寝る時間が4時間程度しかない行路もある。夜は1分でも早く寝て、朝は1分でも多く寝ていたいというのが乗務員の気持ちだ。ヘトヘトになっているのに寝る前にシーツを付け、朝はシーツをはがすために早めに起きている。貴重な睡眠時間が削られてしまう。それだけでも大きな負担だ。この気持ちが分かるのか。
会社 共用の場所であり、シーツ交換は行ってもらいたい。
組合 ダイ改時の交渉では、「睡眠時間はできるだけ確保する」と回答していた。今回のシーツ交換では睡眠時間が削られている。会社のやっていることは矛盾していいるのではないか。
会社 回答したことは事実だ・・・。
組合 千葉支社として、CTSでシーツ交換を行うために必要な労働者をそろえるだけの条件はつくれるはずだ。
会社 組合の意見として受け止める。

管理者が確認?過去に脳梗塞でたおれた事を忘れたのか!


組合 新型コロナの感染が再び増加している。乗務員は乗客と接触する可能性が高い。会社の責任で、出勤時の検温等、体調管理を行うべきだ。
会社 乗務員の体調管理は、管理者が点呼時に行っており、検温は本人の申告により行う。今のところ検温を行う考えはない。
組合 非接触型体温計は購入したのか。
会社 購入し各運輸区に配置した。
組合 少々の熱では出勤する者が出てしまう。それを防ぐためにも検温は絶対に必要だ。
会社 体調の確認は管理者が行っており、問題ない。
組合 管理者が見ただけは分からない場合がある。以前、点呼時に調子が悪かったのにそのまま乗務させたために、乗務中に脳梗塞で倒れた組合員がいる。そのことは覚えているはずだ。
会社 ・・・。
組合 他の会社や商店では、手の消毒と一緒に検温を行っているところがある。乗務員も乗客と接触する可能性がある。今の状況からすれば、検温を行うのは、当たり前のことではないのか。
会社 今のところ、点呼時に検温を行う考えはない。
組合 あらためて、乗務員の出勤時に検温を行うことを要求する。  

(了)

ニュースへのリンク


2020年8月8日土曜日

安倍たおせ!改憲NO! 8・15労働者市民のつどい


安倍たおせ! 改憲NO!
8・15労働者市民のつどい

 8月15日(土)午後1時開始(正午開場)
 赤羽会館・講堂(東京都北区赤羽南1ー1ー1)
 ※参加費800円 マスク着用でご参加下さい
 主催 8・15労働者市民のつどい実行委員会

 


 

