5月7日付けで中央労働基準監督署は、交通災害で療養リハビリ中の晴海郵便局郵便部奥野明子さんに、13年2月1日にさかのぼって、労災認定を決定しました。加害者側の三井住友海上保険会社は1月31日をもって、整形外科医の診断書を無視して「症状固定」の社内決定を強行したため、2月以降は、奥野さんは保険会社との交渉によって生活費を前払いさせるやりくりをしてきました。
しかし今回中央労働基準監督署は、専門医の診断を尊重し保険会社の決定を覆しました。2月1日以降は交通災害による休業とリハビリ治療が労災として国の法律で認められているのです。
今回の労災認定を受け療養中の奥野明子さんを「雇止め」した晴海郵便局の違法性と人権侵害はよりいっそう明らかになりました。わたしたちは、晴海郵便局が責任を取り奥野さんに謝罪し直ちに「雇止め」を撤回することを要求して闘っています!
3月末、「雇い止め」強行
晴海郵便局は、昨年8月下旬奥野さんに「(療養中の)あなたがいると人を雇えないから辞めろ」(田中郵便副部長)と退職強要してきました。8月末の団体交渉でそれは撤回させましたが、今年2月には再び自主退職させようと、北澤郵便部長が個人宅への直接訪問と面会を申し入れてきました。立会人を要求すると「『雇止め』は決定済みだ」と話し合いも説明もせず、「雇止め予告通知」の郵送を強行しました。3月の2回の団体交渉においても、「就業規則10条」にしがみつき事実上
「非正規に人権なし」と強弁するだけでした。労働基準法や関係法令への恐るべき無理解をさらけだしました。追い詰められた晴海郵便局は理由も説明できずに団交を打ち切って3月末の雇止めを強行したのです。
5月1日、郵政本社抗議行動へ決起
もともと奥野さんは郵政非正規ユニオンの組合員ではありませんでした。始末書など書いたこともなく一生懸命働いてきたごく普通の労働者です。お母さんから「宗教と組合には関わるな」と言われて生きてきた(労働運動に)ズブの素人です。ところが、あまりの人権無視の晴海郵便局のやりかたに立ち上がらざるを得なったのです。そして怒りを爆発させて8月以降とりわけ2月から5月までの闘いすべてで晴海郵便局を圧倒してきたのです。5月1日にも郵政本社に「直談判」し、「雇止め」を撤回するよう堂々と要求してきました。
JP労組本部を打倒し労働組合を再生しよう!
極限的な人減らしと合理化の攻撃である「郵政グループビジョン2021」を率先推進しているJP労組本部を許さず闘いましょう! JP労組本部を打倒し、労働組合を再生する闘いは、「2021」攻撃を粉砕することと一体の闘いです。
「新人事・給与制度」による大合理化攻撃を労働者の「生存権」と「安全」をかけて粉砕しよう!強制配転阻止!非正規職撤廃!「雇止め」阻止!を労働組合を再生する闘いとして闘いましょう!
皆さん! 雇止め解雇を撤回させましょう。ご支援よろしくお願いします。(郵政非正規ユニオン・秋山信幸)