2017年4月19日水曜日

日刊動労千葉 第8272号

ベアゼロ回答に反撃を
組織拡大で、CTS職場の多数派へ
4・12CTS団交報告

http://doro-chiba.org/nikkan_tag/8272/

ゼロ回答を居直る

 CTSは12日、2017年度新賃金についてゼロ回答を強行した。動労千葉は同日午後6時から、これを徹底弾劾するCTS本社抗議闘争に立ち上がった。
 この日、5時過ぎから行われた団交でCTSは「2016年度は減収減益」「組合の要求に応える体力がない」とゼロ回答を居直った。社員についてはベアゼロ、定期昇給(4号棒)のみ。契約・パート社員については「現在の賃金」と文字通りの「ゼロ」だ。

激しい怒りを叩きつける

 団交に参加した組合員からは「『38000円の賃上げ』『時給制の者は一律1500円に』というのは職場のアンケートに根差したギリギリの要求だ。一年に三分の一の人が辞めざるをえない現実をどう考えているのか」「60歳を過ぎたらさらに賃金が減る。食べていけない」と切実で激しい怒りがたたきつけられた。

「余裕がない」「体力がない」だと! ふざけるな!

 抗議闘争ではCTSで働く組合員、仕事を終えて結集したJR本体の組合員、支援の仲間がひとつになり次々と声をあげた。
 「体力がないなどと言っているがCTSはJR東の100%子会社だ。JR東日本は空前の利益を上げているではないか」「天下りのCTS役員は年収1千万円前後の者もいる。ある事業所の所長は68歳でなお所長のイスにしがみつき『俺は70歳まで年金はもらわない。そうすると年金支給額が相当多くなる』などと吹いている。こんな連中が現実にいるんだ」。
 他方で、雨の日も雪の日も、酷暑の中でも、汗だくで働いている現場の仲間は年収200万円前後がほとんどだ。こんなふざけた会社があっていいのか! CTSの現場組合員は「生活が厳しい。手当も切られた。どうやって生活しろというのか」と会社を弾劾した。

CTSでの組織拡大で反撃しよう

 各支部の代表、青年部、ちば合同労組、動労千葉を支援する会からの発言に続き、行動のまとめを行った田中康宏委員長は「あたかも利益が上がってないかのような会計処理をし、それをすべて現場の労働者に押し付ける。こうやって低賃金が社会にまん延してきた」「こうした社会を生み出したのが国鉄分割・民営化だった。CTSで職場の多数をとる闘いに絶対に挑戦しよう。それを、今日の闘いのまとめとして訴えたい」と述べた。
 最後に参加者全員で「CTSは生きていける賃金を出せ!」「『5年雇い止め』を粉砕するぞ! 希望者全員を正社員にしろ!」「CTS春闘に勝利するぞ!」とCTSに向かってシュプレヒコールを上げ、この日の行動を終了した。

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