■湯川裕司
(全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部執行委員長)
「11・6全国労働者総決起集会」に参加された仲間のみなさんに心から敬意を表し、連帯のメッセージを送ります。
現在、日本では新自由主義が貫徹され、あらゆる分野に競争原理が導入されて「カネ儲けが全て」の殺伐とした社会になっています。
職場を見れば、極限まで人減らしが進められて労働密度が増大。さらに、新入社員であっても膨大なノルマを課され、自ら商品を買ってノルマを達成するいわゆる「自爆営業」や詐欺的な営業活動が横行。また、派遣社員や契約社員として働く労働者たちはいつ首を切られるか分からない不安を抱えながら働いています。こうした中で特に若い労働者は耐え難いほどの精神的負担に苦しんでいます。私たちが行っている労働相談にも労働者の悲鳴のような悩みが毎日のように寄せられています。
さらに、主要国で唯一、賃金が上がっていないのが日本です。日用品・食料品の相次ぐ値上げ、燃料価格の高騰、引き上がらない賃金、こうした二重三重の苦しみが労働者を襲っています。
その一方で政治の腐敗ぶりは目に余るものがあります。
それは、「安倍国葬」の強行に端的に表れています。安倍元首相こそ、政治を私物化し、「お友達」を優遇して国の事業を優先受注させ、大企業を儲けさせるだけ儲けさせ、労働者には低賃金・劣悪な労働を押しつける日本社会をつくった人物であり、腐った政治に反対して声を上げれば容赦なく弾圧される今の「生きづらい」日本社会をつくった張本人に他なりません。さらに、米国べったりで中国・朝鮮・韓国などアジア各国との緊張関係をつくり、「脅威」を煽って軍備増強、「戦争のできる国」へと日本をおとしめてきた人物です。
こうした多くの「罪」を「功績」と言い換え、「悪人」を「国の功労者」に塗り替えようとしたのが「安倍国葬」に他なりません。全国で国葬反対の運動が巻き起こったにも関わらず、岸田首相はその声を踏みにじって国葬を強行開催しました。ここに、改憲・大軍拡・民意無視の安倍路線を引き継ぐ岸田首相の本性が表れています。
今回の私たち関西地区生コン支部に対する弾圧も安倍政権下で行われました。
当時、安倍首相が掲げていたのは、一つには憲法を改悪して日本を「戦争のできる国」にすること。そして、もう一つは日本を「世界一企業活動がしやすい国」にするという目標です。この二つの目標を達成するのにもっとも邪魔なのは、戦争に反対して国家と対峙し、労働者の要求を掲げて資本と闘う「本来の労働組合」です。さらに、私たち関生支部は、規模は小さいながら欧米や韓国で主流となっている産業別労働組合です。産業別労働組合に力を持たれては資本の思い通りに労働者をこき使うことができない、また、国の政策も好き勝手できなくなってしまう。そうした危機感から権力者は私たち関生支部の壊滅を狙って大弾圧を仕掛けてきたのです。
先日行われた関生弾圧事件の一つ、「大津一次事件」の論告求刑で検察は私に懲役8年の実刑を求刑しました。私の他にも、元役員1名には懲役4年6月、役員1名には懲役4年の実刑が求刑されたのです。労働組合が行うコンプライアンス活動に殺人並みの重罰を科そうとする驚くべき求刑です。決して許されるものではありません。
今、警察や検察、権力側が狙っているのは、企業に対し、要求を実現するために圧力をかける本来の労働組合活動全てを非合法(犯罪)にしてしまおうという策動です。彼らは企業の言うことに逆らわない「御用組合」ばかりにしてしまおうとしているのです。これを許せば日本はどうなるのでしょうか。無謀な戦争へと突き進んだかつての暗黒社会に逆戻りしてしまうのは明らかです。だからこそ、私たちは負けるわけにはいかないのです。
関生支部は昨年の定期大会で長年の課題であった世代交代を果たしました。
これまで長年の習慣になっていたことも直すべき点は直そうと努力しています。特に、これまでとは違い、役員だけでなく組合員が「今、自分たちはどういう状況に置かれているのか」「今、自分たちがやるべきことは何か」を自ら考え、理解し、行動できるようにしようと、可能な限り多くの情報を共有するようにしています。そうした中で役員としての自覚、組合員としての自覚を促そうと考えています。
先輩たちが築いてきた関生支部の組織と運動は、この先、私からさらに次の世代へとバトンタッチしていかなければなりません。そのためにも、権力と資本から受けている労働組合潰し攻撃を打ち砕き、産業別労働運動を再建しなければならないのです。
