2015年12月4日金曜日

闘いなくして安全なし No.051

https://drive.google.com/file/d/0B6_MNKzi3eCFdU1UZjNDVFc5RXc/view?usp=sharing


山手線・新システム「INTEROS」でトラブル続出
新型車両が1日で運行取止め

 JR東日本は11月30日から山手線で新型車両の運行を始めました。しかし、初日からトラブルが続出し、翌日には新型車両の運転を当面の間とり止めることになりました。

運行初日の新型車両でトラブル続出

 運行された新型車両は1編成だけでした。しかし、その1編成で次々にトラブルが発生しました。営業運転開始直後に目黒駅で停止位置を55㎝オーバー。午後7時前に大崎駅でドアが正常に開かないトラブルが発生。午後11時前に大塚駅で停止位置の1.5m手前で停止し、山手線外回りが約40分運転を見合わせ。
 すべてのトラブルに新システム「INTEROS」が関係していたと言われています。

新システム不具合でブレーキ不安定に

 「INTEROS」は乗客の数によって車両ごとにブレーキの強さを計算して指示したり、車両ドアとホームドアにずれが生じないように自動的に停止させる機能があります。
 しかし、この「INTEROS」の不具合がトラブルの原因だとされています。
 目黒駅では乗客の重さに応じたブレーキ力を指示できず停止位置をオーバー。大崎駅では停止中の車両にブレーキがかかっていないと誤認。大塚駅ではブレーキが弱まり、運転士が予備ブレーキを使って止めました。

鉄道の安全を守っているのは労働者

 京浜東北・根岸線でエアセクション内に停止して架線が切断した事故の際にJRは、「運転士がATCに従わず自分の意思で止めた」と運転士に責任を押しつけようとしました。
 しかし、コスト削減のために教育を怠り、「労働者はシステムに従えばいい」としてきたJRの姿勢にこそ事故の原因があります。
 JRはこのシステムを「より安全性の高い快適な運行を実現するため」に開発したといいます。しかし、最後に列車を止めたのは運転士でした。鉄道の安全を守っているのは、乗務員であり、鉄道で働く労働者なのです。

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