2020年3月26日木曜日

外注化阻止ニュース 第472号

https://www.doro-chiba.org/ga/gaityuuka472.pdf


JRはコロナ感染防止を真剣に行え
会社の責任で感染対策・生活保障を

アリバイ的な感染対策

 JR東日本は3月4日まで新幹線と成田エクスプレス以外は「新型コロナウイルス対策」を行っていませんでした。
 ようやく3月5日にほかの在来線についても車両センターでの清掃時に消毒液を付けたクロスで手すりを拭く消毒作業を開始しました。
 しかし実態は「宣伝用のアリバイ対策」と言わざるをえません。
 感染対策は、公共交通機関であれば当然想定しなければならない問題です。政府は学校の一斉休業を行いましたが、通勤列車がそれ以上に危険なことは誰の目にも明らかです。本来なら特別チームを作っての消毒作業も必要です。
 しかしJR東日本には、まともな対策を行う体制がありません。車両の清掃作業はコスト削減が続き、グループ会社で働く労働者の多くが 非正規雇用で人員もギリギリの体制です。
 JR千葉鉄道サービス(CTS)は3月14日のダイ改に合わせて清掃作業員の削減を強行しました。コロナ対策で要員増が必要なときに逆に削減したのです。CTSは団体交渉で「つり革はJRから発注されていないから拭かない」とまで回答しています。

休校に伴う休みは有給に

 JR東日本が「感染対策防止」として打ち出した内容は「無給なら休んでいい」「有給休暇を使いたいならご自由に」というものです。臨時休校で保護者が仕事を休んだ場合について、政府は収入補償の助成金を出すと言っているのにそれさえ無視しています。
 感染防止のためには、診断書がなくても「体温37・5度以上の場合」「家族に感染疑いがある場合」などの基準で自宅待機にする、「感染対策休」として有給扱いにするなどの対応が必要です。
 生活のために無理して出勤すれば感染拡大につながります。鉄道を通じて全国に感染を拡大する可能性もあります。必要なときに安心して休める要員確保と賃金補償は不可欠です。

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