 新型コロナウイルス感染拡大による社会的危機は、30年以上にわたる新自由主義の根本的矛盾をあらわにしています。全面的な民営化・外注化によって、医療・福祉・運輸・流通などあらゆる労働現場の公共性が失われました。また労働者の非正規職化の劇的進展によって、超格差社会が現実のものとなってしまいました。
 新型コロナウイルス感染症はこうした新自由主義社会の本質を、医療崩壊や貧困層に偏る感染拡大など、隠しようもない形で浮き彫りにしています。米欧日帝国主義と資本、および中国をはじめとするスターリン主義は、この事態に対してまったく解決方針をもっていません。日本でも「第2波」が想定を超える勢いで始まり、かつてない崩壊的な経済危機と大量解雇の攻撃が迫っています。
 「命か経済か」と問われるような社会のありよう自体、私たち労働者市民の想いとはまったくかけ離れていると言わざるをえません。
 一方で全世界の労働者民衆は、医療労働者や運輸労働者のストライキ、アメリカをはじめとする人種差別に抗議する激しいデモなどの行動を始めています。「この社会の根本からの変革」までやむことのない行動の始まりであり、労働者の国際連帯で新型コロナウイルス危機を克服する方向性が示されています。日本でも医療・介護の現場で格闘する労働者に対して、病院経営の危機を口実に一時金ゼロ―大幅カットの攻撃がしかけられています。これに対して医療労働組合のストライキをはじめ、様々な労働現場で反合理化と安全確保の闘いが沸き起こっています。日本の労働者市民の意志とさらなる行動が問われています。
 いま世界中で「エッセンシャル・ワーカー」という言葉が、ある種「賞賛」を込めて語られています。しかし、低賃金で危険で様々に劣悪な労働条件下で働くことを強いてきたのは、いったい誰だったでしょうか? 非正規労働者や外国人(移民)労働者、または黒人―ヒスパニックなど被差別労働者に押しつけてきました。「賞賛」する前に、この経済格差・社会格差を放置するのは許されないことをはっきりさせるべきです。
 しかし一方でこの状況は、社会を維持し動かしているのは誰なのかをも明確にさせました。社会変革の主体的根拠を明示したのです。また、本来は公的事業であるべき「エッセンシャル・ワーク」の民営化・規制緩和の問題性も明らかにしています。
 私たち「8・15労働者市民のつどい」実行委員会は1995年―戦後50年を契機に、「国益」と「排外」に憲法は屈するのかをテーマに、毎年集会を開催してきました。帝国主義による侵略戦争を再び繰り返させてはならない、そのためにも侵略戦争の露払いとなる国益主義と排外主義の扇動に打ちかっていこう、改憲としてあるその攻撃を打破しようという呼びかけを発するものでした。とりわけ安倍政権の登場と改憲攻撃は、戦後史を画する反動との闘いとなってきました。
 新型コロナウイルス感染症の拡大は、安倍政権の政権基盤の脆弱(ぜいじゃく)性を明らかにするとともに、「緊急事態条項」制定を中心とする改憲衝動を噴出させています。延期されたオリンピックなど中止以外にありません。検察人事問題や「Go To」キャンペーンのご都合主義など、安倍政権の個別政策への怒りも大きくなっています。また、一方で新型コロナウイルス感染症対策を口にしながら、都立病院独立行政法人化を推進する小池都政への怒りも、これから大きくなっていくことは必然です。闘いは正念場です。
 今年の8・15集会は、新型コロナウイルス感染症拡大によって変貌(へんぼう)を遂げつつある日本社会の今後のありようについて、ドキュメンタリー作家・森達也さんの講演をメインに、恒例の松元ヒロさんによるコントを中心に構成します。また、新型コロナウイルスに立ち向かう最前線ではたらく労働者からの発言も受けます。みなさんのご参加を呼びかけます。


日刊動労千葉 第8830号

すべての責任・負担を
運転士一人に押し付けるな!


なぜワンマン運転に反対するのか⑥

車内トラブル・停止位置不良・車イス対応時の問題点


 ワンマン運転のの問題は異常時だけではない。日常的に発生する乗客への対応、トラブルへの対応などでも様々な問題が発生する。

◆ 車内ブザーでの呼び出し


車内ブザーでの呼び出しがあった場合、現行であれば走行中でも車掌が対応できる。状況を確認して、緊急に連絡や対応が必要なのか、次駅に到着してから対応するのかなどの判断もできる。

会社は車内トラブルが起きた場合は、「指令の指示による」としか回答していない。だが、ワンマン運転では走行中に運転士が対応することはできない。駅間に停車してから対応するか、次駅まで走行した後に対応する以外にない。

ブザー呼び出しのたびに駅間に停車して対応するのか? 運転士への負担は非常に重くなる。何事もなく再出発する場合も、車掌の出発指示合図もなく、後方の安全確認もできない。

それとも次駅まで走行してから対応するのか? どういった内容かは、停車して乗客の話を聞くまではわからない。「車内で刃物を持って暴れている」といった緊急の場合もありうる。そういった状態を放置していいのか? その判断や責任まで運転士一人に押し付けるというのか!

◆ 停止位置不良の対応

また、会社は団交で、「停止位置不良で退行が可能な場合、運転台を交換して正規の停止目標に戻してもらう」と回答している。だが、ある程度の停止位置不良は日常茶飯事だ。そのたびに運転台を交換して退行するのか? 列車が遅れることは避けられない。

しかも、会社は内房線・外房線・鹿島線についても「利用状況等に合わせて中編成運転を実施」としている。中編成の場合、運転台交換による遅れはさらに拡大する。停止位置不良で運行に支障が出かねない。それがどれほど運転士にとってプレッシャーか、会社はわかっているのか!