本集会に結集された仲間のみなさん。
私たちが闘っている相手は強大な力を持っているように見えますが、実際には、大したことはありません。今、関生支部が直接対峙している大阪広域協組も、一部の者に権力が集中し、内部では不平・不満がたまっています。穴が開けば崩れるのは早いのです。
国全体も同じです。自民・公明が国会では圧倒的多数を握っていますが、決して彼らが人々から積極的に支持されているわけではありません。労働者・市民の不満の受け皿になる政党がなく、「どうせ政治は変わらない」と多くの人々があきらめていることによって延命しているに過ぎないのです。
今こそ、私たち労働組合の出番です。
日々、生産活動を担い、社会を動かしているのは私たち労働者です。不条理な現在の社会を放置するのはもうやめましょう。私たちにはそれを変革する力があります。
権力者に「やりたい放題」を許している大きな原因は、多くの労働者が自らの持つ力に気づいていないからなのです。動労千葉、港合同をはじめ、ここに結集する多くの労働組合のような自らの使命を自覚する労働組合を全国・全産業に増やし、労働者全体の要求を掲げて闘う姿を外に向かってもっと見せましょう。時代は必ず変わります。
関生支部もみなさんとともに全力を尽くす決意を申し上げ、連帯のメッセージといたします。ともに闘いましょう。
■ジャック・ヘイマン
(運輸労働者連帯委員会議長/2008年アフガニスタン・イラク戦争反対―太平洋西海岸全港湾閉鎖行動組織者)
同志のみなさん、コンニチハ!(Kon’nichiwa doshi)
世界の労働者が、物価高騰にたいして巨大な闘いに立ち上がっている今、この地球の命運が、二つの資本主義国(ロシアと米・NATOに支援されたウクライナ)間の核戦争の脅威に晒されています。
〝戦争は利益追求のためだ! 労働者の力で止めることができる!”――これが2003年の米帝のイラク侵略戦争開始の時のわれわれのスローガンでした。それから五年後、太平洋西海岸のアメリカ港湾倉庫労組(ILWU)が、アフガニスタン・イラクにおける帝国主義戦争に反対して、カナダとアメリカのすべての港湾を閉鎖したのです。今ふたたび、このスローガンを掲げ、行動に立ち上がらなければなりません!
私が動労千葉の集会で初めて発言したのは20年前のことでした。この集会の前に私は、切迫した帝国主義戦争に抗議するロンドンでの百万人を超えるデモ隊の集会で、ILWUを代表して発言しました。私が、サダム・フセインがイラクで大量破壊兵器を所有しているとの西欧メディアの報道は嘘だと暴露したところ、参加者は熱烈に応えてくれました。
また私が、アメリカは原爆という大量破壊兵器を一般市民に対し使用した唯一の国であると弾劾したところ、デモ隊は、日本への犯罪的な原爆投下につき真実を語る米帝足下の労働者に、巨大な喝采の声を上げてくれました。ドイツの革命的な労働者リーダーであるカール・リープクネヒトが、100年前に『主敵は自国にあり』と訴えました。このことは、今もまさに真実です。
今、われわれは、当時よりもさらに一層危険な脅威、二つの資本主義体制国家(ロシアと米・NATO に支援されたウクライナ)間の核戦争の危機に直面しています。このような戦争は、直ちに中国(歪曲された労働者国家)と日本帝国主義を含むアジアに拡大するでしょう。アメリカとロシアは、世界の核兵器の90%を所有しています。核戦争はわが地球上の文明の終わりを意味します。
ヨーロッパ港湾労働者協議会(EDC)は、 『爆撃、困窮、貧困、侵略など日々脅威に苦しむ人々との連帯』を表明しました。EDCは、超民族主義者とネオ・ファシストに依拠するウクライナ・ゼレンスキー政権と資本主義的オリガルヒのロシア・プーチン政権の双方を、鋭く批判しています。同時にわれわれは、ウクライナの東南部地区の民族自決権を擁護せねばなりません。
労働者階級は、戦争において消耗品のような兵士として使われてはなりません。われわれは、米帝バイデン大統領のいうところのアルマゲドン(核による文明の終末)を止める力を持っています。戦争に反対する全ての労働者と共に、全世界の港湾労働者が軍需物資の積み込み拒否を誓い組織するならば、資本主義と帝国主義の一切の略奪戦争に終止符を打つことが出来ます。
国際的労働者階級に力を! アリガトウゴザイマシタ!
