CTS津田沼事業所突然
「運転台消毒を行え」?!
JRは感染対策に責任もて!
「感染情報は隠ぺい」「検温さえ行わない」
見せかけでなく真剣な感染対策を行え!
2020年4月28日 CTS団交での確認事項
○4月14日、コロナ感染疑いに伴う快速列車の消毒作業が行われたことについて、CTS本社は専門的な消毒作業のノウハウ、指導体制はないと回答。
○運転台の消毒については、機器取り扱いの方法などが不明のため、JRから依頼があったとしてもCTSでは行わない。
教育訓練・防護服なく消毒させるな
5月5日、CTS津田沼事業所で「運転士が発熱した」という理由で急遽3本の列車の運転台消毒が指示された。指示はJR構内助役からCTS清掃現場に直接、CTS管理者も知らないところで行われた。現場組合員は「訓練も教育も受けておらず、防護服もない」「JR助役からCTS現場への直接指示は偽装請負だ」と拒否した。
JR助役は誤りを認めて謝罪し、消毒作業はJR助役によって行われた。
今回の発熱は結果的にコロナによるものではなかったが、消毒が指示された段階では、感染リスクが十分にあったということだ。
だが、この事実は消毒を指示されたCTS清掃労働者にだけ知らされ、同じ職場にいながら検修・構内の現場にはまったく知らされなかった。
消毒対象の3本の列車のうち1本は構内運転の労働者が、2本は本線運転士が入区を担当した。その際には運転台を素手で触っている。それにも関わらず知らせることすらしないとは、どこまで現場労働者をないがしろにするのか!
JRは感染対策の責任放棄するな
こんな事態が起こるのは、JRが感染対策をまともに行わず、無責任に放置し続けているからだ。CTSには教育訓練も防護服もなく、感染症の専門家もおらず、指導体制すらない。感染が発覚した場合の対応もまったく場当たり的だ。その結果、現場だけが振り回され、JR助役まで混乱している。JRは、それを百も承知で放置し続けているのだ。
何より、JRは感染対策を何一つまともに行おうとはしていない。すでにコロナ感染拡大から1年以上が経っている。だが、 驚くべきことに、いまだに乗客と接する乗務員や駅員の検温さえ行っていないのだ。
社会的には「発熱等社員の体調管理の徹底」をうたいながら、団交では「検温を行う考えはない」とまで回答した。そして、「保健所の指導だ」「労働者本人が申告しろ」と言い逃れて、現場にすべての責任を転嫁している。
現場を動員して行ったのは、「乗客に見せるため」「見せかけだけ」の〝感染対策〟だけだ。ふざけるのもいいかげんにしろ!
そのかげでJR職場での感染拡大は進んでいる。現場では「運輸区で感染が拡大して、行路の持ち換えが行われた」という情報もある。
だが、感染情報は現場にも社会的にも徹底して隠ぺいされている。今回のように乗務員が感染していれば、便乗や詰所、泊勤務時の乗務員休養室などで接触の可能性がある。感染者が出れば、接触の可能性のある者の検査を行うというのは最低限必要な対応だ。それを情報を明らかにすることすらしていないのだ。
職場に闘う労働組合とり戻そう
JRがここまで感染対策をないがしろにするのは結局要員削減のためだ。体調管理や感染対策を徹底すれば予備要員の確保が必要になる。要員を徹底的に削減してコストを削るためだけに、意図的に検温にも感染対策にも責任を持たずに放置している。本当に腐りきっている!
この会社の現実を変える力は、闘う労働組合を現場に取り戻すこと以外にない。JR・CTSは現場に消毒作業を強制するな! JRは感染対策に責任を持て! そして、すべての仲間に訴える。動労千葉に結集してともに闘おう。