2021年5月20日木曜日

外注化阻止ニュース 第530号



「おばあさんが首はさまれかけた」
房日新聞投稿
ワンマン運転で安全は守れない

ワンマン列車であわや重大事故

 5月7日付の『房日新聞』に衝撃的な事態が投稿されました。4月20日にワンマン列車で館山~安房鴨川駅間を乗車した際、江見駅でおばあさんの首がはさまれかけたというのです。
 江見駅は出札業務が郵便局に委託された駅です。幸いにも郵便局員が目の前にいて、ドアを押さえることで無事に降車できました。しかし、一歩間違えば深刻な事故になってもおかしくありませんでした。
 原因はワンマン化です。ツーマンと同じ停車時分の上、運転士には車内を確認する術はありません。時間が来て乗降が確認できなければドアを閉めるしかありません。このままでは同じ事態が何度も起こってしまいます。
 無人駅で同じ事態が起これば、深刻な事故になるにも関わらず会社は「みどりの窓口を24年度末までに7~8割減らす」「改札業務と一体運用の地方駅は無人化」と発表しました。
 「事故前提」でワンマン運転・無人駅拡大を継続するなど絶対に許されません。ワンマン運転をただちに中止すべきです。



2021年5月7日付『房日新聞』より

 4月20日、館山駅から安房鴨川駅まで乗ってみました……

 江見駅でのことです。電車が停車して、しばらくしておばあさんが降りようと動きだし、そばにいた若い女性が降車ボタンを押してあげました。
 ドアが開きかけた時、「ドアが閉まります。ご注意ください」のアナウンスがあり、ドアが閉まりだしたのです。慌てた若い女性が再度降車ボタンを押しましたがドアは開かず、おばあさんの首が挟まれかかりました。
 幸い江見駅は郵便局が併設されている駅で、局員が改札口に出ていました。目の前の出来事で局員が駆け付け両手でドアを押さえました。
 その様子に気付いたのか運転士が操作したようでドアは開き、おばあさんは無事降りていきました。
 駅員のいない駅や改札口の前でなかったらどうなっていたのかと恐ろしくなりました。