■アーリーン・イノウエ
(ロサンゼルス統一教組/UTLA)
全国労働者集会に集っている姉妹兄弟に連帯のあいさつを送ります。UTLA、ロサンゼルス統一教組のアーリーン・イノウエです。UTLAは3万5千人の労働者の組合です。私は、みなさんに思いを寄せ、11・6労働者国際連帯集会とデモに参加したいのですが、残念ながら現在、UTLAの仕事があり、対面で参加はきません。
労働者の労働条件と生活は、私が最後に訪日した時よりも、さらに悪化し続けています。たいへん憂慮すべき事態です。安倍政治、格差と貧困を広げ、死ぬまで過労を強いる政治は、労働者階級すべてに破滅的打撃を与えています。そして、軍拡の加速も重大で警鐘を鳴らさねばなりません。日本は戦争と改憲に向かっています。軍国主義が拡大しています。
数十年間、活動家の運動、辺野古軍事基地の平和活動家の運動は、自分たちで闘いを守りぬいてきました。しかし、みなさんは理解しています。活動家は、労働者とともに立ち上がる以外に選択肢はないと理解しています。
世界の労働者、団結せよ! われわれに他の道はない。闘いを呼びかけ、虚偽に打ち勝って決起する以外ない。また、全世界の平和・正義・公平を求めるこの運動に、すべての労働者、すべての学生、活動家、労働組合員を結集させる以外にありません。
われわれは、団結し、ひとつになって共に決起します。がんばって
■ロジャー・スコット
(米教職員労組〈ATU〉ローカル2121前委員長)
11・6労働者総決起集会並びに関連企画を心より熱烈に支持します。社会的・経済的な正義を貫くため、世界は今、労働者民衆の国際的連帯を過ってないほどに求めています。私たちは、圧政、帝国主義、デマゴギーそして新自由主義的施策、戦争、地球破壊と闘い続けて行かねばなりません。
心の中でみなさんと共に手を取ります。国際的連帯と団結を込めて、
■シンディー・シーハン
喜んで無条件に賛同します。
■ジュリー・タン(CWJC/軍隊慰安婦正義委員会)
「Pivot to Peace/平和のための旋回軸」は、11・6労働者総決起集会並びに11・5労働者国際連帯集会に賛同します。ありがとうございます。
■トルコ国際労働者連帯協会/UID-DER
動労千葉のみなさん、
私たちは、搾取、格差、貧困、戦争挑発と軍国主義に反対するみなさんの集会とデモに心からの連帯を表明します。直接みなさんと共に参加したいところですが、今は叶うことが出来ません。しかし、数千キロの隔たりがあろうとも、資本主義の害悪と対決し労働者階級の団結した組織的闘いに向け前進するみなさんと共に、私たちの心はみなさんと肩を組み歩調を合わせ鼓動しています。
みなさんのトルコの同志として、私たちは、日本における闘いの重要性をますます強く感じているところです。特に進行中の帝国主義戦争の観点から、日本はそのカギを握る国の一つであると言わねばなりません。台湾危機が示すように、第3次世界大戦の炎はウクライナ戦争により高い段階に燃え上がり、アジア太平洋地域に拡大しようとしています。西側帝国主義者及び日本の支配階級は、日本を彼らの軍事的策略により一層深く巻き込むため、改憲の策動を押し進めています。これは、日本の労働者階級により一層の苦痛を強いることを意味します。みなさんはこの攻撃を断固として拒否し、全世代の労働者階級の反戦闘争の伝統を継承しています。みなさんの闘いに心より敬意を表します!
労働者階級の国際主義に勝利を! 労働者階級の国際的団結と闘いに勝利を!
