総武緩行線が危ない!
3月14日~ 「駅間5秒」短縮!?
3月14日のダイヤ改正から、総武緩行線の駅間の運行時間が5秒短縮されました。職場では「制限速度一杯でもギリギリ」と声が上がっています。
制限速度ギリギリで走り続ける? 危ない!
短縮は「 千葉~御茶ノ水 1分50秒 」
短縮時間これだけ? 安全のほうが大事!
総武緩行線は今まででも過密ダイヤでした。毎日のように遅れも発生しています。さらなるスピードアップは危険です。事故に繋がります!
「運転士の工夫 」で縮めろ?
運転士にはダイヤ改正直前の訓練で通告されました。しかし、「工夫して短縮しろ」としか言われていません。安全に関わる重大事にこんな無責任は許せません!
無理なダイヤの責任はすべて運転士!?
「片手間運転士」が運転?
普段はデスクワークでラッシュ時間に運転?
JR東はラッシュ時間帯に、普段はデスクワークをする人に運転させています。運転士ではありません。一番危ない時間帯なのに安全が守れるでしょうか?
東中野事故と同じ時間短縮
JR東日本は3月14日のダイヤ改正から、総武緩行線の千葉~御茶ノ水間22駅の駅間で運転時分を5秒短縮しました。全体で最大1分50秒の短縮です。
1988年の東中野事故は、千葉~三鷹間の運転時分を3分30秒短縮して起きました。その時の千葉~御茶ノ水間の短縮は1分50秒、今回と同じです。事故の反省を忘れたのでしょうか? 「スピードアップありき」で安全をないがしろにするなど許されません。
「もう運転士・車掌は必要ない」?!
JR東日本は昨年3月から、ラッシュ時間帯に運転士ではない、普段はデスクワークをしている人の運転を始めました。さらに、4月1日から「運転士」「車掌」の職名を廃止するとしています。自動運転とワンマン運転化を進めて車掌をなくし、運転士を “ 緊急停止用の保安要員 ” に置き換えると公言しています。
「もう自動運転もできる」「特別な職種、経験や技術は必要ない」――しかし、どんなシステムも必ず故障します。その時、機械に安全は守れません。
最後に安全を守るのは現場の運転士であり車掌です。運転士・車掌は、各線路の特徴など様々な経験を蓄積して安全を守っています。その職名には、鉄道の安全と命を守ってきた歴史と誇りが込められています。現場で働く人から誇りを奪い、ないがしろにして利益だけ追求する。その先に鉄道の安全はありません。
私たちは運転士・車掌の職名廃止に反対します。
事故を繰り返させないために
鉄道業務は多くの乗客の命を預かる仕事です。利益よりも安全を優先するべきです。第二の東中野事故を起こさせてはなりません。「駅間5秒」の運転時分短縮にともに反対の声をあげてください!
1988年12月5日 東中野駅列車追突事故
○中央緩行線・東中野駅に停車中の列車に後続列車が追突。運転士1人、乗客1人の計2名が死亡し、116人が重軽傷を負った重大事故。
○原因は千葉~三鷹間3分40秒の時間短縮。「1分の短縮は1億円の宣伝効果」。“遅れたら停止信号を越えて進め” という指示文書まで配布。
○列車の動かし方などの共通認識の下で運転されていたが、組合つぶしのための配転等で職場状況に詳しくない運転士が入り混じる状況に。
原因は4日前に実施されたダイ改にありました。千葉~三鷹間の運転時分が3分40秒短縮されたのです。そのために「遅れたら停止信号を越えて進め」という指示文書まで配布しました。当該運転士は指示通りに運転し事故が起きたのです。
千葉~三鷹間を各駅停車に乗り続けても短縮時間はわずかです。運転士から余裕を奪う以外にほとんど意味のないスピードアップでした。JRは「1分の短縮は1億円の宣伝効果」と言って強行しました。そして、生命が奪われたのです。 安全より組合つぶしを優先した結果でもありました。津田沼運転区(当時)が当該線区を担当し、列車の詰め方や動かし方などの共通認識の下に運行されていました。それが組合つぶしのための配転や業務移管で、北海道等から来た運転士や他区所属の運転士が入り混じる状況にされていました。
動労千葉は事故問題を徹底的に追及してストライキにたち、次のダイ改で3分40秒短縮を撤回させました。
JR東日本に抗議の声を!
◇「ご意見・ご要望」の連絡先◇
電 話:050−2016−1651(9~18時)
メール:https://voice2.jreast.co.jp/
動労千葉(国鉄千葉動力車労働組合)とは?
動労千葉はJR東日本とグループ会社の労働者で組織する労働組合です。
1987年の国鉄分割・民営化に対しては、2波のストライキを闘いました。現在も「国鉄1047名解雇撤回」を掲げて闘っています。
JR移行後の職場では、外注化と非正規職化に反対し、外注化を12年間にわたり完全に阻止しました。
レールが次々に破断する事態には危険箇所で速度を落とす安全運転闘争で160㌔のレール交換を実現させました。闘いの場をグループ会社の労働条件改善にも拡大し、闘う労働運動復権にむけて奮闘しています。
ホームページはこちら→ https://doro-chiba.org/
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