2019年1月24日木曜日

外注化阻止ニュース 第409号

http://www.doro-chiba.org/ga/gaityuuka409.pdf


山手線 ホームドア破損し乗客けが
労働者がいなければ安全は守れない

ドアに荷はさみ発車、次駅で衝突

 昨年11月、JR代々木駅において、山手線列車の先頭部ドアにはさまれた荷物がホームドアに衝突し、ドアを破損。さらにホーム上の乗客が負傷する事故が発生しました。前駅の新宿駅の駈け込み乗車で荷物がはさまれたまま発車したのが直接の原因です。

要員配置の要求を拒否したJR東

 JR東日本は事故直後から、新宿駅のホーム立番や車掌、運転士などに「見えなかったのか」と事情聴取し、現場に責任転嫁しようとしました。しかし事実は真逆で現場の労働者は再三、危険を指摘し要員配置を要求していたのです。
 そもそも新宿駅14番ホームは大きく曲がり、特に代々木駅方面の先端は急カーブです。ホームの反対13番線は総武緩行線です。山手線と総武線という最も混雑する路線を一つのホームでこなしているのです。
 現場は「最も注意が必要な危険箇所」と指摘しているにもかかわらず、安全要員は民営化前は4人だったのが現在わずか2人で恒常的に欠員状態です。休憩も取れず、超勤や休勤でかろうじて安全が守られていたのです。


 特に最近、新宿駅の南口にバスタ(高速バスターミナル)と商業ビルを増設したため、南口などの乗客が急増し、駈け込みで先頭車両に乗るケースが大幅に増えているのです。
 ドアでの荷ばさみ事故は多発しています。乗客が先頭車両のドアの前に殺到することが常態化し、ダンゴを切り裂くようにドアを閉めることもあるのです。

機械化で安全は守れない

 ここに要員が1人も配置されていないのです。機械化で安全は守れません。危険箇所の放置はあらゆる駅ではびこっています。にもかかわらず会社は、吉祥寺駅の丸ごと外注化に続き、秋葉原駅の外注化が強行されてようとしています。年末年始には無人運転の試験まで強行しました。
 現在の会社の施策では安全を守ることはできません。「闘いなくして安全なし」です。でたらめな合理化や外注化と闘おう。

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