■イタリア国際連帯委員会/SI-Cobas
動労千葉の仲間たちへ
SI-Cobasは、11月5日、千葉での国際連帯集会と、11月6日、東京での全国労働者決起集会に連帯のあいさつを送ります。
あなたがたが、帝国主義の戦争に反対し、まず第一に、われわれ自国政府の軍国主義に反対していること、そして労働者の国際連帯を作り上げていこうと努力していることに連帯します。日本政府は、軍拡と対外派兵のために憲法を変えようとしています。そして、自国民を殺している反動的なミャンマー軍事政権を支持しています。
イタリアの新たな右翼政権もまた、前政権の再軍備政策を継承し、ロシアに対するNATOの戦争に参加し、ロシアへの制裁とウクライナ政府への武器供与を行っています。イタリアの新政権の新たな外務大臣は、任命される直前まで、産軍複合体の代表者でした。
ウクライナ人民は、ドンバス地方でも、砲撃と破壊に苦しめられ、数百万人が命がけで国外に脱出し、アメリカとヨーロッパの同盟諸国がロシアを敵として行っている代理戦争の大砲の餌食にされています。他方、ゼレンスキー政権は、戦争のもとでの緊急事態を利用して、労働者の権利をうばい、労働の搾取を一層強化しています。
ロシアのプロレタリアートもまた、戦争の強行と西側諸国による制裁で、悪化した生活条件のもとで苦しんでおり、自国の資本家オリガルヒの利益のためにやはり大砲の餌食となるべく動員されています。
西ヨーロッパの労働者は、急迫する資本主義の危機とインフレの激化で賃金の購買力が低下するという状況の悪化に、徐々に対応を開始しています。SI-Cobasは、12月2日の全国規模のストライキへ向けて、他の職場諸組織と共闘して、組織化に取り組んでいます。12月3日には、ローマでのデモを他の職場諸組織とともに計画し、賃上げ要求、イタリア政府の戦争加担反対、労働者の闘争と戦闘的労働者たちに対する弾圧反対を掲げて闘います。
SI-Cobasは11月5日、ナポリで、失業労働者と現職労働者の両者に共通の生活給を要求し、戦争と戦争経済に反対する集会を開きます。千葉での国際連帯集会とちょうどリンクしています。11月5日と6日の集会を、動労千葉とそこに参加する労組の仲間たちが、成功させることを期待しています。
戦争と戦争やのわれわれの政府、そして資本主義に反対し、搾取と戦争のない社会へむけてのわれわれの共通の闘いのための、国際的労働者の団結をかちとろう!
■マーク・ヴォムペル(ドイツ・レイバーネット)
親愛なる仲間のみなさん、ドイツにおける労働組合左翼反対派のメインフォーラムであるドイツ・レイバーネットを代表して、みなさんに心からのあいさつを送ります。このような機会を与えてくださったことに感謝するとともに、みなさんの今年の11月集会が大きな成功をおさめることを願います。
私は、2021年11月の私の連帯の言葉もこのように始めました。となると、「連帯の言葉なんて毎年同じさ」と思う方もいるかもしれません。しかし今年はきわめて多くのことが起きました。その多くは、私たちが「こんなことありえない!」と考えてきたことばかりです。
もちろん私たちは皆、世界にまたがる大戦争などもう金輪際起きるわけがないし、それは克服されたものと考えてきました。「それについて人類はもう学んだよ」と。
ところが、ロシアがウクライナに襲いかかって以降、軍拡競争が吹き荒れています。そればかりではありません。またもや労働者が労働者を撃つような事態になっています。こうして第3次世界大戦が迫って来ているのです。
したがってドイツ・レイバーネットは、ウクライナへの武器供給に反対であり、軍拡に対しては――それがいかなる形態のものであれ――反対します。この立場は目下のところ、少数派の立場であり、ドイツの平和運動の内部においてさえそうです。
コロナ禍のなかで資本が、それを利用して儲け、さらにその儲けを増やし続けていくなどということは、1年前には考えられないことでした。コロナ禍はまだ去ってもいないのに、富んだ者はますます富み、独占資本は国際的にますます強力になっています。こうして資本はますます恥知らずになり、労働者と労働組合が必死に闘い取った諸権利に対する攻撃を全世界的に強めています。
私たちはドイツにおける「ソーシャルパートナーシップ(労資協調)」をたえず批判してきましたが、その労資協調は、労働者を黙らせておくことができないなかで、ボロボロになりつつあります。
私たちが現在、全世界的に直面している状況は、コロナ禍が続いていることに加えて、気候の破局がどんどん進み、さらにエネルギー価格や生活費が爆発的に増えているというものです。このような状況であるにもかかわらず、ドイツの大労組に階級闘争に参加すべきことを説得するのは簡単ではありません。
幸い、ますます多くの国ぐにで賃上げを求めて、またエネルギー価格と家賃の引き下げを求めて、そして貧富の格差拡大に反対して、デモや闘争が行われるようになっています。これについては、「平和的な」ドイツでさえも例外ではありません。
危機を引き起こし、その危機のなかで儲けてきた連中は、今こそその責任を取らなければなりません。
親愛なる仲間のみなさん、私は昨年の連帯の言葉で次のように述べました。「みなさんの11月集会は本来、全世界のすべての国ぐにで、どこでも海外からの参加者を交えて行われるべきなのです。それは、資本の攻撃と闘う全世界的ストライキ、健全な労働・生活諸条件のための全世界的ストライキに勝るとも劣らないものです」
これに私は今年、次の言葉を付け加えたいと思います。「資本とその政府に、私たちの命と生活、環境、そして平和な暮らしをゆだねておくことはやめよう!」と。
資本主義が、人間の幸せのために何かできたり、何かしようとしたりすることはありえない。このことは資本主義自身が最後的に証明しました。資本からその権力を全世界的に奪い取る、その秋(とき)が来たのです!
