2022年11月3日木曜日

外注化阻止ニュース 第605号


全面ワンマン化に反対!

 JR東日本は10月初め、ワンマン運転拡大の「検討・準備を進める主な線区」を具体的に明らかにしました(左表参照)。

ワンマン拡大を具体化

 この間、会社は全線区を対象にワンマン運転拡大を進める方針を示してきました。実際、千葉でも内房線・外房線や成田線の一部で強行されました。山手線をはじめ首都圏路線のワンマン化方針も打ち出しています。
 今回、その他の路線についても全面的にワンマン化することを具体的に示しました。
 こんな規模でワンマン化を進めたら車掌として働いている労働者はどうなるでしょうか? また運転士にはすべての責任が転嫁され、激しい労働強化がもたらされます。安全や異常時の対応はないがしろにされます。
 会社は現場労働者のことをまるで顧みようとしていません。

「4千人削減」の大合理化


 車掌要員の大幅削減は、大規模な異動と職場のあり方の激変を引き起こします。会社が、それを現場労働者同士を断絶させ、競争に駆り立てることに利用することは明らかです。
 これは、この間の職名廃止・業務融合・統括センター化やジョブローテーション攻撃、「鉄道部門4千人削減」「転籍・副業促進」を激しく進めるものです。
 会社は鉄道業務も、安全も、現場労働者が持つ各系統の専門的な技術・経験も、あまりに軽く見ています。
 職場に必要なのは闘う労働組合です。現場からの団結した闘いこそ攻撃を打ち破る力です。


JR東日本が示した「今後、ワンマン運転の
拡大に向けて検討・準備を進める主な線区」

◉短編成・中編成ワンマン運転
鶴見線、中央本線、五日市線、両毛線、吾妻線、信越本線、常磐線、総武本線、外房線、内房線、成田線、東金線、東北本線、仙山線、仙石線、奥羽本線、山田線、花輪線、上越線、篠ノ井線

◉長編成ワンマン運転
埼京・川越線、武蔵野線、中央線(快速)、中央・総武緩行線、京葉線
※上記線区以外でも、必要な技術・設備を導入し、線区・区間を限定せず、ワンマン運転の実施に向けて検討・準備を進める。

【ワンマン化の現状】
◉2022年10月現在、在来線66線区のうち、46線区でワンマン運転を実施
◉2020年3月からは、東北本線(黒磯駅~白河駅間)をはじめ、3両編成以上の線区にもワンマン運転を拡大

ニュースへのリンク