2021年5月6日木曜日

日刊動労千葉 第8944号

CTS就業規則「格差固定」の
改悪強行弾劾!

「契約・パートは責任ある仕事をしていない」?!
ウソをつくな!

CTSは、組合にも職場にも何の説明もなく、密かに格差固定化の就業規則改悪を強行した。絶対に許すことはできない!

この就業規則改悪は「同一労働同一賃金」の名を借りて、正規・非正規の格差を固定化しようという重大な改悪だ。

同時に、扶養手当は廃止して、労働者が生きていく上で必要な「生活給」をなくそうというものだ。正社員からも65歳以降の再雇用時に班長・主任の役職・手当をはく奪するという、重大な不利益変更が一方的に強制されている。

「同一労働同一賃金」悪用するな!

これまで契約・パート社員には無期転換から5年で班長試験、班長登用から4年で主任試験の受験資格があったが廃止された。その上、「職務に対する知識習得、技能向上などの自己啓発、意見具申などの業務改善」の義務も廃止した。

〝職務や責任が違うから正社員と格差があるのは当然〟という言い訳のためだけの改悪だ。実際、CTSは団交で「就業規則を変えてもやることは同じ」「研修や提案が必要ないということではない」と回答している。

「同一労働同一賃金」はあまりにも不条理な非正規職の現実を少しでも改善しなければならないということから始まった。それを逆手に取るために形式だけ作って、「格差は当然」「一生最低賃金でいい」など、卑劣きわまりない!

何が〝知識も技能も必要ない〟だ!

そもそも、CTSは契約社員やパート社員に頼って運営されてきた会社だ。社員の3分の2は契約・パートであり、現場を担っている者の多くが非正規雇用だ。

契約社員で機器取扱者として責任ある仕事をする人、日々の業務で作業の責任者をやる人も多い。駅でも車両センターでも、正社員とまったく同じ担務をこなす。仮にミスをすれば責任は厳しく追及されてきた。〝契約・パートは責任ある仕事をしていない〟など大ウソだ! 「契約社員やパート社員に知識も技能も業務改善も必要ない」? ふざけるのもいい加減にしろ!

職場からの闘いでひっくり返そう

この重大な就業規則改悪に対して、動労千葉は断固反対し、3月29日に第1回団交、30日に緊急申し入れ、4月7日に第2回の団交を行った。職場から怒りの声があがる中で、CTSは4月1日実施を強行できなかった。

だが、実は緊急申し入れを行った3月30日、CTSは裏で労基署に就業規則変更を届けていたというのだ。団交も行わず、組合に秘密で変更を強行するなど、完全な不当労働行為だ。絶対に許すことはできない!

現場に対する周知もまったく行われていない。4月16日の所長会議で「説明会を順次行う」と確認したというが、職場での説明会はまったく行われていない。現場では、給料明細の扶養手当の項目から金額の記載がなくなっていることで変更に気がつくという状態だ。

こんなふざけた就業規則改悪に誰も納得などしない。だから、隠れてコソコソと改悪を強行したのだ。CTSは卑怯なやり方をやめろ!

この会社の現実をひっくり返すのは、職場からの団結した闘いと労働組合の力だ。職場からともに怒りの声をあげよう! すべての仲間は動労千葉に結集して闘おう。