2013年1月7日月曜日

動労水戸 命と誇り守る労働運動を

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結成27年の全てをかけて命と誇り守る労働運動を
動労水戸委員長 石井真一 新年アピール
第31回定期大会の大成功を勝ち取りさらなる組織拡大へ

 組合員の皆様、すべての仲間の皆様に動労水戸を代表し新年のあいさつを申し上げます。
 動労水戸は昨年、原発事故の責任をあいまいにせず被曝労働と闘い、検修・構内外注化と徹底的に闘い抜きました。12月26日、動労総連合の仲間とともに東京地裁に対して出向命令の無効を求める裁判を開始しました。また、新たに青年運転士の羽部圭介君を組合員として迎え、満を辞してライフサイクル制度との闘争を開始しました。私自身も7月にアメリカ・サンフランシスコのILWU(国際港湾倉庫労組)を訪問し、動労水戸の闘いが動労千葉とともに国際的な支持を集めていることを実感しました。
 動労水戸の闘いは、大恐慌が全世界を飲み込み、あらゆる国の資本家が労働者を非正規雇用に突き落とし命すらも奪っていく時代に対して、労働組合としての存在をかけて社会を根本から変える闘いです。世界大恐慌と3・11東日本大震災で電機・自動車等の輸出産業が壊滅的打撃を受け、原発事故で電力資本も危機に陥っています。JR東日本は危機に陥った日本の資本主義がその命運を託す企業となっています。JR東日本の「グループ経営構想Ⅴ」は資本家階級の「切り込み隊長」として外注化・非正規職化の先頭に立ち、労働組合の絶滅を目指すということです。
 こうした状況の中で明らかとなったことは、JR東労組や国労などの組合が職場での絶対反対の闘いを放棄し、その無力さをさらけ出したということです。他方で、組合結成からの27年間、絶えず組合差別と団結破壊攻撃を受けてきた動労水戸に、照沼君に続き羽部君が加入しました。こうした動きは、同じく動労総連合の仲間である動労西日本への青年労働者の加入も含めて、まさに全国的な情勢でもあります。労働者階級、とりわけ非正規職に突き落とされ苦しむ青年たちが、自らの手で闘う労働運動をよみがえらせようと行動を開始しているということです。昨年12月16日の衆議院解散総選挙では、自民党が有権者全体の2割の得票で8割の議席を独占し、国会で改憲と戦争を肯定する勢力が3分の2を越えました。かつて政権を投げ出した安倍が恥ずかしげもなく政治の表舞台に再登場しました。しかし他方、今回の選挙での史上最低の投票率、200万票を越える無効票、そして何より止むことのない反原発のデモや直接行動が意味するものは何か。既成政党と議会制民主主義に対する労働者大衆の怒りが頂点に達しているということです。それはまた職場における既成の労働組合に対する離反と一体で進んでいます。国労幹部は国鉄1047名解雇撤回闘争で2010年4・9政治和解によって組合員を切り捨てました。それは全面外注化を受け入れることと一体で進みました。国労東日本本部の10・23総合労働協約締結は自らの「奴隷宣言」と言うべきものです。また、JR東労組は会社との結託体制を背景に組合員を支配してきましたが、その関係を会社の側から清算しようとする動きに危機感を募らせて、外注化・被曝労働・ライフサイクル推進の手先になっています。いずれの組合も、労働組合の主人公である現場労働者の声や怒りに耳を傾けようとはしません。
 動労千葉・動労水戸・動労連帯高崎・動労西日本で構成する動労総連合は、職場の労働者の存在と団結に依拠し、国鉄1047名解雇撤回、反合理化・運転保安闘争、外注化絶対反対を掲げ、いかなる困難にも原則的に闘い抜いてきました。本年は、その不屈の闘いへの労働者の信頼をさらに高め、照沼君、羽部君に続く青年労働者の結集に全力をかける年になります。その勝利のために、まずはすべての組合員が固く団結することが一切の土台です。来る1月13日の動労水戸第31回定期大会と旗開きへの結集を強く訴えます。
 また、年明けからただちにライフサイクル2月1日発令の事前通知をめぐる闘争に入ります。当たり前のことを貫き、会社でなく職場の労働者の意見や感性に徹底的に立脚して新時代の動労水戸を築き上げる先頭に立ちます。本年もますます宜しくお願いいたします。

2013年1月1日
国鉄水戸動力車労働組合
執行委員長 石井真一

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