訪韓報告 書記長 渡辺剛史
11・6全国労働者総決起集会から1週間後の11月12日、韓国・ソウルで民主労総の「労働改悪阻止!労組法2・3条改正!民営化中断!チョンテイル烈士精神継承 2022全国労働者大会」が開催された。
動労千葉は11日~14日の日程で、関委員長を先頭に4名の代表団が参加した。3年ぶりの訪韓闘争だったが、あらためて韓国・民主労総ソウル本部、鉄道労組ソウル本部との強固な連帯を実感できた4日間であった。日韓国際連帯20年を迎える来年に向けてより一層の連帯を続けていこうと共に確認しあった。ソウル本部の事務所には動労千葉中野顧問の遺影も飾られていて、思わずほろりとさせられた。
11月12日
12日朝、セジョンホテル闘争現場を訪問。解雇撤回を闘う元料理長のコ・ジンス支部長らと懇談。19年の訪韓時も解雇撤回闘争を闘っていたが、コロナ拡大でさらに労働者が解雇された。ホテル玄関前でのコックたちによる朝食の振る舞いに観光客や通行人が激励する姿も。
鉄道労組ソウル本部訪問
その後、鉄道労組ソウル本部を訪問し熱烈な歓迎を受けた。チェ・ミョンホ本部長ら本部執行部と懇談。ユン政権による鉄道民営化・構造調整の実態について報告を受けた。11月5日に触者死亡事故が発生、その原因は合理化・要員削減によるものだと悔しながらに語られ、9千名規模のストライキを準備中とのこと。
動労千葉からは関委員長が11・6労働者集会の成功を報告、日本における鉄道を始めとした現状が報告され、共通の闘いとして改めて連帯していくことを確認した。
労働者大会 9万が結集
午後、労働者大会に参加。デモ行進で各方面から崇礼門に集結。大雨にめげず約9万の労働者民衆が結集。集会では日本から動労千葉が参加していることが紹介され、関委員長がその場で立って挨拶した。舞台最前列に案内され、後ろを振り返れば道路を埋め尽くす労働者と労組旗。あらためて規模の大きさに驚かされる。それだけ韓国には怒りの声が渦巻いているんだということを実感。
11月13日
闘争事業場を訪問
ソウル市庁前の籠城現場訪問。オ・セフン市長による反労働・反市民・反人権政策に反対する闘い。安全無視の人員削減や民間委託機関の青年労働者解雇、予算削減、公共機関財団の統廃合、正規雇用拒否等にたち向かう闘争報告を受ける。日本でも同様の攻撃があることを共有し、共に闘うことを表明。
LGハロービジョン支部テント籠城現場では、ケーブル放送現場で働く非正規労働者の問題や、会社の分割・合併による不安定な労働環境の改善を求めて闘争中。10月のゼネスト、高空籠城闘争には全国から労働者が結集。その翌日に労働協約締結と正規職転換を勝ちとったことが報告され、闘えば道は開けるという実力闘争の重要性と希望を見いださせてくれるものとなった。
空港の送迎から始まり4日間の全過程をイヒョンミ副本部長をはじめ訪日した仲間がつきそい行動を共にしてくれた。民主労総ソウル本部、鉄道労組ソウル本部のみなさんの心のこもった対応に心から感謝します。