2021年8月27日金曜日

外注化阻止ニュース 第543号


「融合化」提案の背後で進む
鉄道業務外注化攻撃の破綻

 JR東日本が進める「融合化」提案は「すべての現業職の職名廃止」「乗務員と駅業務、店舗、除草・除雪、支社業務等を融合する」という極端なものです。最大の狙いは、鉄道業務の外注化・分社化、そして大合理化です。

攻撃の核心部分が破綻している

 しかし、その背後では、こうした攻撃の核心である外注化の全面的な崩壊が進んでいます。
 JR千葉鉄道サービス(CTS)では検修・構内業務で採用したプロパー社員の3割以上が退職しています。休日勤務が毎月何十日も発生する状況が何か月も続きました。水戸のMTSでは「(茨城県北西部の)大子に異動なら辞める」と言われる状況で、いまだに大子事業所にプロパー社員は一人もいません。
 プロパー社員に「将来展望が見えない」と言われる職場状況に加えて、今後エルダー社員が続々と65歳を迎えます。これは、別会社化の一歩手前まで外注化が進む駅や保線、電力なども同じです。外注化で労働条件を解体したことで、全系統で必要な労働者を確保できなくなっているのです。
 千葉支社は駅要員を一挙に46人も削減する提案を行いました。破綻した現実をつくろうため、要員削減で数合わせをしているのです。

職場に闘う労働組合を

 「融合化」提案の先にあるのは、さらなる安全と技術継承の破綻――鉄道崩壊です。
 攻撃は矛盾だらけです。会社自身も確信を持てないまま突き進んでいるのです。それは「水平分業」を掲げながら、最終的なゴールを示すこともできないことにも表れています。
 団結した職場からの闘いがあれば、攻撃を打ち破ることができます。動労千葉とともに職場から声をあげよう。

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