◆ 無人駅での車イス利用


会社は無人駅で車イスの方が事前連絡無しで利用した場合、「社員としての対応を」と回答した。だが、運転士一人でどうしろというのか? 到底対応できるはずがない。それを「社員としての対応」などといって、すべての責任を運転士に押し付けている。こんなことが許されるはずがない!

◆ 運転士への負担増  加は安全破壊だ!

ワンマン運転は、日常から運転士一人に負担と責任を押し付けるものだ。運転士への負担の増加は、鉄道の安全破壊に直結する問題だ。絶対に認めるわけにはいかない。

職場から断固としてワンマン運転拡大反対の声を上げよう。


2020年8月7日金曜日

日刊動労千葉 第8829号

東北本線 黒磯~新白河間
5両ワンマン現地調査実施

なぜワンマン運転に反対するのか⑤

前方注視も発車後のホーム確認もできない!?
これで安全が守れるのか!

前方注視も発車後のホーム確認もできない!?
これで安全が守れるのか!

○出発後、時速10㌔に到達するまでモニターは点灯している。その間、モニターを確認しなければならない。
→運転開始後も前方注視できない!?

○ホームを抜けきらないうちにモニターは消える。
→発車後のホームの安全確認ができない。

○夜間の明かりは駅の照明のみ。
→安全確認が十分できるのか

カメラは各車両の両端上部に設置されている。
モニターに映るのは進行方向側のカメラの画像(前方から後方を撮ったも)。

7月19日、動労千葉は動労水戸の仲間とともに、5両ワンマン運転が強行された東北本線・黒磯~新白河間の現地調査を行った。

ホーム安全確認の問題

ホーム上の確認のために各車両の両端にカメラが取り付けられ、運転台上部の2台のモニターが各3分割されて映像が映る。モニターは、ホーム停車後にドアを開けると点灯する。

まず問題として、運転士が一人でモニターだけでドア付近の状況を確認しなければならない。特に夜間は駅の照明以外にライトはなく、見えにくくなる。また、車両手前側は視野が狭く、直前の駆け込みなどは把握できない。

車両奥側は人が立っていても小さく見える。荷物が挟まっても見落としかねない。パイロットランプが点灯すれば運転士としては出発してしまう。

しかも、時速10㌔でモニターが消えるため、ホームを抜けきらないうちにホーム上の安全確認はできなくなる。

JR西日本では、ベビーカーを見落として出発し、子供がベビーカーごと線路上に転落する事故が起きた。2両ワンマン運転で、運転士が複数回ミラーを確認したにも関わらずだ。車掌がいて安全確認できれば絶対に防げたはずの事故だ。
車両カメラの位置からホームを撮影。
車両の両端のドア付近に組合員が立っている。
奥側は小さく見えにくい。手前側は映る範囲が狭い。

出発後もモニター注視

さらに、出発後も時速10㌔でモニターが消えるまではモニターを確認することになっている。その間は走行中にも関わらず、前方注視ができない。

例えば上総一ノ宮駅のように駅近くに踏切がある場合、非常時にブレーキをかけて間に合うのか?

運転士の前方注意義務は安全を守る重大な規定だ。ないがしろにしていいはずがない。車掌がいれば、駅停車前、停車中、発車後のホームの安全確認ができる。

だが、ワンマン運転ではこれらの安全確認が無視されることになる。会社の安全無視・解体を許すわけにはいかない。

乗客対応も問題だ。車内放送は自動放送のみで、各駅の到着時間や詳しい乗り換え案内はない。乗客に聞かれた際、基本は駅員が案内しても、無人駅等では運転士が対応せざるを得ない。

折り返し時には、車掌が行っている列番入力などの作業も生じる。ワンマン運転は、あらゆる負担と責任が運転士一人にのしかかる。これで安全が守れるはずがない。

ニュースへのリンク



2020年8月6日木曜日

外注化阻止ニュース 第491号





もう〝見せかけ〟は許されない
JR東日本は真剣な
感染対策を行え!


