2019年1月29日火曜日

日刊動労千葉 第8572号

人事制度改悪阻止!19春闘勝利!
65歳まで安心して働ける労働条件の確立を!
2019年貨物協議会の闘う決意

https://doro-chiba.org/nikkan_tag/8572/

とんでもない制度だ!

 「平成31年4月1日」から実施するという「人事制度の見直し」。プランナー、エキスパート、プロフェッショナルという職群を設ける。「主に鉄道業務の第一線で業務経験を重ねていく。転勤範囲は採用支社内とする」、プロフェッショナル職群は今の指導職に相当する等級R(レギュラー)1級で277,500円、主任職のR2級で327,500円が基準(最高)額だ。
 しかも、昇給についてはS・AA・A・BA・Bと5段階で評価され、標準となるA評価ではR1級で4,000円、R2級で5,000円といくらも上がらない。最低額が、R1で181,500円、R2で237,500円なのだから、高卒で現場でコツコツ何十年働いてもいくらも上がらない。
 上位職・管理職にならない現場労働者の、生涯にわたる低賃金を正当化するとんでもない制度だ。鉄道業務を「根っ子で支えているのは誰なのか」、ということだ。

55歳と嘱託はおきざり


 新制度に移行後、55歳以降も「定年に達するまで昇給する」というが、現行71%のままでいったい、いくら上がるというのだ。そして、「嘱託社員」を「シニア社員」と名称を変え、基本賃金が千葉県の場合、特休が年間56日のコースAで171,000円、年間80日のコースBで150,300円。要員が回らなくなる中で、わずかな差で人を釣るというのか。これでは、現制度のあまりの酷さと同じである。

日貨労が 「大筋合意」

 日貨労は、何一つ抵抗することもなく人事・賃金制度の改悪提案に「大筋合意」した。
 新人事制度は、日貨労の言う「社会人としての他の模範となるべく組合員が働きがいを持ち、生活にゆとりと安定が感じられる」ものでは断じてない。
 JR東日本における東労組解体が貨物に波及することに震えあがって全面屈服に走ったのだ。国鉄分割・民営化の時と同じく、自らの延命のために現場組合員の利益・権利を差し出したのだ。
 貨物協議会は怒りも新たに、貨物会社に働く青年労働者の未来を切り拓くためにも、本線運転士の高齢者対策を始めとした安心して65歳までちゃんと働ける労働条件を確立するために、人事制度改悪阻止!19春闘勝利へ心機一転、全力で闘います。

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