大 会 宣 言
本日、われわれは、千葉市・DC会館において第30回動労総連合定期全国大会を開催し、1047名解雇撤回、外注化粉砕‐非正規職撤廃、被曝労働絶対反対をはじめとする闘いの総括を行うとともに、「動労総連合を全国へ」を掲げて階級的労働組合運動の復権に向けて組織の総力をあげて闘いぬく方針を確立した。
大恐慌がますます深まり、世界戦争の危機が拡大している。フランス・パリで発生したイスラム国による襲撃事件は、帝国主義とスターリン主義による中東支配の破綻と崩壊が世界戦争の危機に向けて突き進んでいる現実を突きつけた。帝国主義、スターリン主義による数十年に及ぶ戦争と殺戮の歴史がイスラム国を生みだし、襲撃事件を発生させた原因だ。また、この過程でトルコ軍がロシア軍機を撃墜する事態が発生した。ロシアとトルコ間の激突は、かつてのクリミア戦争、そして第1次世界大戦へと拡大していったように、中東、ウクライナ、東アジアにおける戦争情勢が世界戦争へと一気に加速することを意味している。
安倍政権は、世界情勢が激変し、戦争に向かおうとする中で、帝国主義としての生き残りをかけて安保関連法の成立を強行した。狙いは朝鮮半島だ。米韓による挑発的な軍事演習で緊張が高まる中、「存立危機事態」が発生した場合には自衛隊を朝鮮半島に派遣しようと目論んでいる。さらに安倍政権は、UAゼンセンを使って労働運動の解体を狙っている。また、辺野古新基地建設や三里塚での農地強奪と新滑走路建設など、軍事空港建設に一層踏み込んでいる。しかし、安保法制反対闘争の中で吹き出した怒りは、社会全体を破壊し、生きていくことさえできない非正規職化と貧困という現実に対する根底的な怒りだ。戦争に反対して闘い抜く労働者・市民、学生と固く連帯し、戦争反対の闘いを全力で闘いぬかなければならない。
1047名解雇撤回闘争に対して最高裁は、6・30決定で「不当労働行為を認定」してまで国鉄闘争を終わらせようとした。われわれの闘いは、国鉄改革法に真正面から立ち向かい、民営化・外注化・非正規職化という現代の核心的攻撃に対して労働組合が非妥協的に闘いぬいて勝利できることを示した。闘いは何一つ終わっていない!
闘いはこれからだ! JR採用を求める新たな署名運動を闘いぬこう。国鉄闘争全国運動を全国の職場・地域につくりあげよう。
JR情勢が激変しようとしている。民営化の結果3島JRや貨物は経営が破綻し、JR北海道に象徴されるように安全の崩壊が突き進んでいる。JR東日本では、電化柱倒壊や架線切断をはじめとした事故が多発している。外注化による技術継承と指揮命令系統の崩壊が誰も責任をとらない無責任体制を生み出したのだ。JRは、こうした現実を第2の分割・民営化攻撃として貫徹しようとしている。これは新たな労働運動解体攻撃であり、鉄道業務の全てを「水平分業」という形で外注化ー別会社化しようとする攻撃だ。
一方、外注化は、労働者から雇用と生活を奪い、出向―転籍、労働者を非正規職へと突き落とす攻撃だ。こうした現実の中でJR関連会社の労働者が動労総連合に結集しはじめている。「正規と非正規」が一体となった闘いの中にこそ外注化を粉砕する道がある。この道をさらに拡大し、発展させよう。
福島第一原発事故から来年3月で5年を迎える。福島の現実は、事故収束の目途は全く立たず、溶け出した燃料棒がどこにあるのかさえ分からない状況だ。すでに153名の子供たちが甲状腺ガンと診断されるなど事態はますます深刻化している。こうした中でJR東日本は、安倍政権の原発―核政策の最先兵として常磐線の全線開通を行おうとしている。沿線は80マイクロシーベルトに達するなど、到底列車を乗り入れる状況にないことは明らかだ。結局、原発事故などなかったものとして福島を見殺しにし、原発再稼働を進めるために「復興」を盾にして常磐線を全線開通させようとしているのだ。JR東日本と安倍政権がやっていることは、資本主義の利益のために労働者市民の命を奪い続ける攻撃にほかならない。絶対に許してはならない。動労水戸の被曝労働拒否の闘いは、歴史的な闘いであり労働運動再生に向けた重要な闘いだ。動労水戸支援共闘の強化・発展に向けて全力で闘いぬこう。
全世界で労働者人民の反撃が開始されている。韓国・民主労総は、職場から労働者を組織し、11・14労働者大会への10万人決起を実現した。そして、「非正規職時代を終わらせよう」と訴えて12・5労働者大会から12月ゼネスト第3波に向けて進撃を開始している。民主労総の仲間たち、世界中の新自由主義攻撃と闘う労働者と断固連帯して闘いぬこう。11月集会でつかみ取った成果をさらに発展させ、職場において資本と徹底的に闘いぬき、この力で戦争と民営化、非正規職化と貧困の安倍政権打倒に突き進もう。
「動労総連合を全国へ!」の闘いをさらに強化し、JRと関連会社を貫く闘いに起ち上がり、本格的な組織拡大を実現するために、全力で闘いぬくものである。
