2021年5月6日木曜日

外注化阻止ニュース 第528号


CTS就業規則の改悪強行弾劾
「契約・パートは責任ある仕事をしていない」の大嘘

 CTS(JR千葉鉄道サービス)は、労働組合にも職場にもなんの説明もなく、ひそかに格差固定化の就業規則改悪を強行しました。
 扶養手当も廃止して、労働者が生きていく上で必要な「生活給」をなくし、正社員からも65歳以降の再雇用の時に班長・主任の役職・手当をはく奪する重大な不利益変更が一方的に強制されたのです。

「同一労働同一賃金」を悪用

 これまで契約・パート社員には無期転換から5年で班長試験、班長登用から4年で主任試験の受験資格があったのも廃止されました。
 その上、「職務に対する知識習得、技能向上などの自己啓発、意見具申などの業務改善」の義務も廃止したのです。
 〝職務や責任が違うから正社員と格差があるのは当然〟という弁明を行うためです。
 不条理な非正規労働者の現実を改善するために「同一労働同一賃金」が始まったことを逆手に取って、「(わずかでも同一でなければ)格差は当然」「一生最低賃金でいい」とするのは卑劣です。

「知識も技能も必要ない」のウソ

 そもそもCTSは契約社員やパート社員に頼って運営されています。社員の3分の2は契約・パートであり、現場を担っている者の多くが非正規雇用なのです。
 契約社員で機器取扱者として責任ある仕事をする人、日々の業務で作業の責任者をやる人も多い。駅でも車両センターでも正社員とまったく同じ担務をこなす。仮にミスをすれば責任は厳しく追及されてきました。
 〝契約・パートは責任ある仕事をしていない〟など大ウソです。契約社員やパート社員に知識も技能も業務改善も必要ない? ふざけるのもいい加減にしろ!

職場からの怒りの声を

 しかも動労千葉が緊急の申し入れを行った3月30日に、CTSは裏で労働基準監督署に就業規則変更を届けていたのです。
 現場への周知もまったく行われていません。4月16日の所長会議で「説明会を順次行う」と確認したというが職場での説明会はまったく行われていません。隠れてコソコソと改悪を強行したのです。共に怒りの声をあげよう。

ニュースへのリンク