2020年8月14日金曜日

日刊動労千葉 第8833号

 木更津事業所
つり革消毒作業が追加されたのに
要員も手当もないのは何故だ!


現場には重労働を強制しておきながら、
会社だけは丸儲けなど許さない!


 動労千葉は、8月6日、千葉鉄道サービスにおいて、CTS木更津事業所において、新型コロナ感染症対策として実施しているつり革等の消毒作業に関して、要員の増配置及び手当等の支払いを求めて団体交渉を行った。団交の概要は以下のとおり。

つり革消毒は、純増の作業として請け負ったーCTS

組合 現在、日常清掃に加え、3月からは手すりの消毒が加わり、さらに窓閉め作業が追加され、そしてつり革の消毒作業が新たに加わった。作業だけ増えているのに要員は全く増えていない。つり革の消毒は新たな契約だと聞いた。どうなっているのか。
CTS 元々、日常清掃の中には、つり革の水拭き作業が契約として入っていた。新型コロナの感染防止のために水拭きから消毒液(セイバーオキシン)で消毒してもらっている。
組合 それは違う。気動車の日常清掃では、つり革は入っていなかった。今回から新たに入った。
つり革消毒は、新たな契約として請け負ったのか。
CTS 新たな契約として請け負った。作業としては純増になっている。
組合 契約するにあたり、作業量などについて計算したはずだが、木更津事業所の作業量はどうなっているのか。
CTS 気動車4両の内、1両は全般清掃として実施し、残る3両については、今回、新たにつり革消毒が増えることになった。
組合 作業が「純増」になった以上、要員あるいは手当として反映させことは当たり前のことだ。
CTS 要員を増やしたり、手当を付けることは考えていない。

CTSー最初から要員を増やさないことを考えて契約

組合 つり革消毒の作業量等についてどのように算出したのか。
CTS 要員を増やさずにどのように作業するのかを考えた。日常清掃につり革の消毒作業を加えることでどの位時間がかかるかを見た。日常の清掃作業としては1人、7時間30分で見ているが、消毒作業を加えても、結果的に超過勤務が発生しないことから、要員を増やさずにできると判断した。
組合 最初から要員を増やすことを考えがなかったということではないか。新たに契約して得た契約金はどのように使われているのか。
CTS 消毒液等、必要な資材の購入を行った。
組合 先ほど、作業量を時間で計算したと回答したが、その時間は労働者が働いているということだ。新たな作業が加わった以上、要員を配置するか手当を払うべきだ。
CTS ・・・。
組合 新たな作業に対して労働者も配置しない、手当も出さないということは、CTSが労働者から不当に搾取し、会社として丸儲けしているということではないか。
CTS そういうことではないと思うが・・・。
組合 会社として、今、出さないのであれば、年末手当で社員に対して一律の加算を考えるべきではないのか。
CTS この場で出すとは言えないが、要求があったことは承知した。

クモの巣が多く、日常清掃もまともにできない状況だ!

組合 新型コロナ対策で列車の窓が開いていることもあり、クモの巣がこれまで以上に多くなっている。
CTS 先日、木更津事業所に見に行って現状を確認した。クモの巣がすごく多いのには驚いた。
組合 クモの巣を取っているため通常の清掃作業が全部できない状況になっている。どうにかならないか。
CTS 各事業所で事情が違うので、現場長と相談しながら対策を考えていきたい。
組合 早急に検討を行うこと。

(了)

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