運転士や車掌、清掃や販売員が感染

 新型コロナの感染が再拡大しています。しかし政府はGOTOトラベルキャンペーンを開始するなど、感染拡大を放置し、経済優先と利権のための政策を続けています。
 東海道新幹線の運転士、車掌、清掃、販売員などJR関連の労働者が次々と新型コロナに感染していることが判明しました。JR東日本でも横須賀線のグリーン車スタッフ、中野車掌区で2人などの感染が報告されています。真剣な感染対策は待ったなしに必要です。
 再度の「在宅勤務」要請で、また幹部だけ出勤自粛するつもりなのか? 感染の不安と危険の中でまた現場に業務を強制するのか? 秋以降に本格的な感染拡大も予想されます。もう見せかけだけの対策は許されません。

会社責任で体調管理を

 現場労働者の体調管理は会社の責任で行うべきです。会社の責任で、「体温37・5度以上の場合」「家族に感染疑いがある場合」などの基準を決め、有給で自宅待機にするなどの対応が必要です。
 「発熱等社員の体調管理の徹底」は、そもそも「新型コロナ感染症対策ガイドライン」で会社自身が打ち出した内容です。しかし、会社は個人の「自主判断」にゆだね、休む場合もただの病休扱いです。個人任せでは「職場に迷惑がかかる」と無理に出勤することになります。
 結局、会社は感染対策よりも要員削減が優先なのです。体調管理を徹底すれば、急な欠務で予備が代務するケースが増えるためJRは責任を放棄しているのです。

十分な要員の確保を


 消毒作業などの体制もまったく解決されていません。法定最低スレスレの賃金では十分な要員は集まりません。
 動労千葉は、JRが要員確保に責任を持ち、そのために賃金・労働条件の抜本的な改善、危険手当などの労働条件整備、清掃・消毒業務などの下請け会社への委託費の引き上げ等を行うことを要求してきました。
 しかし、JRは下請け会社に丸投げするばかりでなんの責任も取らない。気温も上がり熱中症の危険も増します。十分な要員と労働条件の確保は急務の課題です。
 〝見せかけだけ〟は許されません。JRの責任による真剣な感染対策を要求しよう。

ニュースへのリンク

2020年8月5日水曜日

日刊動労千葉 第8828号

もう〝見せかけ〟は許されない!
JRは真剣な感染対策を行え!


コロナ感染症が再拡大している。政府は感染再拡大と同時に「GO TO トラベル」キャンペーンを開始し、まったく不要なアベノマスクを6月に再発注している。当初の無為無策とは異なり、完全に自覚的に感染拡大を放置し、〝経済優先〟と利権のための政策を続けている。そして7月26日、再び「在宅勤務7割」の要請を出している。

一方、JRはこの間、一貫して感染対策を真剣に行うことはなかった。「感染防止」と銘打った休暇は無給、消毒は「通常の清掃の範囲内」、つり革の消毒をCTSに発注したのは6月に入ってからだ。

「在宅勤務」要請で、また幹部だけ「出勤自粛」するつもりなのか? 現場にはまた感染の不安と危険の中での業務を強制するのか? そもそも再び感染が拡大することは分かっていたことだ。秋以降には本格的な感染拡大が来ると言われている。もう見せかけだけの〝対策〟は絶対に許されない!

会社責任で体調管理を

まず、現場労働者の体調管理は会社の責任で行うべきだ。職場での感染拡大を防ぐためには、最低でも発熱した状態で勤務させるわけにはいかない。会社の責任で、「体温37・5度以上の場合」「家族に感染疑いがある場合」などの基準を決め、有給で自宅待機にするといった対応が絶対に必要だ。

「発熱等社員の体調管理の徹底」は、「新型コロナ感染症対策ガイドライン」で会社自身が打ち出した内容だ。だが、会社はいまだに個々人の「自主判断」にゆだね、休む場合もただの病休扱いにしている。われわれは、出勤点呼の時に会社の責任で体温測定などをやるようくり返し求めている。いまや様々な施設や店舗で入場時の消毒や体温測定が広がっているが、JRはそれもまったく行おうとしていない。