右、宣言する。
2015年12月6日
第30回国鉄動力車労働組合総連合定期全国大会
大恐慌がますます深まり、世界戦争の危機が拡大している。フランス・パリで発生したイスラム国による襲撃事件は、帝国主義とスターリン主義による中東支配の破綻と崩壊が世界戦争の危機に向けて突き進んでいる現実を突きつけた。帝国主義、スターリン主義による数十年に及ぶ戦争と殺戮の歴史がイスラム国を生みだし、襲撃事件を発生させた原因だ。また、この過程でトルコ軍がロシア軍機を撃墜する事態が発生した。ロシアとトルコ間の激突は、かつてのクリミア戦争、そして第1次世界大戦へと拡大していったように、中東、ウクライナ、東アジアにおける戦争情勢が世界戦争へと一気に加速することを意味している。
安倍政権は、世界情勢が激変し、戦争に向かおうとする中で、帝国主義としての生き残りをかけて安保関連法の成立を強行した。狙いは朝鮮半島だ。米韓による挑発的な軍事演習で緊張が高まる中、「存立危機事態」が発生した場合には自衛隊を朝鮮半島に派遣しようと目論んでいる。さらに安倍政権は、UAゼンセンを使って労働運動の解体を狙っている。また、辺野古新基地建設や三里塚での農地強奪と新滑走路建設など、軍事空港建設に一層踏み込んでいる。しかし、安保法制反対闘争の中で吹き出した怒りは、社会全体を破壊し、生きていくことさえできない非正規職化と貧困という現実に対する根底的な怒りだ。戦争に反対して闘い抜く労働者・市民、学生と固く連帯し、戦争反対の闘いを全力で闘いぬかなければならない。
1047名解雇撤回闘争に対して最高裁は、6・30決定で「不当労働行為を認定」してまで国鉄闘争を終わらせようとした。われわれの闘いは、国鉄改革法に真正面から立ち向かい、民営化・外注化・非正規職化という現代の核心的攻撃に対して労働組合が非妥協的に闘いぬいて勝利できることを示した。闘いは何一つ終わっていない!
闘いはこれからだ! JR採用を求める新たな署名運動を闘いぬこう。国鉄闘争全国運動を全国の職場・地域につくりあげよう。
JR情勢が激変しようとしている。民営化の結果3島JRや貨物は経営が破綻し、JR北海道に象徴されるように安全の崩壊が突き進んでいる。JR東日本では、電化柱倒壊や架線切断をはじめとした事故が多発している。外注化による技術継承と指揮命令系統の崩壊が誰も責任をとらない無責任体制を生み出したのだ。JRは、こうした現実を第2の分割・民営化攻撃として貫徹しようとしている。これは新たな労働運動解体攻撃であり、鉄道業務の全てを「水平分業」という形で外注化ー別会社化しようとする攻撃だ。
一方、外注化は、労働者から雇用と生活を奪い、出向―転籍、労働者を非正規職へと突き落とす攻撃だ。こうした現実の中でJR関連会社の労働者が動労総連合に結集しはじめている。「正規と非正規」が一体となった闘いの中にこそ外注化を粉砕する道がある。この道をさらに拡大し、発展させよう。
福島第一原発事故から来年3月で5年を迎える。福島の現実は、事故収束の目途は全く立たず、溶け出した燃料棒がどこにあるのかさえ分からない状況だ。すでに153名の子供たちが甲状腺ガンと診断されるなど事態はますます深刻化している。こうした中でJR東日本は、安倍政権の原発―核政策の最先兵として常磐線の全線開通を行おうとしている。沿線は80マイクロシーベルトに達するなど、到底列車を乗り入れる状況にないことは明らかだ。結局、原発事故などなかったものとして福島を見殺しにし、原発再稼働を進めるために「復興」を盾にして常磐線を全線開通させようとしているのだ。JR東日本と安倍政権がやっていることは、資本主義の利益のために労働者市民の命を奪い続ける攻撃にほかならない。絶対に許してはならない。動労水戸の被曝労働拒否の闘いは、歴史的な闘いであり労働運動再生に向けた重要な闘いだ。動労水戸支援共闘の強化・発展に向けて全力で闘いぬこう。
全世界で労働者人民の反撃が開始されている。韓国・民主労総は、職場から労働者を組織し、11・14労働者大会への10万人決起を実現した。そして、「非正規職時代を終わらせよう」と訴えて12・5労働者大会から12月ゼネスト第3波に向けて進撃を開始している。民主労総の仲間たち、世界中の新自由主義攻撃と闘う労働者と断固連帯して闘いぬこう。11月集会でつかみ取った成果をさらに発展させ、職場において資本と徹底的に闘いぬき、この力で戦争と民営化、非正規職化と貧困の安倍政権打倒に突き進もう。
「動労総連合を全国へ!」の闘いをさらに強化し、JRと関連会社を貫く闘いに起ち上がり、本格的な組織拡大を実現するために、全力で闘いぬくものである。
右、宣言する。
2015年12月6日
第30回国鉄動力車労働組合総連合定期全国大会