2015年8月20日木曜日

外注化阻止ニュース 第212号

http://www.doro-chiba.org/ga/gaityuuka212.pdf


ベテラン配置と見張りを要求
幕張・転削業務
CTSが見張り配置を回答

 幕張車両センターでは4月以降、新型の車輪転削機械及び車両移動機(アント)が導入されました。転削業務は経験と技術力が求められる業務です。
 しかし、JRはこれを外注化し、昨年10月にはベテラン3人をJRに戻してCTSのプロパーだけで転削業務を行っています。そしてアントの取り扱いも無線操縦者の反対側(津田沼方)が見えないのに見張りを付けない安全無視の状況が続いてきました。
 動労千葉は7月23~24日、JR千葉支社とCTSそれぞれと団体交渉を行い、ベテランの配置とアント使用時の安全処置を求めました。

アント起動時のルール周知を

 JR千葉支社との団交で動労千葉は、JRが口先では「技術指導」「安全確保」と言いながらベテラン3人を出向解除しプロパーだけで業務を行うこと自体が問題だと追及しました。
 これに対し千葉支社は「経験はベテランの方がある」と認めながら「現状ではベテランを車輪転削に付けることはできない」との不当な回答に終始しました。
 またCTSではアント起動時のルールが周知されていない問題や津田沼方への見張り配置については、アント起動時の扱いは再周知し、見張りはCTSが判断する旨を回答しました。
 業務外注化で安全責任がJRから切り離され重大な問題が発生しているのです。

「転削業務できる管理者はいない」

 他方CTSは、ベテランをJRに戻した理由として「新型転削機械が導入された段階でプロパー3人でもできると考えた」と回答しました。
 また動労千葉はCTSには技術管理的部門が設置されていない問題を追及しました。
 CTSは「転削業務ができる管理者はいない」「指導的管理者は必要と思うが今はできないのが現実」「当面は今の形で行かざるを得ない」と回答しました。
 これは、CTSが技術指導や安全に関する教育ができず、実際には業務を受託する状況にはないことを示しています。
 見張り問題については「見張りを付ける考えはない」と回答しました。
 しかし現場では、JRの現場長でさえ「見張りを付けるように要請する」と言う状況です。CTSは後日、アントで6両や9両編成を上り方に移動させる際には見張りを付ける旨を動労千葉に回答しました。
 見張り問題は、外注化以前ならば当たり前のことでした。外注化によって安全に関する意識が破壊されています。外注化をストップさせ、全業務と労働者をJRに戻そう!

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