個人任せにすれば、誰でも「職場に迷惑がかかる」と無理にでも出勤する。PCR検査を受ける場合も、現場労働者は自発的に仕事を休んで病院に行き、医師・保健所が「必要」と判断しなければならない。会社が有給扱いにするのは、PCR検査を受ける当日だけだ。

結局、会社は感染対策よりも要員削減を優先しているのだ。体調管理を徹底すれば、急な欠務で予備が代務しなければならないケースが増える。JRはその責任を放棄し、すべてを現場労働者に押し付けているのだ。許すことなどできない!

十分な要員を確保しろ

消毒作業などの体制もまったく問題は解決されていない。清掃業務を担っているのは、ほとんど法定最低賃金スレスレで働く仲間たちだ。十分な要員が集まるはずがない。その職場の現実を放置して、「つり革を消毒しろ」「不特定多数が触れるところは消毒しろ」というのだ。

われわれは、JRが十分な要員確保に責任を持つこと、そのために賃金・労働条件の抜本的な改善、危険手当等の労働条件整備、清掃・消毒業務等の下請け会社への委託費の引き上げ等を行うことを要求してきた。

だが、JRはすべてを下請け会社に丸投げし、何の責任も取ろうとしていない。そして、すべての負担は現場に押し付けられている。例えば、CTS津田沼事業所では毎日夜に1千5百枚もの窓閉め作業が発生し、つり革消毒は1日6千本以上になる。それを要員も増やさないまま行わせているのだ。

乗務員に対しては、予備勤務者の「有志」による消毒作業が行われている。だが、走行中、乗客もいる中でまともな消毒が行えるはずがない。しかも、対象になるのは日中帯のごくわずかな列車だけだ。JRがまともな感染対策を何一つ行っていないことを取り繕う〝パフォーマンス〟のためだけの対策ならざる対策だ。それを「社員の自発的行為」といってすべての責任を放棄し、世間体を取り繕うためだけに現場を動員しているのだ。

7月からは泊勤務時にシーツの交換を乗務員自身にやらせるということが始まった。だが、会社は泊行路の仮眠時間を十分確保せずにきた。乗務後の疲労の中、少ない睡眠時間を削ってシーツ交換を行わせるなど絶対に間違っている。

すでに鉄道各社の乗務員からも感染者が出ている状況だ。感染防止の観点からいっても、個人任せでシーツを交換させるというレベルの対策でいいはずがない。清掃部門の労働条件を改善し、十分な要員体制で作業手順を確立して行うべきだ。

感染症対策は今後も続かざるを得ない。気温も上がり、熱中症の危険も増している。このままでは現場労働者が倒れて職場が成り立たなくなることも考えられる。十分な要員と労働条件の確保は絶対に必要な急務の課題だ。

合理化を優先するな!


しかも、この状況の中で会社はジョブローテーションによる異動を強行し、秋以降はワンマン運転の訓練も行うとしている。異動でもワンマン運転拡大でも、訓練が発生して感染の危険が増大する。とくに運転台では密閉・密接・密集は避けようがない。秋以降はさらに深刻な状況も想定される。感染防止を考えるなら、最低でも一度中止するべきだ。

だが、会社はあくまで強行するとした上、「変革2027をさらにスピードアップさせる」と宣言している。これはただの「無為無策」ではない。JRは感染防止のための作業体制や要員確保より、合理化と労働者の権利破壊を自覚的に優先したということだ。現場よりも金儲けが優先か! 現場労働者の命を何だと思っているのか!

