2013年6月20日木曜日

外注化阻止ニュース 第75号

外注化阻止ニュース第75号

あわや高圧感電事故
幕張車両センター交番検査で

これが動労千葉排除と業務外注化がもたらした安全崩壊の実態

 幕張車両センターで6月7日、あわや高圧感電事故という重大事態が発生しました。
 10年前の感電事故以来、高圧下ではピット作業はしないことになっていました。
 しかし交番検査が大幅に時間延長となり、さらに209系の転線もできない状況を回避するために、通常とは異なり、空ノッチ終了後にセクション「入」の手配が行われ、パンタグラフを上げてメイン抵抗の交換作業を行うという事態が発生したのです。(事態に至る状況については6月11日付け『日刊・動労千葉』を参照して下さい)
 作業手順も勝手に変更し、安全対策も不十分なまま、行ってはならないはずの作業を高圧が生きている状況の中で行ったのです。しかも、助役や技術管理らがいたにもかかわらず誰も止めようとしなかったのです。
 なぜこのような事態が起きるのか。
 何よりも、動労千葉をはじめとしたベテラン労働者を交番検査から排除したため、安全を守るという考え方そのものがなくなってしまったからです。
 会社は「平成採だけで作業できる」と言って動労千葉やベテランを排除し、ほとんどを外注化で出向に追いやりました。さらに、その前段では幕張支部の役員を次々と強制配転しました。
 ベテランがしっかり配置され、その中で平成採に対して安全に対する考え方が伝えられていれば、今回のような事態は発生していないのです。さらに、業務外注化が行われていなければ、CTS側の作業に左右されることもなかったはずです。
 すべては、動労千葉に対する組織破壊と不当労働行為、そして業務外注化が根本的な原因であることは明白です。

反合理化・運転保安の闘い

 今回は、感電事故には至らず事なきを得ましたが、安全に関する考え方自体がJRによって崩壊させられている状況の中で、あらためて動労千葉の反合・運転保安闘争のもっている位置が重要になっています。動労千葉に結集してともに闘おう!

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