民間委託が路線バスを危機に
京都市営バス
低賃金と過重労働で運転手不足
京都市営バス
低賃金と過重労働で運転手不足
年間5千万人を超える観光客が訪れ、バスの利用者も増加している京都市で市内8割超の路線を運行する京都市営バスが維持困難に陥っています。
京都市は「経営改革」と称して十数年、民間委託や人員削減を強烈に進めてきました。市交通局の運転手数は2000年の1338人から12年度に680人に半減し、整備士も百人以上が減りました。
そして市内中心部や観光路線は直営を維持する一方で、周辺部の赤字路線(約400台のバス)の運行を丸投げで安価な委託料で民間バス会社に外注化したのです。
なぜ深刻な運転手不足が起きたのか
しかし外注先の民間バス会社の運転手・整備士不足が深刻化し、受託を維持できない状況になっているのです。
なぜこれほど深刻な運転手・整備士不足が起きたのか?
原因は、赤字路線を安値で民間バス会社に外注化し、民間バス会社がそこから利益をひねり出す仕組みにあります。より低賃金、より少ない要員でバスを運行する以外にこの仕組みは維持できないのは明らかです。
バス外注化の先陣を切った京都市
人件費が安い民間バス会社に委託して経費を削減する「民間委託」の仕組みは、公営バスでは京都市が全国で初めて導入しました。すでに仙台市、東京・川崎・名古屋・神戸などで認可上最大限の委託が行われています。
低賃金で過重労働が続けば、深刻な人手不足が生じるのは当然です。悪循環の結果として、運転手のなり手が激減し、民間バス会社が持続できなくなったのです。対応を迫られた京都市交通局は15年連続の黒字から今後10年で百億円以上の赤字となる見通しです。
同様の事情で全国各地でバス路線が維持困難に陥っています。この冬、インフルエンザの流行で運転手の病欠者が出て減便となったニュースが相次いでいます。これまでなかった事態です。本当の理由は運転手不足なのです。
JR東日本も、より低い賃金、より少ない要員で利益を上げるために、駅や保守部門の鉄道業務の外注化、分社化を進め、鉄道の安全も危機的状態にあります。
鉄道の安全と労働者の未来のために、委託=外注化、分社化―転籍攻撃を許してはなりません。
ニュースへのリンク
京都市は「経営改革」と称して十数年、民間委託や人員削減を強烈に進めてきました。市交通局の運転手数は2000年の1338人から12年度に680人に半減し、整備士も百人以上が減りました。
そして市内中心部や観光路線は直営を維持する一方で、周辺部の赤字路線(約400台のバス)の運行を丸投げで安価な委託料で民間バス会社に外注化したのです。
なぜ深刻な運転手不足が起きたのか
しかし外注先の民間バス会社の運転手・整備士不足が深刻化し、受託を維持できない状況になっているのです。
なぜこれほど深刻な運転手・整備士不足が起きたのか?
原因は、赤字路線を安値で民間バス会社に外注化し、民間バス会社がそこから利益をひねり出す仕組みにあります。より低賃金、より少ない要員でバスを運行する以外にこの仕組みは維持できないのは明らかです。
バス外注化の先陣を切った京都市
人件費が安い民間バス会社に委託して経費を削減する「民間委託」の仕組みは、公営バスでは京都市が全国で初めて導入しました。すでに仙台市、東京・川崎・名古屋・神戸などで認可上最大限の委託が行われています。
低賃金で過重労働が続けば、深刻な人手不足が生じるのは当然です。悪循環の結果として、運転手のなり手が激減し、民間バス会社が持続できなくなったのです。対応を迫られた京都市交通局は15年連続の黒字から今後10年で百億円以上の赤字となる見通しです。
同様の事情で全国各地でバス路線が維持困難に陥っています。この冬、インフルエンザの流行で運転手の病欠者が出て減便となったニュースが相次いでいます。これまでなかった事態です。本当の理由は運転手不足なのです。
JR東日本も、より低い賃金、より少ない要員で利益を上げるために、駅や保守部門の鉄道業務の外注化、分社化を進め、鉄道の安全も危機的状態にあります。
鉄道の安全と労働者の未来のために、委託=外注化、分社化―転籍攻撃を許してはなりません。
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