われわれは改めて、JRの責任による真剣な感染対策を要求する。もう〝見せかけだけ〟は許されない。職場から断固とした闘いにたちあがろう。

ニュースへのリンク



2020年8月4日火曜日

日刊動労千葉 第8827号

国鉄闘争全国運動10年
コロナ情勢と立ち向かい
闘う労働運動再生へ
7・26国鉄集会主な発言


●よびかけ人から

暴かれた真実を武器に
金 元重さん(千葉商科大教授)


国鉄闘争全国運動で一番大きな成果は裁判闘争でした。国家的不当労働行為を暴き、それを最高裁に確定させたことは非常に大きな前進でした。また、国家権力が隠し通そうとした真実を暴き出す過程は、まるでミステリーを見ているようなドラマチックな内容です。こういう成果、歴史をこれからの闘争のための宣伝の武器として、ぜひ駆使していただきたい。

労働運動の影響力とり戻す運動
伊藤 晃さん(近代史研究家)


大衆的労働運動らしいものがあった時代に、労使の間で仲裁機関として働いているのが労働委員会でした。それがずいぶん変わりました。私たちの1047名闘争、また外注化阻止闘争は、かつて労働運動が社会に持っていた影響力を取り戻そうとしているのではないだろうか。この運動を通じて労働運動の原点を取り戻したい。また、労働と資本、労働と国家の間の最低のけじめを取り戻す意味で私たちの運動は、改憲反対運動においても大きな位置を占めるものと思います。

●関生弾圧粉砕―反転攻勢へ

大衆行動で決着つける
全日建運輸連帯労働組合関西地区生コン支部


ご支援本当にありがとうございます。武委員長、湯川副委員長を1年9カ月の勾留を経て奪還できました。支援の会が全国に広がる中、労働委員会では不当解雇処分に四つの組合側の勝利命令が出る大きな成果もあります。「組合事務所に立ち入ってはならない」など、労働組合活動を許さないような保釈条件に対し、国に損害賠償請求を提起します。法廷闘争でということではなく、大衆行動で決着をつけたいと思っています。ともに闘いましょう。

関生弾圧との闘いと国鉄闘争を結合して勝利を
関西生コン労働組合の弾圧を許さない 
東京の会 共同代表 木下武男さん


関西生コンへの弾圧は1982年、2005年、2018年にありました。第1次弾圧の時、セメント工業会と日経連会長だった大槻文平は「関生の運動は資本主義の根幹にかかわる」と言いました。新自由主義は産業別労働組合と福祉国家を敵としました。それから30年後、イギリスでは民営化された鉄道を再公営化しています。反新自由主義のうねりの中で、関生弾圧との闘いと国鉄闘争を結合して勝利したい。

労組解体攻撃に職場から反撃を            
関 道利 動労千葉委員長


 国鉄闘争全国運動は今年6月に10周年を迎えました。 闘いを継続したからこそ、不採用基準が不当労働行為であったと最高裁に認めさせるところまで闘いを前進させることができました。

民営化や外注化がはびこる社会は根本から間違っています。新型コロナウイルスは、そのことを白日の下に暴き出しました。アメリカのブラック・ライブズ・マターの運動をはじめ、社会を根本的に変革しなければならないという怒りと行動がまき起こっています。新自由主義が搾取と収奪、格差と貧困、差別と分断を極限まで拡大してきたことへの歴史的大反乱が始まっています。

新型コロナ感染症は、鉄道と民営化が相いれないことを暴き出しました。JR北海道や九州など、大々的な鉄道崩壊がもたらされようとしています。私たちの闘いは敵を追いつめています。1047名解雇撤回まであと一歩のところに来ています。

今、JRの職場でも「労組なき企業」「労組なき社会」をつくろうという前代未聞の攻撃が始まっています。この攻撃は関西生コン支部に対する弾圧と同じ2018年から始まりました。私たちは、歴史的な労組解体攻撃との決戦の渦中にあります。

JR東日本は経営計画で「鉄道業務は一切、本体に残さない。鉄道技術は外部化する」と打ち出しています。

私たちは職場から反撃に立ち上がります。今年も各職場で代表選を闘い、CTS幕張事業所では3選を勝ち取りました。組織拡大に向け全力で立ち上がります。闘う労働運動の復権へ共に闘いましょう。今年は11月1日に全国労働者総決起集会を開きます。ぜひ結集をお願いします。

