2016年5月19日木曜日

外注化阻止ニュース 第262号

http://www.doro-chiba.org/ga/gaityuuka262.pdf


許せぬ手待時間の無給化
水戸鉄道サービス
日勤終了後にバイトと称し超勤

 動労水戸は3〜4月、組合員(清掃スタッフ)が所属するJR水戸鉄道サービス(MTS)土浦事業所の劣悪な労働条件の改善を要求し団体交渉を開催しました。
 土浦の清掃では、社員と準社員が月数回、日勤(17時05分終了)後の21時~午前1時まで「バイト」と称する簡易清掃が強制されています。
 「バイト」は本人了解なく管理者が勝手に入れています。労働者は勤務発表まで知らされません。MTS本社は「バイトとはアルバイトの人がやっていた仕事で超勤」と回答しました。
 アルバイトが足らないからと社員・準社員に押しつけること自体、MTSがまともに求人を行う気がない証明です。

「バイト開始までは無給」

 またMTSは「日勤終了からバイト開始まで
は無給」と回答しま した。しかし、これ では「バイト」は超 勤ではなく日勤終了後の別の勤務になり ます。雇用契約書に ない業務です。
 「バイト」終了時間は終電を過ぎ、電 車通勤の労働者は職場に泊まり、翌日に勤務が入れば給料もつかず丸2日近く職場に拘束となります。
 MTSは「バイトは超勤」というなら17時05分以降すべての時間について割増賃金を36協定に基づき支払わなければなりません。

「休みの日」に業務教育

 MTSでは要員不足解消のために必要な新人教育も、本人が休みの日に無給でさせています。動労水戸組合員が「(休日手当がつかないならば)休日には行かない」と言うと「背信行為だ」と脅しています。
 業務教育の実態は、労働者の休日に無給出勤、できなければ「指導」=パワハラ。要員不足の原因を労働者に押し付けているのです。

会社こそ要員不足の元凶

 低賃金・過重労働・パワハラを解決しなければ労働環境は変わりません。会社こそが「劣悪な労働条件→人が集まらない→さらなる労働条件悪化」という悪循環を作り出しています。
 清掃がなければ、駅も車両もたちまちゴミだらけになり鉄道は止まってしまいます。鉄道労働者の仕事は、どれが欠けても安全に鉄道を動かせません。
 JRで働くすべての労働者の団結した力ですべて職場を変えよう。(動労水戸機関紙より)

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