■朱梅雪(桃園市産業総労働組合委員長)
日本の労働者の皆さん、こんにちは!私は桃園市産業総労働組合委員長の朱梅雪です。
今年、私たちは戦闘的路線を依然として堅持しつつ、労働者の権利のために努力を続けてきました。
今年五月、中華快送社の労働者のストライキ決起を支援し、全労働者の20%の賃上げを勝ち取りました。これは、資本主義が生み出している低賃金状況に対抗して勝ち取られ、また2015年から数えて、桃園市産業総労働組合の第9回目のストライキ行動となりました。
去年、皆さんの支援を受けたミラマーゴルフ場労働組合は、ストライキを成功させて復職して以降、今年はそれぞれの訴訟が非常に順調に進んでおり、ここであらためて皆さんの支援に感謝を申し上げます。
ウクライナとロシアの戦争は、その後国際情勢にも影響を及ぼしており、エネルギーや経済問題の大きさがさらに浮かび上がり、私たちにも団結の重要性を認識させています。
そこで、私たちは全国的な労働組合である「台湾労働者闘争戦線総労働組合」建設を推進し続けており、今年すでに明らかな前進があり、来年には正式に成立させたいと思います。
皆さんの今日の総決起集会に対し、ここで敬意を表します。その集会の訴えには「安倍の国葬反対」が含まれていますが、世界が真に記念すべきは、労働者であって、政治屋ではありません。皆さんがさらに努力されることを願います。
私たちは日本、そして世界の労働者と肩を並べて引き続き闘っていきたいと思います。頑張ろう! ファイト!
■中国鉄道労働者連合会
(日本の国鉄千葉動力車労働組合はじめ3つの組合に送る連帯の書)
闘う日本の仲間の皆さん!
中国鉄道労働者連合会は、国鉄千葉動力車労働組合など3労組が毎年開催している11月6日の労働者集会に敬意を表します。私たちは固く団結を表明します。皆さんの労働組合が闘うあらゆる集会を、私たちは断固支持します。
中国鉄道は中国の国有企業で、中国鉄道はリストラによる企業化以降、多くの鉄道労働者が失業させられました。
今年の9月18日、中国鉄道西安局グループ会社の18人の職員が問題を訴えるために、一緒にZ130号の汽車に乗って北京に行こうとしましたが、途中で数十人に邪魔をされ、その列車は安陽駅を一時間遅れて出発することとなりました。18人は北京西駅に着くと、当局が雇った悪質な治安要員によって2台の大型バスに押し込められて西安に戻され、その後派出所に連れていかれて尋問、取り調べを受けました。
中国鉄道労働者の集会は完全に禁止され、貴組合の行うような全国集会の闘いは、中国ではまったくできません。
中国鉄道は、積極的に外注制度化と非正規労働者制度を進めています。彼らは安全を口実にして、計画的に組織的に、何はばかることなく搾取し、搾り取って、命を奪うことさえします! 彼らは労働者を機械に変え、動かし、止まることなく超負荷で動かし、休みを与えず、保養を与えず、それは死ぬ日までずっと続きます。だが、彼らは恥知らずな弁解をして平然としています。
このような国有企業では、過労死がしばしば発生します。
今年8月、中国鉄道南昌局の運転士たちは中国鉄道労働者連合会に命と健康を害する超過労働の状況について訴え、超過労働を明らかにする証拠資料を同連合会に送ってきました。同連合会がこれらの内容をネットで発信した後、中国南昌鉄道局の指導部はこれらの命と健康を害する超過労働の証拠を提供した労働者を威嚇し、脅して言いました。「軍事機密を漏らした疑いがある。絶対に鉄道労働者連合会にこの内容を削除させ、命と健康を害する超過労働の事実の問題はなかったことにしろ」
中国鉄道武漢局には616権利擁護運動(中国鉄道連合会の出発点となった、「鉄道運転士中国の家」というネットのチャットグループを2013年の6月16日に立ち上げたことから始まった鉄道労働者の権利を守るための運動―翻訳者注)の代表がいますが、鉄道局はこの労働者への報復のために、意図的に濡れ衣を着せ。一家を崩壊させ、一年入獄させて、このために職場も失いました。出獄して以来1年間、彼はずっと自分が保障されるべき権利を主張してきましたが、その努力はほとんど実っていません。