●国鉄1047名解雇撤回


東京地裁包囲する裁判闘争を
動労千葉顧問弁護団長 葉山岳夫さん


国鉄分割・民営化、1047名事件では、中労委も千葉県労委も、JR東日本と自民党政権に法的責任があると主張するや否や拒絶反応を起こして、労働者の団結権擁護という本来の使命を捨てて、門前払いで真相究明を妨害しました。

弁護団は7月22日、中労委の違法な却下・棄却決定の取り消しを要求して東京地裁に訴訟を提起しました。東京地裁を包囲するみなさんの裁判闘争へのご参加・ご支援を心からお願いします。

団結の力で希望に
動労千葉争議団 中村仁書記次長


県労委、中労委、JR東日本は我々の申し入れ、団交を拒否しました。よくぞ拒否してくれた。闘う労働者は傷つけられるほど、闘いに立ち上がるんですよ。コロナ情勢での解雇、過酷な労働、「しかたない」と思う絶望も、労働者の団結の力で希望に変えるということを絶対に成し遂げたい。

労働組合は社会を変える
動労千葉 川崎昌浩書記長


33年前、民営化すればすべてうまくいく、競争こそ活力を生むと言われましたが、すべてがまやかしでした。

こうした時代だからこそ、闘う労働運動が絶対に必要です。労働組合運動が職場の仲間と団結を固め、職場や労働条件の向上のために闘うのは当たり前。そのうえで労働組合は、社会を変えるための運動を闘わなければならない。これ以上、新自由主義、民営化を許してはならない。国鉄闘争全国運動を全国のあらゆる職場・地域につくりあげよう。

7・26国鉄集会へのメッセージ

韓国・全国鉄道労働組合ソウル地方本部
本部長 ファンサンギル


こんにちは。韓国の鉄道労組ソウル地方本部本部長です。コロナ19のため今回の7・26集会に直接参加することができなくてとても残念です。
まず「国鉄分割・民営化に反対し、1047名解雇撤回闘争を支援する全国運動」の出発10周年を祝し、持続的な闘いに敬意を表します。たとえ歳月が流れ実際に復職することができなくても、間違った解雇を間違ったと認められるまで放棄することはできません。

関道利委員長の職場代表当選と関西生コン支部同志たちの釈放をお祝い申し上げます。
JR東日本の労働条件低下と労組抹殺の試みに対して闘い、必ず勝利してください。

6・20「世界難民の日」東京入管闘争のニュースを聞きました。韓国と日本は難民受容率が世界で最も低い国です。資本は利潤のために世界のどこにでも駆けずり回る反面、民衆のよりよい生活のために移住することを制限しています。労働者、民衆の国際連帯がなぜ必要なのかを示す事例です。
7・26大会が力強く勝ち取られることと動労千葉同志たちの健康と勝利を祈ります。ありがとうございます。

ニュースへのリンク



2020年8月2日日曜日

日刊動労千葉 第8826号

65歳まで安心して働ける職場を!

まったなしの高齢者対策
第29回貨物協議会総会


貨物協議会は7月22日、コロナ禍の中で延期となっていた第29回総会を開催しました。
佐藤議長、本部・川崎書記長、梶ヶ谷支部長(別掲)からあいさつを受け、「私たちをとりまく社会の動き」「闘いの課題」が提起されました。
本部・大竹副委員長から、貨物会社をめぐる動きについて、目良乗務員会長からは乗務にあたっての諸問題が提起され、質疑応答となりました。

梶ヶ谷支部長あいさつ

千葉機関区の本線運転士の高齢者対策は待ったなしです。今年度の終わりには、3分の2がシニア社員になります。健康に不安を抱える中で乗務を降りたくても降りられない状態です。会社は降りられる場所を確保する義務を怠っています。
百歩譲って乗務を継続するとしても、シニア賃金に見合った労働条件の交番作成のあり方を考えないと、乗務員は誰もやり手がいなくなります。低賃金の改善と、過酷な労働条件の改善は、鉄道の安全確保に直結します。
何よりも一番は、職場が明るく楽しいと思える事です。65歳まで安心して働ける職場を目指して闘いましょう。今後もよろしくお願いいたします。

