2021年8月26日木曜日

闘いなくして安全なし No.318


「融合化」提案の背後で
進む外注化攻撃の破綻

 JR東日本が進める「融合化」提案は「すべての現業職の職名廃止」「乗務員と駅業務、店舗、除草・除雪、支社業務等を融合する」というあまりに極端なものです。最大の狙いは、乗務員を含めた全鉄道業務の外注化・分社化です。

攻撃の核心部分が破綻している


 しかし、その背後で攻撃の核心である外注化の全面的な崩壊が進行しています。
 CTSでは検修・構内業務で採用したプロパー社員の3割以上が退職しています。休日勤務が毎月何十日も発生する状況が何ヶ月も続きました。水戸のMTSでは「大子に異動なら辞める」という状況で、いまだに大子の事業所にプロパー社員は一人もいません。
 プロパー社員に「将来展望が見えない」といわれる職場状況の上に、今後エルダー社員が続々と65歳を迎えます。業務継続そのものが完全に破綻しようとしているのです。
 これは「別会社化1歩手前」まで外注化が進む駅や保線、電力なども同じです。外注化で労働条件を解体したことで、全系統で必要な労働者を確保できなくなっているのです。
 千葉支社は駅要員を一挙に46名も削減する提案を行いました。破綻した現実をつくろうため、ただ要員削減で数を合わせています。

攻撃は打ち破れるー職場に闘う労働組合を

 「融合化」提案の先にあるのは、さらなる安全と技術継承の破綻―「鉄道崩壊」です。攻撃は矛盾だらけです。会社自身、何も確信を持てないまま突き進んでいるのです。「水平分業」を掲げながら、最終的なゴールを示すこともできないことにも表れています。
 だからこそ、団結した職場からの闘いがあれば、攻撃を打ち破ることができます。動労千葉とともに職場から声をあげよう。

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