今年の616世界鉄道労働者デーの期間、この鉄道労働者デーの主要な発起人である李偉杰は当局の警告を受け、この鉄道労働者デーに関する中身を発布できなくなり、さらに鉄道労働者デーに関することも実行こともできなくなりました。その家の窓の外にかかっていた「616世界鉄道労働者デー」のロゴも撤去されました。そのウェイポ(中国のSNSシステム)でのアカウントも、鉄道労働者デーに関する内容を発布していることを理由に、永久に封鎖されました。TikTokで発布した「616世界鉄道労働者デー」に関する内容の作品も全部削除されて、アカウントが封鎖されました。
今年の9月19日、中国のニュースメディアは、(会社化前の)中国鉄道の最後の最高鉄道行政責任者・鉄道省大臣であった盛光祖を党から除名しました。10月10日、中国のニュースは、彼を逮捕したと報道しました。同じ頃、全国の鉄道労働者が関心を持っている運転士・李偉杰の残業代要求の事案に対して、上級指導部は「極めて重視し、直ちに対処し、しかるべく処理せよ!」と指示を下ろしました。これにより、中国鉄道鄭州局は対策グループを立ち上げ、総力戦、持久戦を行う準備を整えました。李偉杰の訴訟請求を逐一論証し分析し、その不利な点を探し出し、調査に基づいて、攻撃の準備を整え、「ゆっくりやるべきで速くせず、遅らせるべきで急がない」としました。鉄道局の重大案件の処理のやり方に準じて、明らかに専門家が監視して統制しています。鉄道総会社と鄭州鉄道局の指導部の指示に従って、(この事案は)定期的に検討されて(上部に)報告されています。さらに適時の裁判所との疎通関係を保持して、この案件の訴訟進行過程を中国鉄道鄭州局の制御できるものにしています。
法に基づいて残業代を要求した運転士・李偉杰は、最終的に受け取るべき残業代を受け取れなかったばかりではありません。長期にわたるサボタージュという重大な労働規律違反を理由にして、(鉄道局は)この公務で「障害者」となった運転士・李偉杰の労働契約を解除しました。
動労千葉の労働者が(国鉄分割民営化で解雇された)1047名の国鉄労働者の中にいて、「解雇撤回・現職復帰」の旗を掲げて、今なお闘争を継続していることを、私たちは知っています・日本の最高裁判所は、〝この歴史的な大攻撃は不当労働行為の強行である”ことを認めました。ここにおいて、皆さんは新段階の闘いの橋頭堡を築きました。
アメリカの鉄道労働者は連帯(した闘い)によって、9月16日に勝ち取るべき権利を獲得し、鉄道労働者の権益は高まりました。中国の鉄道労働者の〝法に基づいて権利を守る闘い”の結果は、労働契約の解除であり、労働災害によって「障害者」となった運転士に対する攻撃です。鉄道労働者の待遇は、コロナの状況で下がり続けています。
アメリカの中国総領事館前で、〝616世界鉄道労働者デー”のロゴが広げられ、中国政府の行為に対して抗議が行われました。私たちは国際的団結が必要であり、労働者の解雇・リストラ、労働強化、外注化と非正規職労働者化の攻撃に堅く反対していかなければなりません。
今中国で、コロナがひっきりなしに起きていますが、ロシアが起こした対ウクライナ戦争に対して、中国、日本、韓国、アメリカなどの国々の労働者は連帯して、積極的にロシアの侵略戦争に阻止し反対していきましょう。
(私たちは国が違って)山河は違っていても、(一つの空には)同じ太陽と月が輝いているのです。
全世界の労働者は搾取も戦争もない生活環境を作り出すために団結し、ともに戦争を止めよう!
11月6日の三つの組合が共同して挙行する連帯の闘いが円満に成功を勝ち取ることを祈ります。