出された主な意見

*シニアをこきつかって乗務させている。ボーナスの低さをなんとかしてほしい。

*会社は千葉機関区を「高齢者職場のモデルケース」としているが、実験台にしているのではないか。千葉機関区の将来展望をはっきりさせるべきだ。

*シニアの低賃金を改善してほしい。このままで退職を向かえてしまうのはあまりにもくやしい。

*「指令のスリム化」、東鉄指令と千葉指令のやりとり、運転再開の指示など、どうなるのかはっきりさせるべきだ。

貨物における闘いの課題

① 年功制賃金の解体と全面的な評価制度による団結破壊、低賃金化を促進する「改悪人事・賃金制度」粉砕の闘い。

② 本線運転士の高齢者対策の抜本的確立。

③ 55歳以降の賃下げ制度の撤廃。

④ シニア社員の基本賃金の地域間格差の打破。

⑤ 千葉機関区では、30年以上も新規採用が配属されず、今年度末までに運転士のほとんどが60歳以上となることから、新規採用の配置等を求めて闘いを強化する。

2020年8月1日土曜日

日刊動労千葉 第8825号

花崎支部長を、木更津で就労させろ

木更津支部・エルダー再雇用で
千葉支社を徹底追及
JR・CTSは、エルダーを辞退した
組合員の痛みが分かるのか!

これまで動労千葉は、木更津支部3名のエルダー雇用に関して、本人の希望に基づく就労先の提示を求めてJR千葉支社、千葉鉄道サービスを徹底的に追及してきた。
しかし、JR千葉支社は、CTS館山事業所を希望していたA組合員には木更津事業所を、CTS幕張事業所を希望していたB組合員には木更津派出を提示し、そして、花崎支部長に対しては、現在、強制出向先である千葉事業所でそのまま就労させようとする提示を行ってきた。絶対に許すことのできない内容だ。

木更津には戻さないという不当な意志のあらわれだ!
花崎支部長に対する強制出向とエルダー雇用の問題について千葉支社は、これまで「強制出向とエルダー再雇用は別問題である」と団交で回答し、組合との間でも確認してきた。しかし、今回の提示は、本人の希望を無視し、木更津には戻さないという会社の不当な意図に基づいて行われたものだ。

そもそも花崎支部長は、「木更津事業所」しか希望していなかった。それにもかかわらず千葉支社は、「木更津事業所を希望していたことは承知している」「これまでの(清掃の)ノウハウをいかしてもらいたい」「清掃希望ということで千葉事業所を提示した」と団交でぬけぬけと回答してきたのだ。

一方、館山を希望していたA君は、介護のために泣く泣くエルダーを辞退せざるを得なくなるなど、会社の責任は重大だ。また、B君はDCの検査資格しか持っていないため、木更津派出で必要なECの資格を取得させるための訓練を「2ヶ月」行うとの回答を行ってきた。

JRー「就労先を見つけられず申し訳ない」と謝罪!
こうした状況に対して現場の組合員からは、「40年間、働いてきた組合員が、介護のためエルダーを辞退せざるを得なくなった。さらに、ECを持っていない組合員を無理矢理、木更津派出に行けというなど、会社はこの痛みが分からないのか」「申し訳ないの一言も言えないのか」「謝罪しろ!」との怒りがたたきつけられた。

千葉支社はいたたまれず、「会社として館山などの就労先を見つけられず申し訳ない」として謝罪した。

こうした状況により、木更津事業所については、エルダー再雇用が1名分不足することとなった。組合側は、木更津事業所にエルダーを配置できる条件があることから、あらためてJR千葉支社に対して、花崎支部長の木更津事業所への配置を求めて再検討を要求した。

最終的に千葉支社は、「組合側の要望の趣旨は理解した。検討は行う」旨の回答を行ってきた。

動労千葉は、千葉支社の回答に基づき、CTSに対して、木更津事業所でのエルダーの就労先確保を行うよう直ちに申し入れを行った。

JR千葉支社、千葉鉄道サービスは、花崎支部長を木更津事業所で就労させろ!外周地域での就労先を確保しろ!